小説 | ナノ


「おーい田中」

「あ、名前さん!チワス!」

「チュース」

「どしたんスか体育館までくるとか珍しい」

「田中ん家ってパソコンあったっけ」

「あーありますよ。あんま誰も使ってねーですけど」

「ちょっち借りてーんですけど」

「いいスけど。何するんスか」

「人生オワタ\(^o^)/の大冒険」

「……なんかよくわかんないけどいっスよ」

「じゃあまた部活終わるころくるわ」

「うーっす」

「おい田中」

「なんだよノヤっさん顔こえーな」

「なんであいつとまともに会話できてんだよ」

「あいつって?名前さん?」

「そう、それ」

「やーべつに普通にできるもんはできるっつーか」

「な!ん!で!」

「ノヤっさんできねーの?」

「…いや…その…なんつーか…できなくもない…こともない…つーか」

「(できねーんだな)」

「ナメられている」

「どうした」

「俺はきっとナメられてるんだあの女に」

「身長が…」

「身長はカンケーねえだろ!!!!あの女泣かす!!!!ぜってー泣かす!!!!!いつか泣かす!!!!ギャフンと言わせてやる!!!!」


20120725
西谷の葛藤と決意編