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PM2:48


「んんーー・・・」


咽が渇いて、満はふと目を覚ました。流石に素肌のまま布団から出て行くのは寒いので毛布かタオルケットを探そうともぞもぞと動いた。

「・・・んー? ・・どうかしたのか・・?」

動く気配を感じ取ったのか傍らで寝ていた鬼柳が目を覚ました。
眠い目をごしごしと擦っている。

「ごめん・・起こしちゃったね・・咽乾いたからお水飲もうと思って・・」
「ん・・気にすんな・・・俺も行く・・・」

鬼柳はむくりと起き上がって、ベッドの下に転がっていたスラックスを拾い上げて足を通した。満には自分が来ていたTシャツを着せてやる。


「・・ありがと」
「へへ・・女は冷やしちゃいけねぇもんな」

にぃっと笑って二人そろってキッチンへ行く。

蛇口のコックをひねってコップに水を注いだ。


はい、と満が鬼柳にコップを手渡す。


「サンキュ」


コップを受け取り、ごくりごくりと咽を鳴らしながら水を流し込んでいると、隣のから小さく悲鳴があがった。


「ひゃぁッ」
「・・?」
「うぅ・・・こぼしちゃった・・・」

どうやら盛大にこぼしたようで、首元まで濡れているのが、薄暗闇の中でもわかった。

「だいじょぶか?」
「うん・・・シャツ張り付いて変なカンジするけど・・」


満が服で水気を拭うのを手を掴んで停止させる。

「・・京介?」
「俺が舐め取ってやるからちょっと待ってろ」
「え?あぁ、ちょっとぉ!」


両手首を掴んで、舌を濡れている首筋に這わせる。

耳を刺激する満の甘い声が心地良い。

鬼柳の舌が咽元を行き来する。

ちゅ、ちゅと構わず肌に吸い付き、赤くキスマークを残すと鬼柳の唇はようやく首筋から離れた





(もう、行き成り何すんの!?)
(、もうひと頑張りしようなー?)
(え、えぇ!?)
(大丈夫、いつも通り気持ちいいことしかしないぜぇ)
(えぇーーー!!)


Baiser doux de nuit
―真夜中の君へのキス

あとがき

お題元:縁繋 



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