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(チームサティスファクション時代)
「満!俺の女になってくれ!!」
「・・・うっるさいわね!いま料理してンの!」
「絶対満足させてやるからさあ!!」
「ちょっと!暇なら手伝いなさいよね?!」
「気が強いところも俺好みだぜ〜!」
「っ〜〜〜!!」
最近弟たちとつるみ始めた、この男、鬼柳京介。
弟たちを巻き込んで、決闘のチームサティスファクションとやらを結成して、日々決闘で領土拡大に勤しんでいるらしい・・・のだが・・・何故か会った時から、この男に私は求愛されている。一目ぼれ?らしい。詳しくはまだ聞いていない。
たしかに?喧嘩の方も強いみたいだし?顔の整った弟たちを見て目が肥えている私でも、ほぅと思うイケメンではある。真摯に愛も囁かれるのも、まんざら悪い気もしない。
だが、所かまわず求愛するのがいただけない。自分が住処としている廃ビルに弟たちごと押し掛けられて、何故か寝食を共にしている・・・。
自分一人の時は適当にしていたごはんも、育ち盛りの弟たちがいればそうはいかないのだ。
厨房は戦場なのだ!
「満ー!」
「んもー!これ出来たから運んで!」
「お、今日も懲りずにやってるな〜!」
「鬼柳、あんまり満を困らせないでやってくれ」
「!今日の飯はなんだ?!」
食卓に、クロウ、遊星、ジャックがやってきた。
「クロウ〜あんた、ちょっと面白がってない?」
「へっへ〜ばれた?」
「うまい!!おかわり!」
「はいはい、どうぞ〜」
「サンキュー!」
ご飯が始まれば鬼柳の好き好き攻撃は一旦お休みなる。私の作ったご飯をおいしそうに食べる姿はちょっと好きだ。あれ?私、絆されてきた?
「満ー!お前だけだぜー!俺の女になってくれ!」
あーあ、私の休息タイムがもう終ってしまった。さて、私はいつまで強がっていられるのだろうか?逃げるように汚れた食器持って炊事場向かうのだった。
お前しか、要らない
あとがき
23:04 2018/11/15