えいぷりるふーる



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※下ネタひどいので注意



キーンコーンカーンコーン

(沖田先輩からの呼び出し・・・一体なんの用事だろう・・・?)


――――――
 4/1 12:15
Frm 沖田先輩
sd (´∀`)
――――――
昼休みヒマだよね?
ひとりで!屋上来てね(・`ω´・)


――――――


キィ・・・

重たく錆び付いた屋上のドアを開けると、手すりに肘をかけ空を眺めている沖田先輩を発見。

「沖田先輩っ!」

「あ。来た来た」

「なんの用事でしょうか?」

部活の事?平助君の事?私と沖田先輩の間に共通の話題なんてこれぐらいしか・・・・

「うん、あのね千鶴ちゃん。ぼく実は・・・・」

「実は」と聞き本題を聞くまでのこの数秒間は人は緊張する。

「僕・・・子供が出来たみたい」

「・・・・・・・・・・ええええええええええええええええええええええええええええええーーー!!!!!!!!!!・・・・・・・・・って!ああぁあ相手は誰なんですかぁあ!?」

「相手?」

沖田先輩に子供!?高校生で相手の人をはらませちゃったの!?沖田先輩ってそういう人だったの!?っていうかこ、ここ子供おおお!?

「相手は千鶴ちゃんだよ」

「・・・・へ?」

「僕たち二人のベビー☆」

「・・・・・・・・・・・」

冗談だったのか・・・・・

「冗談ですね」

「あれ?千鶴ちゃん・・・ひょっとして覚えてない・・・?3ヶ月ぐらい前・・・・・」

「え"、なにがですか」

「あれは・・・・近藤さん宅にみんなでお泊まり会をした時・・・・


「おーいみんな、お風呂が沸いたから順番に入ってくれー」

「千鶴一番先に入れよ!女の子だかんな!」

「あ、でも私今ババ抜き残ってるし・・・沖田先輩先にお湯が冷めない内に入って下さい。私は二番目でも構いません。」

「いいの?じゃ、入ってこよ〜♪」

「そーじ綺麗に使えよー!」



・・・・・・・・・・てな事があったよね?」


「・・・・・・はぁ。」

たしかにあった。あの日は近藤さんのお宅に仲の良い沖田先輩、平助君、斉藤先輩がお泊まり会をするっていうから平助君が私も誘ってくれた。泊まりはしなかったけど土方先生や原田先生に永倉先生も途中まで居て、みんなでカレー作ったりして楽しかったっけ・・・
他人の後風呂はあまり気にならないし・・・たしかに沖田先輩の後に入った。

「それがどうかしたんですか?」

「千鶴ちゃんは赤ちゃんがどうやって出来るか知ってる?」

「は」

赤ちゃんの作り方・・・?え?沖田先輩ここで保険の授業!?


「し、知ってますよ!その・・・中学の時習いましたし・・・ゴニョゴニョ」

「具体的には?」

「え!!」

具体的・・・具体的って言った?
あの行為を今ここで説明しろってことなの?
沖田先輩・・・私も一応一般的知識は習いましたが口に出して説明出来る程博識ではありませんし、自分で言うのもなんですが十代のまだウブな方ですから普通そういう話題は(しかも女子相手に)止めましょうよ。

「おしべとめしべが・・・・」

「ふんふん」

「その・・・めしべの・・・・」

「めしべの?おしべがめしべにどうするの?」

「おしべがめしべに・・・・・・・・・・・って止めて下さい!!」

「あはは。ごめんごめん千鶴ちゃん」

またからかって!!もうもうもう!はずかしい!下ネタなんて私普段言わないのに!

「ほら千鶴ちゃんお泊まり会の時僕の後にお風呂入ったでしょう?その時・・・僕しちゃったんだ・・・」

「しちゃった??」

「うん・・・」

お風呂でしちゃった??御不浄とか???

「なにをしたんですか?」

「ナニをしたんだよ」

「え?なにをしたんですか?」

「ナニをしたんだよ。僕のね、息子達を湯船の中で出しちゃったの¨自分で¨おしべになるものを」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・自分で・・・・?」

「意味、分かった?」

あ、分かった!
って!!!!!

「いやあああああああああなんて事するんですか!!人が入る前の湯船で!!!気持ち悪い!」

「ひどいなぁ。男ならみんなやってることなのに・・・」

「ひいいいいいいいい〜〜〜!!!!」

やだ!汚い!アノ後の湯船に私は入ったなんて!!!
やっぱり男の子達とのお泊まり会なんて行くんじゃなかった!!!

「で、千鶴ちゃん。本題に入るけどね。千鶴ちゃん僕のその後に湯船に入ったでしょう?千鶴ちゃんのめしべに僕の息子達がもしかしたら――――」

血の気が引くとはこのことだ。今私の頭は真っ白。

「子供ができちゃったって・・・・・私とってことデスカ・・・」

「うん☆」

普段ならきっと今の沖田先輩の笑顔にときめいてキュンキュンと少女漫画のようなリアクションをとっていた事だろう。でも今はこの笑顔がドス黒く悪魔に見える。

「あれ?でも待って下さい!私の中に入る前に湯船を数十分間漂ってたワケですよね?直接なわけじゃないし・・・そもそも私の中に入ったなんてわからないじゃないですか!!」

あまり詳しい知識は知らない私だけどいくつか疑問点がある。

「彼等の生命力を舐めたらダメだよ・・・僕の子供達を・・・・」

「いやあああああああああ!!!!」

そんなっ!!

