彼は変態でした(平助編)
『平助助平』
ミーン ミーン ミーン
バシャバシャ
「うおりゃーーー!!」
「平助君!何してるの?」
「おっ!千鶴〜」
平助君をお庭で見つけたので声をかけた。
「あっちーからさ!水まいてんだ!」
「そっか!もう夏だもんね」
「蝉の鳴き声聞くと夏だな〜って思うよな〜」
「そうだね!」
「ふあぁ〜なんか暑い・・・気持ち悪い・・・」
ふらっ・・・
「あっ!平助君!」
どうやら熱射病らしい平助君が倒れそうになり私は平助君の身体を支える。
「だっ、大丈夫?」
「・・・う〜わりぃ・・・千鶴〜」
「なあに?」
「すこしだけこうしてていいか?」
「うん!大丈夫だよ!」
平助君すごく辛そう・・・・
大丈夫かなぁ・・・・
私は平助君を支えながら背中をさする。
「ふんぁ〜〜気持ちわる・・・」
「・・・・・・・・・・」
気のせいかもしれないけれど、なんだか平助君の顔がだんだん私の胸にうずまってきてるような・・・・・
ううん!そんな事ないよね。平助君だもん!平助君はいやらしい事とか助平な事するような人じゃないし、綺麗な女の人が居たって声かけられるような人じゃないしっ・・・←(失礼)
元気いっぱいでまだまだ「男の人」って言うより「男の子」って感じだから←(失礼)
だから私の胸に顔うずめてるのだって気持ち悪いからだろうし・・・・・
「あ―〜気持ちわりぃなー」
スリスリスリスリスリ
「えへへっ・・・・」
「 !!! 」
これはっ・・・確信犯!!!
ワザとだっ!
気持ち悪いのを良い事に私にいやらしい事しようとしてるっ・・・
ひどいっ!好意でしてる事なのにっ・・・許せない!!
「平助君離して!」
バッ!と私は平助君を振り払った。
「えっ・・・千鶴?」
「スケベ!平助君のスケベ!気持ち悪いっていうから肩かしたのにっ・・・わたっ・・・私のむむむっ、むね触るなんて!!」
ギックゥーー!!
「ちちちちげえっ!違うんだ!やっ違くないけど・・・」
「やっぱり!気持ち悪いってのもウソなんでしょ!」
「違う!気持ち悪いのは本当なんだって!ただ千鶴のおっぱっ・・・あ、胸が予想以上に気持ち良かったっていうかつい・・・」
「同じだよ!最終的に同じだよ!結局平助君はスケベじゃない!」
「やっ・・・だっていつも想像してたより柔らかかったから!」
「!?いつも想像・・・・?」
ハッと平助君が自分の口を抑える。
「いつも想像してたの!?私の胸の事っ・・・」
お互い私も平助君も顔を真っ赤にしながら羞恥心で涙目だ。
そして平助君が凄い勢いで頭を下げた。
ガバッ!!
「ごめん!ぶっちゃけ千鶴の胸は小ぶりで控え目だけど形は凄く綺麗何だろうなとか!ちっ・・・乳首は薄い桜色してるんだろうな!とか揉んだらどんな柔らかさ何だろうなって毎晩妄想しながらオカズにしてました!マジスイマセンでした!」
ミーン ミーン ミーン ミーン ミーン ミーン ミーン ミーン ミーン ミーン ミーン ミーン ミーン ミーン
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
終始平助君の言葉の意味が解らなかった・・・
オ、カズ?チ、チクビ・・・イ、ロ?
現実味のない同居人の暴露は意味はあまり理解できなかったけれど平助君は私の事をとてもいやらしい感情で観てる事だけはわかった。
「平助君の変態!!!!」
「!!ちづっ・・・っ」
私は涙目の平助君を無視してその場を後にした。今後平助君との付き合い方を改めて考え直そうと決意し、それ以来彼の前では隙を見せまいと睨んだりしたがなぜか彼はそれが嬉しいらしくにこやかに手を振ってきたり話しかけてきたりする。若干目線が私の胸の方に向いてたりするのは多分気のせいではない。そんな彼にどういった対処法をするか現在検討中ですが、でもちょっと・・・ほんのちょっとだけあの一件の出来事が嬉しかったかもなんて思ってしまったのは秘密です・・・・・。
『平助助平』
おわり
パッってひらめいた時じゃないと書けない・・・ほんと長らくお待たせ致しましたm(_ _)m
平助君を変態にするのは難しいです。彼は純粋と思春期の少年のイメージだから(私の勝手な)ていうか変態変態言ってますがヌルイ?これ。いざ変態!ってなっても何が変態なんだろね。好きな女の子の裸を想像してオカズにするのって男子はあるあるなんですかね?わかんないや・・・漫画で得た知識だから(-.-;)
変態連呼してすみません。
次回は左之さん!
平助助平
今回はお題サイト様からはお借りしてません。