ばか。たったその一言だけ。
「・・!・ばか・・・幸村のばかもの!!」
椿が顔を真っ赤にしていう。
かわいい。
そんな気持ちが顔に出ていたのだろうか
「聞いておるのかばかもの!」
追加でお叱りを受けてしまった。
正直に言おう、今は俺はお説教されているのだ。
仁王立ちする椿の前に正座している。
椿がばかという度になんだか、好きと言われてる心持ちになってくるから不思議だ。
思い人を独占しているからだろうか?
「だから団子の食べ過ぎはよくないとあれほど私が!」
「ぬぬぬ・・・すまぬ・・・」
「夕餉は抜きで良いな!!」
「椿ぃ〜それだけは!それだけは〜〜!!」
(ひぇ〜旦那ってば、姫様にお説教されてるのあからさまにニコニコしちゃってまぁ・・・幸せそうだこと・・・)
21:58 2021/01/23