神の戸惑い

過去web拍手のお礼SSです。
神ルルの番外編。
特殊設定なので、お気をつけ下さいませ。

※CP:Cルル
※「神とオレンジと魔女と」のその後。…かも知れない。(マテ)
※短いです。おそらくSSどころかSSSではないかと。
※それらを踏まえてご覧下さい。

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神の戸惑い






「…それで、どうするつもりだ?」


  ルルーシュとジェレミアの(一方的な)邂逅が終わった後。
  ルルーシュに『どこまでもついて参ります!』と号泣するジェレミアをなんとか宥め、再び旅立ったC.C.(…とルルーシュ)。
  今度は何処に行く気だと呆れながらも、仕方がないかとルルーシュはため息をついた。

  そして、浴びせられた先の質問。
  相変わらず、会話のキャッチボールがなってない。
  生前のルルーシュは、何度それに振り回されたことやら…。


『…それは、こちらの質問の気がするのだが?』

「フン、貴様のことだ。そろそろ…大事な妹に会いたいんじゃないのか?」

『…ッ』


  思わず息を呑んだルルーシュに、C.C.はやはりな、と目を眇める。
  何しろ、生前あれだけ可愛がっていた…愛していた妹だ。
  自身のことよりも優先させていた、最愛の妹。
  シスコンと言われて、否定どころか「シスコンの何が悪い!」と言い返していそうなルルーシュが、死んだからと言ってその思考が簡単に変わる訳がない。


「私も人伝に聞いただけだが…お前が死んだとき、大泣きしていたそうじゃないか。お前の死骸から引き離すのも、かなり苦労したとも聞いたぞ?」

『ちょっと待て…お前、それは誰から聞いた話だ?』

「“ゼロ”だ」

  お前の代わりの、な。


  なにやら実感がこもっていた話に、誰から聞いたのかと問えば、“ゼロ”だと言う。
  まさか、スザクが自分の死後もC.C.と懇意(?)にしているとは思ってもなくて、いつの間に…と思わず呟いた。
  …いや、呟いたと言うよりは呻いたと言ってもいいものだったが。


「それで、どうするつもりだ?」


  再び、最初の問いを繰り返してくるC.C.。
  それは、選択権を自分にくれると言うのだろうか…?


『……そうだな、“俺”は ―――』






  その時のルルーシュがなんと言ったのか…。
  それは、C.C.だけが知っている ―――――。



(…ええい、じれったい奴め! お前が決断出来ないと言うなら私がしてやる!)

(な、おま! 結局どう答えても、お前が決めるんじゃないか!)

(当たり前だ。私はC.C.だからな)

(………はぁ〜〜〜。…もういい。好きにしろ)

(あぁ。好きにしてやるさ)



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