#104 闇のカード
2021/02/27 18:38
カフェでの仕事が終わって、ガレージを覗きにいけば、お客さんが来ていた。
「あら、あんた、チームユニコーンの・・・誰だっけ」
「ブ、ブレオです・・・」
次の対戦相手の対策の為にわざわざ来てくれたらしい。
チームメイトがクラッシュして病院に運ばれた、と言っていた。
キッチンでお湯をわかして、お茶をいれてくれればそんなようなことを話してくれた。
―予選2戦目
チームジャンパーを着込み、サンバイザーを着用!
今日の私はチームの救護要員だ。
「今日は私がピットから見張っててあげる」
「俺もいるぜ〜!」
「姉ちゃん、鬼柳・・・」
「クロウ!借りはきっちり返してやんなさい!!」
「おう!!」
決闘中にクロウの後輪あたりに黒い鉤爪が出現した。
「なにあれ!!黒い鉤爪!!」
「うーわー、幽霊みたいだな!」
きもちわりぃ!隣の京介が騒ぐ。
「大分肩が痛えみてぇだな」
「鎮痛剤が切れてきたのね」
そしてクロウがピットへ帰ってきた。
本人は強がっているが相当痛そうだ。
「クロウ!!よくやったわ!!!さ、手当するわ!」
「いってぇー!!優しくしてくれよぉ、満姉ちゃん!」
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