「それに千鶴ちゃんさ・・・なんか最近・・・お腹が・・・」

「え・・・」

「出てきたよね。ポコッと。」

「それは・・・!」

たしかに、ここ最近お腹は認めたく無いけど出てきた。

「だからといって妊娠3ヶ月でお腹は出ません!」

「千鶴ちゃんは今日『すっぱグミ』を食べてたね。」

「最近はまってるんです!」

「たしか1ヶ月ぐらい『すっぱグミ』を食べてるね・・・・」

「はい・・・・」

「すっぱグミ・・・すっぱいグミ、すっぱ、すっぱい、・・・・すっぱいもの・・・欲しくなるのが初期症状」

「そんな!!!!!」

たしかに妊婦さんがすっぱいもの欲しくなるのは知ってるけど、まさかそんなまさか!!!



「私・・・妊娠したんですか・・・・・・・?」

「・・・うん、君と、僕の、赤ちゃん」

「・・・・・・・・・・・・・」


自然と涙が出た。絶望の涙。
十代で妊娠してしまった・・・
親、世間、今私に宿る沖田先輩との新しい命・・・・

私には重たい。

「ぐすっ、ぐすんっ・・・」

「!」

「そんなっ・・・お泊まり会の後風呂如きで私の運命左右されるなんてっ・・・!しかも沖田先輩と」

「僕じゃなんか不満そうだね千鶴ちゃん。」

「高校生じゃないですか。お互い・・・・・」

中絶はあまりしたくない命を無駄にするのは自分が許せない。だからといって産んでも育てられない・・・・
どうしよう

「ねぇねぇ、高校生がダメなら僕が社会人で金銭的に羽振りがいいなら産んでも良かった?」

「そうですね・・・・お互い社会人で周りの理解を得る年齢で貯金もそこそこ溜まってきた年頃なら良かったですよね・・・・・」

私の理想は二十代の内に素敵な恋愛をして27・8歳くらいに結婚してその子供を授かる・・・・・・
それが理想だったのに・・・・・
たかがお泊まり会で崩れ落ちた。

「さようなら青春・・・」

「ねぇねぇねぇ、公務員とかは?千鶴ちゃん好き?」

「安定した収入とそれなりの額なら文句ありませんよもう・・・・・ブツブツブツ」

今はもう届かないマイ・ドリーム・・・・・ううっ、ぐすん。


「なら僕高卒で公務員になろうかな。泣かないで千鶴ちゃん。妊娠はウソだから」


「!?」


・・・・・え?


「そっかぁ〜今から猛勉強して僕の成績ならそれなりに良いとこ行けるし高卒なら早い内からお金も貯めれるし、結婚への道が近まるな。役所勤めとかがいいかなぁ〜」

「沖田先輩・・・・?あの、え?うそ?」

「ん?あぁウソウソ、妊娠って言うのは。一度お湯の中を漂ってるんだから死んじゃうでしょ。千鶴ちゃんの中になんてはいれないよ。それに僕近藤さん家のお風呂でそんなゲスい事しないし。千鶴ちゃんってそういう知識乏しそうだったからからかってみたけど、やっぱりだね☆安心して。君は妊娠してないよ。お腹は・・・春休みだからきっと運動不足ででちゃったんだね☆大丈夫だよ可愛いから。」

言葉が出ない・・・・・
沖田先輩の暴露はつづく・・・

「ね、それよりさ!僕が高校卒業して就職してお金が溜まったら結婚してよ。今度こそ二人の子供をつくろう!!」

話が淡々と進んでいく・・・
止められない・・・・
要するに、なんだか沖田先輩は私の事が好きみたいだ。
今、求婚されている。

「沖田先輩!!!」

「怒らないで千鶴ちゃん。なんってったって今日はエイプリルフールだからね♪」

「!!!!〜〜〜〜っっっ!!!!」


かくして、強引に結婚の約束をされた私はこの先どうなるのか

「という訳で僕と付き合ってね。あ!これはエイプリルフールじゃないからね!」


今日、今から強制的に結婚へと向けて沖田先輩とのお付き合いがはじまりました。






END


ゲスイ話ですみません。これもここじゃなくて短編に書けば良かった。長くなった。

エイプリルフール話でした。下のネタ。私の知識も浅はかです(笑)漫画とかで得た知識ッス。
ところで、時間軸としてエイプリルフールは4月1日。学校のイベントと言えば新学期、入学式とかでこの話だと千鶴ちゃんはえらく沖田先輩と親しげ。二年生になるのかな(汗)
それかサザエさん方式か。サザエさんの方で!

沖→→千でした!



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