続・なんちゃって☆浦島歳三
私は海亀の雪村千鶴と申します。先日浜辺で人間さんに恩返ししようとしたら襲われました。あっ、あんなことやこんなことされて・・・私はもうお嫁に行けませんっ・・・
なのでその襲ってきた人間さんのお嫁になりました。
※けっこう強制的に
「千鶴。茶」
「?」
ちゃ?浦島さんとの新婚生活は分からない事だらけです。私は生まれてから海でしか生活したことしかないので(何回か浜辺でひなたぼっこした事はありますが)人間用語は分かりません。困りました。「ちゃ」とは何なんでしょうか?
「歳三さん」
「ん?どした。」
「「ちゃ」とは何なのでしょう?挨拶の言葉ですか?それとも物?」
「・・・・・・・・・・・・」
あ、歳三さんが固まりました。
「悪かった。自分で煎れる」
「いれる?」
「茶っつーのは飲み物の事だ葉を煎じて飲むんだよ。まあ海には飲み物はねーか・・・」
「?飲み物ですか・・・人間さんは「ちゃ」というものを飲むのですね。私はよくオレンジジュースを飲みます」
「ん?お前今なんつった?」
「え?」
浦島さんは頭を抱えながら「もうこの話題はしねぇ」と言って書き物を続けました。
「歳三さん歳三さん」
「どした」
「お散歩に行きたいです」
「またか。夜だぞ」
「竜宮城は昼夜あんまり関係なかったので・・・あとあんまりやることがなくてお暇です・・・みんなも居ないし・・・・」
「夜だからやる事があるだろう」
「そうなのですか?」
「寝るぞ」
「寝るんですか!?つまらないですぅ!」
「寝るんだよ。二人でな。ほら来い」
浦島さんがお布団に入って私を呼びます。
「よし、甲羅外すかんな」
「はい」
かぱっ
¨寝る時だけは甲羅を外す¨これは結婚してからの二人のお約束事です。甲羅を付けたまま布団に潜ると一緒の布団で寝ている歳三さんが「掛け布団が盛り上がって面積が足りない。寒い」と、苦情を訴えてきたからです。すごく嫌ですが私はこの時だけは甲羅を外す事になりました。
「もっとこっち寄れよ」
グイッ
「は、はい・・・」
カアアアアア
さわっ・・・
「きゃあ!」
「相変わらず敏感だな」
「寝るんじゃ!?」
「寝てるだろ。こーいう¨寝る¨もあるんだよ」
「だって・・・あっ、ああ!や、ん」
もみもみもみもみもみもみもみもみもみもみ・・・・・
「お前・・・乳小さいな」
「え」
「旦那の役目だしな。育ててやる。」
「あっ・・・だめですううううううううううう!!!」
「ずっと可愛いがってやるから、どこも行くなよ?」
「あーーーーーーーーーーーーーれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーーー・・・・・・」
新婚生活は前途多難です。
亀千鶴ちゃんが可愛いすぎて妄想が止まりません。
亀千鶴ちゃんは子供っぽく、ボケが激しいです。浦島歳三さんはツッコミです。でもセクハラが激しいです。セクハラ浦島さんはなんちゃって☆限定ですが。
あとなんだかんだ言いながら結婚後はラブラブだったりします。
オレンジジュースは英語だし浦島さんの時代にはオレンジなんて日本にないけど気にしないで下さい
つづき
夕暮れ時の浜辺