小説 | ナノ


「例えば佐久間ちゃんが綺麗な長髪じゃなかったら目を奪われることはなかったし眼帯なんか付けてなければ興味を持つこともなかったし私好みの睫毛ビヨーンなイケメンじゃなかったら恋なんてしなかったのよ」

「知らん」

「源田を見るような目で佐久間ちゃんのことも見れたのよ」

「名前は俺をどんな目で見てるっていうんだ」

「ほぼ風景。喋る風景」

「・・・・」

「あーん!佐久間ちゃんがあんなにイケメてなかったらこんなに甘酸っぱくて苦しい思いはしなかったんだろうな」

「俺もこんなに苦くて辛い思いはしなくてすんだんだろうな」

「なんだ源田お前も佐久間ちゃんを狙うライバルだって言うのかコラ」

「違う」

「佐久間ちゃんかっこいいよお佐久間ちゃん佐久間ちゃんうおおぉおおおお」



20120914

さくまちゃん は おびえてる ▼