ゲーセン



「なーそーじぃ〜、帰りゲーセン付き合ってよ」

「は、やだし」

「ええーなにその冷たさ凍え死ぬわ」

「僕放課後忙しいから」

「今日部活ねーじゃん・・・」

「お買い物すんの。」

「何買うの?」

「髪のスプレーに〜化粧水に〜姉さんに頼まれた日焼け止めクリームとトリートメント」

「ふぅん・・・そーじって姉ちゃんには従ってるよな」

「僕にも怖いものがあるんだよ身内とか特に・・・・・」

「姉弟ってそうだよな・・・


えーじゃあゲーセン一人で行っかな」

「あれ?カーレースの?格闘の?」

「ンにゃ、クレーンゲーム」

「ワンピのフィギュアでもあった?」

「違うんだよ〜千鶴がさー前にゲーセン一緒に行った時、キディちゃんのぬいぐるみ欲しがってさぁ、1000円つぎ込んだトコで止めたんだ金貯まったから今日またリベンジ」

「・・・・・・・・・・ふーん」

「千鶴めっちゃ目ぇ輝かせながら『かわいいー!ほしーい』を連呼するからさ、ほら男としては闘争心がね、」

「平助、やっぱ僕も行く」

「え、なんで?」

「・・・・・・・・たまには付き合ってあげるよ」

「うおおおおおまじでか!なら急ごーぜ!モールのさ、二階にあるっ・・・・・・」












****

「・・・・・・・・なんで?」

「はい、千鶴ちゃんプレゼント♪」

「ひゃあぁあぁ!!こ、ここここれ私が欲しかったキディちゃんのぬいぐるみ!?」

「昨日平助とゲーセン行ってね、試しに、たまたま、一発で、取れちゃってね〜あげるよ」

「か、かわいいぃぃ〜〜〜!!沖田先輩!本当にありがとう御座います!!大事にします!」

「うん♪僕だと思って大事にして」



平助消費金額 2000円
沖田消費金額 200円

「だからなんで?」





器用な沖田さんと不器用な平助君。

沖田さんはイヤミなくらい一回でするっととる。



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