10月拍手文…SH女子
SHKテーブルの周りに集まっている地平線の主要の女の子たちはお菓子を持ち寄って、これから女子会をするとこである。
「10月といえばー?」
ライラは腰に手を当て、周りにいるオルタンス、ヴィオレット、アルテミシア、エリーゼ、エリーザベトに空いた手で順番に指を指していく。
「「秋ですわ!」」
「ふふ、秋と言ったら?」
「復讐ノアk「読書の秋かしら?」
エリーゼの言葉を遮りエリーザベトが童話の本をみんなに見せる。
「私は食べ物の秋かなぁ?シャイたんにおいしいご飯食べさせなきゃ!」
「じゃあ私はスポーツの秋。昔みたいにお転婆じゃないけど今でも体を動かすのは大好き」
アルテミシアはエレフと運動しようとプランを練りはじめる。
「私達は芸術の秋ですわ!」
「人形に芸術を…!新しい洋服欲しいですわ」
「ムシューに収入があれば……」
双児姫は自分の主人の働かなさを改めて自覚する。でもこの服も大好きですわと二人は微笑んだ。
「秋デモ冬デモ何時デモ復讐ヨ!アハハハハ!」
「エリーゼ、復讐なんかより童話のほうが面白いわよ?」
「童話モイイケド……ヤッパリ一番ハ復讐ヨ!メルト一緒ニスル復讐!」
「次は何の復讐するの?」
ライラがエリーゼの持ってきた多層菓子を食べながら興味本位で尋ねる。
「私ノケーキヲ勝手ニ食ベタネクロフィリア王子に復讐スルノヨ………ワザワザドイツカラマ
イ
ンマデ買イニイッタノニ…少シソノ場ヲ離レタラケーキハアイツノ口ノ中……」
絶対赦サナイと憎悪を含んだ笑みを浮かべ、ライラは無邪気に笑う。
「でも、スポーツってなにしたらいいかしら…」
「ジョギングとかはどうですか?」
オルタンスはどこからか「ハートフルジョギング〜あなたを高める〜」というタイトルの本を出しアルテミシアに渡す。
「ジョギング……ジョギングしようとしたらエレフが止めるのよ、なんか、揺れるとか言って……水面も月もないのにおかしいわよね」
「シスコンノ気ニシテルノハ完全ニアノ病気航海士ネ」
アルテミシアがだあれ?と聞き、エリーゼは知ラヌガ仏ヨと流す。
「うーん……ダンスとかいいんじゃないかしら?」
「ダンス……ダンスだと、エレフがいつも踊ってくれないの、私をずっと見てるって言って……」
「「安定のうざさですわ」」
エリーザベトと双児姫は苦笑いを浮かべる。
「ジャア、野球トカハ?ヨク男ハヤッテルワ」
「野球………野球だとエレフがボールが危ないって言って、全て剣で潰しちゃうの」
「………ミーシャ、お兄さんとは何もスポーツ出来ないと思うな」
「ライラちゃんもそんな感じするわ」
「え?私?」
「エエ、アンタノ悪魔モウザイワヨ」
「えー?シャイたんは一緒にスポーツしてくれるよ?」
「例えば何ですの?」
「阿波おどり」
「「「「「………………」」」」」
ライラ以外の一同が、それはスポーツではないとだれもが心の中で思っただろう………
「人それぞれ色んな秋がありますわね」
「ええ、面白いですわ」
「似て非のみんなはどんな秋をイメージするのかなー」
「ダイタイ考エハツクワネ」
「ふふ、そうね」
「帰って聞いてみようかしら」
「エレフー」
「なんだいミーシャ!!」「エレフは秋って言ったら何の秋を連想する?」
「秋………焼き芋を食べて笑ってるミーシャ、落ち葉を掃除してるミーシャ、眼鏡かけて読書してるミーシャ、顔にえのぐを付けながら絵を描くミーシャ、汗をかいてるミーシャ、哀愁漂うミーシャ、月夜に「エレフ、わかったわ、ありがとう」
「そうか、まだまだあるぞ」
「春夏秋冬私のこと考えてくれてるのね、ありがとう、優しいエレフ大好き」
「ミ(作者規制)」
「ムシュー、ムシューの秋は何ですか?」
「秋?」
「はい、冬の前の秋です」
「秋………秋はね、……………………」
「ムシュー、あなた、真面目に考えて……?」
「もしや、秋に産まれようと……?」
「秋はニートの季節」
「「………………春夏秋冬ですよね、それ」」
「メル、メルの秋はなに?」
「秋、かい?」
「勿論復讐ヨネ?」
「復讐?王子にかい?頑張ってね」
「そこ応援しちゃうの?」
「まあ、彼なら大丈夫さ。秋……秋かぁ………ひかりの、秋かな………」
「ひかり……」
「メルラシイ答エダワ」
「春夏秋冬、ひかりだけどね」
「シャイたんの秋は?」
「ライラノ秋」
「来年の秋は?」
「ライラノ秋」
「10年後の秋は?」
「ライラノ秋」
「1000年後の秋は?」
「ライラノ秋」
「ずっと私の秋だねっ」
「春夏秋冬、ライラダ」
「永遠に私の季節でいてね?」
「アア、ライラガイルカラ季節ガアルンダヨ」
「ふふ、それ言い過ぎっ」
似て非なる人々の秋は、春夏秋冬共通のようです
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