似て非なる人々の冒険 T
―――ここに6人のRevoの似て非なる人々がいた
彼等の名は、イヴェール、シャイターン、タナトス、エレフセウス、メルヒェン、イドルフリートという名である
このお話は、この6人の冒険のお話……………
「陛下がさらわれたぁああ!?」
「エレフ、うるさいよ」
「さらわれちゃったんだって、へーか」
「お前ら!何でそんな落ち着いてるんだよ!?」
「陛下ハサラワレテモナントカヤッテイケルカラダ、ソノウチ帰ッテクル」
「ハッ!シカシ給料ハ…」
「そこはヴェロネーゼがやってくれるだろう」
エレフセウス以外の似て非なる人々は誰一人として慌てていない。するとリオンが何か紙をくわえてやってきた。
「ん、何だ?」
エレフセウスは紙を貰い、開き、その内容を読み始める。
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みんなへ
今僕SHKにいないんだ。
何故か攫われてしまったみたいだ。
そこでみんなに僕を助けに来てほしい。
お願いするね。
Revo
P.S僕が今SHKにいないことで君たちは大切なものを忘れているんだ。
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「大切なもの…?」
「うーん、ファミコンはあるよ?」
「デモ何カヲ忘レテイルノハワカル」
「おっぱい」
「航海士、君ハソレシカナィノカィ?」
「一先ず、陛下を救出しなくちゃ解決しないね」
メルヒェンは冒険の準備しようとみんなに声をかける。
「でも…どこにいるんだ?」
「……SHKにはいないならどこだろうね…?」
「ヒトマズ、SHKカラ出ヨウ」
「私達、出たこと、ないんじゃないかい?」
「確カニ、ナィナ…」
「でも、それって、おかしいだろう………」
そう、似て非なる人々は自分たちの地平線を完全に忘れているのである。
ということは大切な人やその地平線で過ごした出来事、全て忘れているということである。
それは似て非なる人々以外にも影響が出て……?
「ひとまずみんな、持ち物用意しようぜ」
エレフセウスの一言で似て非なる人々は用意し始める。少しして、みんなが用意が出来て、一人一人確認して行く。
「おいタナトス、なんだこれ」
▼タナトスのカバン
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・マヨネーズ・マヨネーズ
・マヨネーズ・マヨネーズ
・マヨネーズ・マヨネーズ
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「うわぁ…臭いやばいね…」
「黄色で目が痛いぞ…」
「マヨネーズハ我ノ命!」
「これ全部なし、はい次イヴェール」
▼イヴェールのカバン
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・ファミコン・カセット
・カセット・カセット
・お菓子・お菓子
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エレフセウスは呆れてカバンを遠くへ捨てると、イヴェールはうわああああん!と泣きはじめシャイターンが慰める。
「もういい!俺が全員分用意する!」
エレフセウスが6つのカバンを目の前にして闘士を燃やす。
「エレフ、すごいね…」
「やるときはやるやつだ」
「アア、デモ……違和感ヲ感ジルノハ何故ダ……」
「息仔ハ、モット、駄目ダッタ気ガスル………」
「かっこいいエレフなんて、いつもなのに、何故か」
(違和感を感じる…………)
それもそのはず、愛しい妹を忘れているのですから。狼さんは妹が関わらなければはかっこいいのです。悪魔さんも愛しい奥さんの名前を一度も出しません。冬くんも双児姫の名前を出しません。
みんな完全に忘れているのです。
それにしても陛下は一体誰に攫われたのでしょう?
さぁ、似て非なる人々の冒険は始まってゆきます……
続く→
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9月から書いてたロング…wいやあまとまりませんね!頑張って、続けますので、よろしくお願いします!
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