小説 | ナノ


「大地大地〜」

「・・・なんだ・・・」

「(うっわあからさま嫌そうな顔)この前バレー部なんかへんなTシャツ着てたでしょ。オソロの文字がはいったTシャツ。へんなTシャツ」

「へんなってゆーな」

「あれ潔子の分なかったの?潔子だったら黒地に金で才色兼備とかだと思ったのに」

「ああ。俺もな。才色兼備とかだと思った」

「ってことはやっぱあったんだ!え!ねえねえなんて書いてたの?!なんで着なかったの?!実は着てた?!私の双眼鏡じゃ確認できなかっただけ?!やっぱ次のバイト代はいったら新しい双眼鏡買わなきゃかな…」

「双眼鏡ッ?!どこからお前は体育館を監視してんだ訴えるぞ!!!!」

「おほほ!そんなに私の放課後ライフが気になるなら捕まえてごらんなさい!おほほ!」

「くっそはやくこいつをどうにかしないと・・・」

「それより潔子のTシャツをだな」

「あー清水のはショッキングピンクに達筆なフルネーム」

「!!!?誰がそんなハイセンスなTシャツを!!!!!」

「田中と西谷」

「っ田中グッジョブ!!!!!潔子が着てないってことは捨てた?いや聖母のような潔子のことだからきっとクローゼットの奥不覚に安置してあることだろううわああああ着ないんだったら貰いに行こっ!やっば!テンションあがってきた!!!ッフゥーイッ!!!!」

「苗字がテンション低いところとか見たことないんだけど」

「あ、単細胞Tシャツの子可愛かったね!今度紹介してね!」

「お前の可愛いは虐め倒したいだろ」

「んーーーっまあそんなとこ!じゃあ潔子んとこにもどらなきゃ!じゃねっ!」

(次は影山か、、、)




20121210