小説 | ナノ


「南野くん、進路はどうするの?」

「うーん、そうですねえ」

「やっぱ国立大?」

「魔王とか」

「魔王?」

「3年に1度、魔王になるトーナメントがあってですね」

「ふぅん?南野くんもそのへんの男子と変わらないんだぁ」

「それってどういう意味です?」

「ゲームしたりエロ本買ったり筋消し集めたり夢見たり。それって普通のことでしょ。そういうのをね、南野くんでもするんだねって」

「意外ですか」

「うーん。イメージになかった」

「苗字さんの進路は?」

「わたしの選択肢は狭いよ」

「そんなに成績が悪いわけでもないでしょう」

「魔王の妻ってなんていうんだっけ。お姫様?お妃様?魔女?」

「苗字さんそれって」



20120410
前に書いたのと同じヒロインちゃんなイメージで書きました
ぶんぶん振り回される蔵馬


(プロポーズ)