#118 ランチデリバリー
2021/03/06 23:14
「遊星ー!お弁当持ってきたわよー!」
「あ!満姉ちゃん!」
「ひどい、僕もいるよ、満さん」
「あら、あんたも居たの、ブルーノ」
今日はお客さんがいるっていうから沢山もってきたわよ、と大きめのバスケットを芝生の上におろす。
レジャーシートを広げ、背中に背負っていた大きな水筒の中身を紙コップに注いでいく。
今日は温かいお茶を淹れてきた。
「龍亜くん、お運びしてくれる?」
「うん!まかせて!」
おにぎりにたこウィンナー、たまごやき、唐揚げ、フライドポテト、法蓮草のソテー!
もってきたおかずを並べれば、ピクニックの始まりだ。
「えーっと、チーム太陽?だっけ」
「は、はっい!」
「やっぱ都会には美人がいるんだな・・」
「マブイな・・・」
「ん?どうかした?」
「な、なんでもないですよ!」
「満さん怖がられてるんだよ」
「はぁ?そんなわけないでしょ」
ブルーノにチョークスリーパーでダイレクトアタックした。
「さ、遠慮しないで沢山食べてね!」
「「「ありがとうございます!」」」
・・・
「今日はなんか久しぶりにサテライト時代を思い出したわ」
「満もか」
「遊星も?」
ふふふ、と夕日にお見送りされながら二人でわらった。
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