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―研究所でサニーに宛がわれた個室


サニーは鈴を集中治療室に運びんでからエネルギー補給のための軽い食事を済ませ、宛がわれた個室に帰ってきた。
服は所どころ破れているし、体中血と汗と埃にまみれていてお世辞にも大好きな恋人とハグ出来る格好ではなかったのでタオルとバスローブを掴んでシャワールームに急いだ。
一通り綺麗になりシャワールームを出ると、部屋に設置してあるベッドの上で何時の間に来てくれたのだろうか恋人の蘭子が荷物を整理していた。
蘭子、と名前を呼ぶとこちらに来てくれる。



「サニーちゃん、髪拭いてあげようか?」
「ん」


まだ濡れてるじゃない、と言って頭からかぶっていたバスタオルをぐいんと引かれた。


「ほら、こっちに座って?」

蘭子に手を引かれるまま、ベッド際に腰かけさせられて髪を拭かれる。
黙ってされるがままのサニーが可愛くて蘭子は自然と笑ってしまう。
一方サニーは座ってしまったことで生まれた身長差で、目の前に服の上でもわかる蘭子の豊かな胸が迫っていてそれはもう動揺していた。
どうぞ召し上がれ、と言わんばかりに蘭子の腕の動きに合わせて揺れる双丘。食欲を満たしてきたばかりだというのに、新たに生まれた欲にサニーはごくり、と喉を鳴らした。

コレ、飛び込むしかなくね?ご褒美だよな?なんて思ってしまえば行動に移すのは容易かった。重力の赴くまま顔を埋めればふにゅんとした柔らかい肉の感触がたまらない。
実をいえば、蘭子が部屋にいると分った時から触覚では“味見”はしていた。だって俺がんばったし、会いたかったし。と色々理由をつけてのことだが。
ぐりぐりと顔を胸に押し当てれば、蘭子も違和感に気付いた。

「さ、サニー?なに、」

上からくすぐったいよ、なんて笑い声まじりに聞こえてくる。だがそんなところで止まるサニーではない。だってだ、研究目的だったとはいえ、こんな危険なところまで自分に会いに来てくれて、出向かえてくれて嬉しかったのだ。
この喜びは表現しないといけない。蘭子の背中に手をまわしてぎゅっと抱きしめて胸にさらに顔をうずめた。深く息を吸って肺を彼女の匂いでいっぱいにしたい。

「私も会いたかったよ、サニーちゃん」

ふふふ、と小さく笑って蘭子はサニーの頭を抱きかかえてかわいいつむじにキスをした。





0:49 2021/02/03
宝石の肉・1.5




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