悪魔奥様の浮気事情
「ライラが浮気?」
「アア、ライラガ最近、我ト一緒ニ居テクレナインダ………」
「はっ、だがそれを浮気と決め付けるのは早いだろう。これだから低能悪魔は」
「イド、毎日四六時中一緒にいた2人がだよ。シャイターンが不信に思うのも仕方ない」
「メルくんは気持ちがわかるんだねー、それもそうだねずっとエリーザベトといるし」
「シャィターンノ妻ハマヨニハマッタノカモ知レ「それはねぇだろバカマヨネーズくたばれ」
シャイターンを中心にし、似て非なるもの達が会話を繰り広げている。内容はシャイターンの妻、ライラについてだ。
「ライラ……今朝モ一緒ニ花摘ミニ行コウト言ッタラ用事ガアルト何処カヘ行ッテシマッタ……!」
「まず花摘みからおかしいだろ!」
一人嘆くシャイターンにエレフセウスは足蹴をするとシャイターンはソンナコトハナイ!大声を張り上げ語りはじめた。
「ライラハ何時モ、ワァ綺麗ナオ花!(ライラ風Voice)ト喜ビ、我ハ付ケテアゲルヨト言イ、ライラハ、可愛イクシテネ?(再びライラ風Voice)ト言ウノガ恒例ダ!」
「突っ込み所がありすぎるがまずは一つ。君の貧乳妻のVoiceは何一つ似ていない。不愉快だ」
「二つ。その会話が幼い私とエリーザベトの会話だ!勝手に真似しないでくれ給え!」
「三つ。片仮名読みづらい」
「冬ノ子、ソレハダメダ。言ッテハィケナィ。一先ズマヨヲ「お前も読みづらいから喋るなずっとマヨ吸ってろ!」
エレフセウスはタナトスの口に特大マヨネーズを突っ込み、タナトスは満足そうに吸いはじめた。
「ソレ以外ニモ、ライラハ………ライラハ………」
体育座りをしライラライラと壊れたマリオネットのように繰り返すシャイターンにタナトスを抜いた4人はため息を吐く。
「仕方ない。エリーザベトたちに調べてもらうことにするよ」
「本当カ!?メルヒェン、本当ニイイノカ!?」
「ああ、いいよ。ただし私とエリーザベトの会話を繰り広げるのはやめ給え」
「メルくん以外に女々しいーやだー」
「うるさいぞニート!」
「大丈夫ダメルヒェン。サッキノハチョットシタジョークダ」
ハハハと笑いが含まれていない声でシャイターンは笑いメルヒェンはならよかったと笑顔を浮かべる。
「仕方ないから僕もヴィオりんとオルたんに頼んであげるよ」
「イヴェール……」
「じゃあ俺も。ミーシャに聞いてみる。そして俺はミーシャにエレフは優しいのねって言われるんだ…!」
「君のような低能にアルテミシアという美女が妹であるということが未だに信じられん……」
「ミーシャに触るなよミーシャに触るなよミーシャに触るなよミーシャに触るなよミーシャに「息仔、ゥルサィヨ」
エレフセウスはタナトスをすごい形相で睨み、再びミーシャに触るなよミーシャに触るなよとイドルフリートに言い続けている。タナトスとイドルフリートも協力するとシャイターンに言い、シャイターンは五人に頭を下げた。
「ミンナ、感謝スル………………ライラ、ライラ、ライラ……」
―次の日
「いい?ライラちゃんにばれないようによ?」
「「ウィ、マドモアゼルアルテミシア」」
「ライラちゃんが浮気だなんて……」
「悪魔ニ嫌気ガサシタンジャナイ?キャハハ!」
「炊事洗濯を悪魔さんがしてないのかなぁ?」
今日も早朝から出ていったライラの後を付けている女たち。アルテミシアを筆頭に、オルタンス、ヴィオレット、エリーザベト、エリーゼ、井戸子、μ、φの8人で調査をしている。はたからみたら美少女8人がいるのだからとても目立って注目を浴びているが、本人たちは全く気付いていない。
そしてその後ろに何故いるのかわからない似て非なるもの達が8人の後をおっている。
「何故、君タチモイルンダ。君タチモライラガ浮気シテルカ知リタイノカ?」
