寝相

夢サイトの日記(Diary)よりの転載です。
これ書いたとき、確かあまりにも原作が悲痛すぎて、ほのぼのとした癒しが欲しくて書いたと思います。

※CP:Cルル?
※R1
※ルルーシュは天然です(爆)

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寝相






  昔から、ルルーシュはずっとナナリーと一緒だった。
  なにをするにも、ナナリーが第一にあったのだ。
  だから、と言う訳ではないが、寝るときもナナリーを守るためもあり、一緒だった。


  そして ――― 今。


  ルルーシュは、連日の学生業務と、生徒会業務と、黒の騎士団の活動とで疲れ果てていた。
  だから、夜遅くに己の部屋に戻れば、吸い込まれるようにベッドに入って身体を癒す。

  …だけれど、彼女の存在を忘れてはいけない。


「おい、私も寝るから端へ寄れ」

「……あぁ、悪い………」


  C.C.は、当然のようにベッドで横になるルルーシュに自分のスペースを強要し、自分もベッドへと潜り込んだ。
  ルルーシュも、すでにいつものこととして慣れてしまっているので、例え寝ぼけていてもそれが当たり前のように、C.C.のスペースを空ける。


「………」


  くーと寝息を立てるルルーシュに、C.C.は視線を向けた。
  その寝顔は、もはや美の女神さえも見惚れそうな程に美しい…。
  寝るときぐらいは年相応のあどけない表情でも良いだろうに、ルルーシュの表情は緩まない。


――― そして。


「ん……」


  ごそごそと温もりを探しだして ―― それは、必然的にC.C.となるのだが ――、ルルーシュは………。





  もう一度言おう。


  昔から、ルルーシュはずっとナナリーと一緒だった。
  なにをするにも、ナナリーが第一にあったのだ。
  だから、と言う訳ではないが、寝るときもナナリーを守るためもあり、一緒だった。


  そして ――― 今。


  当然の如くに………ルルーシュは、一緒に眠っている温もり ―― それは、何度も言うようだが、必然的にC.C.となる ―― を抱きしめるようになっていた。


「…コレも、寝相と言うのか……?」


  寝るときは、いつもルルーシュに無意識の内に抱き締められているC.C.は、ルルーシュの将来を危うんだとか ―――――。



(…相手によっては襲われそうだな)

(? 何の話だ?)

(いや、何でもない)
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