馬の尻尾みたいだね



沖千



ぴょんこぴょんこ

「千鶴ちゃんの髪の毛ぴょんぴょんはねて馬の尻尾みたいだね。」

「へ?そうですか?」

「うん、引っ張りたくなるなぁ」

「中途半端な長さですから。走ったりすると首に毛先が当たって痛痒いんですよね。土方さんや平助君ぐらいだと肌に当たらないですが・・・」

「前はちゃんと女の子の格好してたんだからそれなりに長かったんじゃないの?」

「はい、でも男装するには邪魔かと思って少し切ったんです。」

「僕は長い方がすきだなぁ。のばしてね?」

「え!?はっ、は、は、はい!・・・・っっ」
かああああ・・・////

「千鶴ちゃん知ってる?」

「何がですか?」

「昔々僕達人間は槍を持って動物を追いかけて食べてたんだって。」

「はあ…?」

「もちろん馬もね。で、狩りをするのは男の仕事。だから馬の尻尾なんかを見ると闘争本能で追いかけたくなっちゃうんだよ。」

「?」

「だからね、僕は千鶴ちゃんの後ろ姿を見ると追いかけ回さずにはいられないんだぁ」

「////っ、とっても迷惑です!!」

「だろうね。でも鬼ごっこは楽しいでしょ?」

ダッ!
「楽しくありませ〜ん!」

ダッ
「待ってよ千鶴ちゃ〜ん」

鬼に掴まるまであと少し。



ちゃんちゃん♪


江戸時代の人が原始時代の事なんて知らないかもだけど。
こんな説あったよね・・・?



戻る

TOP


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -