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(アニメ本編1年前ぐらい)


私はいまシティの治安維持局本部に来ている。
もちろん不法侵入でも逮捕でもないわよ?
これも立派なお仕事です。


私は3年前から、腕っぷしをゴドウィンに買われサテライトの最奥BAD地区の管理統括を任されている。
といっても大っぴらに何かやっているわけではないけど。変な奴を近寄らせないのが私の主な仕事だ。番犬てやつ。
それと、旧モーメント付近や他の指定された位置に計器を置き、それを回収してはまた設置、とお使いのようなことをしている。
私は機械いじりが好きな方の弟と違って、メカはまるで分らないので何を計測しているのかもわからないし、知りたくもない。
落っことしても壊れないから頑丈ってことはわかるが。


ぼーっと、指定された部屋で待っていたら長官サマの登場だ。

「今月も報告ご苦労様です」
「どうも、お世話様」

「これは今月の分のキャッシュです」
「どうも」

ちゃんとお給料も出るのだ。
ひーふーみーと金額を確かめ、ショルダーバッグに仕舞い込む。


「そうそう、“弟さん”が来ていますよ」
「あら、“シティ生まれ”の彼にはサテライト生まれの身内なんていないんじゃないの?」

「満・・・!」


噂をすれば影―ジャックだ。
今日はにぎやかな秘書の女性はいないみたいだ。静かでいいわ。

「御機嫌よう、キング」
「相変わらずだな・・・暴力姉・・・」

「るっさいわね!ふん!あんた、ちょっと太ったんじゃないの?」
「なっ!!」

シティの豪華なご飯で肉付きがよくなったのは確かだと思うのよね。
私のからかいにジャックがカッと赤くなる。相変わらずの煽られやすさだ。

「じゃぁ、私は失礼するわ」

ばーか、と声には出さず口だけで言って私は治安維持局をあとにした。


シティの食料品店で買い物していこうかしら?マーサに土産のひとつでもあげたいな。




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