「それは1%あるが、私のエリーザベトとエリーゼに変な男が寄ってこないか心配なんだ」
「ミーシャミーシャミーシャミーシャミーシャリーダーなミーシャ可愛い可愛い可愛いミーシャミーシャミーシャしっかり調査するわよ!とか言われたいミーシャミーシャミーシャ」
「我ハφμガィナカッタラ寂シィカラダ。一緒ニマヨ吸ィタィ」
「僕はみんなが行くからだよー」
「私は巨乳美女を!」
「マァイイ。オ、動イタゾ」
8人が動いたのを確認し、似て非なるもの達も動く。はたからみたら悪魔や冥王や屍体なんかが女の子をストーカーしているように見える。一歩間違えば警察沙汰のことだ。「ねぇ、気付いてる?」
「ええ」
「気付いてますわ」
「メルたち」
「ツイテキテルワネ」
「炊事洗濯しなくていいのかな?」
「「(ちゅーちゅー)」」
6人は後ろの似て非なるもの達の存在に気付き呆れている。φとμは常にマヨネーズを吸っている。
「あ、ライラちゃん発見!みんな、静かにね」
8人はライラを見つけ、ライラから見えない場所に上手く隠れる。
「ライラ……男ト一緒ヨ……?」
「わわっ!本当だ……」
「これは浮気なのでしょうか」
「浮気なのかしら……」
「とても親しげね…初めてじゃないみたい」
「シャイターンさん、見てるんじゃないかしら……」
エリーザベトが呟いた通り、シャイターン、そして他の似て非なるもの達はライラが見知らぬ男と話しているのじっと見つめている。怖くてシャイターンの顔を誰も見ようとはしない。
「……ライラガ、我ヲ断ッテ男ト会ウトイウコトハ……初メテダ………コレハモウ…………」
「「「「「浮気」」」」」
他の似て非なるもの達はぴしゃっ!と結論を言ってしまった。シャイターンはゆっくりとライラに近づいていく。誰もがあの男燃やされる!と思いながら誰も止めようとはしない。女性陣8人はシャイターンが出てきたことに驚いている。
「ライラ………」
「!?シャ、シャイたん!」
ライラは慌ててなんでここに!と驚きを隠せない。そんなライラを見てシャイターンは俯き、ゆっくりと口を開いた。
「ライラ…………ライラハ、我以外ノ男ヲ好キニナッテシマッタノカ………本来ナラ、ドチラガライラヲ幸セニ出来ルカ白黒ヲツケタイガ……ライラハ争イガ嫌イダカラ、我ハヤラナイ…………ライラ、君ガ他ノ男ヲ好キニナッテモ我ハ永遠ニライラヲア「はい!シャイたん!」
シャイターンがライラの明るい声に顔を上げると『シャイたんはライラが大好き』と書かれたTシャツが目の前にあった。
「………?」
「これ可愛いでしょう?私のは『ライラはシャイたんが大好き』って書いてあるの!」
「ライラ………浮気ハ……」
「浮気!?何いってるのシャイたん。私が浮気なんかするわけないでしょう?最近ここに通ってTシャツを作ってたの。驚かせようとして秘密にしたの、ごめんね」
「ラ、ライラァアアア!」
シャイターンは思いっきりライラに抱きつきライラは心配性なんだからとクスクス笑いシャイターンの背中に手を回した。
「俺たち、帰っていいよな」
「ああ、帰ろう。何時も通りだったね」
「巨乳美女もいないし、つまらん」
「あのTシャツ僕も欲しいなぁ」
「マヨT………」
五人の似て非なるもの達はライラの浮気真相を見届けた後、女性陣8人の元へ行き、自分たちの家へ帰っていった。
「シャイたん、大好き♪」
「ライラ、大好キ♪」
騒がせた2人はより一層の愛を深めたらしい…………
Ende
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なんか、謎!ひとまず色々出してみたかった………!シャイライは常にお互いのことを考えているんだ……!エレフとマヨトスが安定の末期。
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