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今朝早くにサニーは修行のために出発した。
今回の修行は大変厳しいらしく、サニーが成長できるか否か大事なものみたいだ。
普段一緒に住んでいるわけではないが、それでも休みが重なった日はふたりでくっついて過ごしている。離れれば離れているだけサニーへの寂しさと愛しさが増す。
彼の無事と修行の成功を祈り、サニーを玄関から見送り、自分の出かける支度をしに化粧台にむかった。
そして気付く・・・自分の鎖骨のあたりの・・・・
(サニーったら・・・こんなところにキスマークなんかつけて・・・)
――この痕が消えきる前に彼が帰ってきますように。
キスマークに指を這わせて温もりを確かめた。
見える位置に残された痕