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「今度こそ、ふたりで、いこうね」
「・・・?あ、ああ・・・」

吹きさらしの寒いコンクリートの床の部屋でがぽつりといった。

その言葉は不思議と俺の冷え切った身体にすっ、と入ってきた。彼女の声は言葉はどうしてこうも素直に耳に入ってくるのだろう。でも俺には言葉の意図はうまく理解できなくて曖昧な返事を返すしかなかった。


「も、ひとりでなんか、逝かせないから・・・」


あぁ、目がかすむ・・・

ぽたん・・・と雫が顔に落ちてくる・・・

「・・・っ、すけ・・・きょう・・すけぇえ!」

あぁ・・・満を・・・・・を泣かせてしまった・・・

俺は遊星とのデュエルに敗北し、思いを昇華させて消え去ろうとしていた・・・

「・・・なく・・な・・・笑え・・?」


「今度は、ふたりで・・っていったじゃない・・!」
「ごめ、ん・・・ごめんな・・・・・・」


最後は彼女の腕の中で消え去るなんて、なんて、なんて俺は幸せなんだろう。


「うそ、つきぃ・・・」


彼女の声だけが残った。

ふたりでいこうね。

あぁ、またあなたは一人でいってしまう――。



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