嫁入り 3/3


一方土方は、自分の中にあるモヤモヤに疑問を感じていた。
結婚するのはもう決まっているのでいいとして、さっきの気持ちだ…

ただの子供なはずなのにあの心臓を撃たれた感覚は何だろう?
千鶴は容姿も中身も可愛い。
自分のために料理を一生懸命頑張ったり、目が合うだけで真っ赤になったり。町で評判というんだから千鶴を狙う輩は多いだろう。
自分が若い頃花街で遊んだこともあった。大人の女は好きだ。めんどくさくなく、色気がある。だが千鶴は色気こそないがなんだか守ってやりたくなるような男心を擽る何かを持っている。

幼妻か・・・・


〜〜〜〜〜〜〜
◆土方の妄想◆


「歳三さんお帰りなさい」

「千鶴ただいま。良い子で待ってたか?」

千鶴の頭をなでる

「もうっ歳三さんったら!いつまでも子供扱いしないで下さい私は歳三さんの奥さんなのに…」

千鶴拗ねる。

「千鶴悪かったって!ほら可愛い顔こっち見せろ。」

俺、千鶴後ろから抱き締める。

「きゃ!もっ、もうもうもう歳三さん!!」

「可愛いな…」

「歳三…さん…」

毎晩のお決まりの接吻。

妄想終了
〜〜〜〜〜〜〜〜


「いいかもな…」

「へ?」

「いや、なんでもねぇ」

とにかく前向きに考えよう。
今はまだ子供だが自分の妻になったら自分のもとで成長し、男は自分しか知らない。自分が男と女を教えて初々しいこの少女を大人へと育て上げていく。
光源氏のような気分が味わえるのだ。


悪くないな…


「沢庵もすきだが白に米と味噌汁と隣に可愛い嫁がいれば俺は幸せだ」

土方はそっと千鶴の手に自分の手を重ねる。

「!」


「ずっとそばに居てくれ。幸せにするから俺の所へ来い…」


そう言って土方は茶菓子を食べ結婚は成立した。



このまだ幼い少女に心奪われてしまったようだ…






一目惚れでした




END


あとがき

歳の差婚。千鶴ちゃんは一目惚れだったんだよだって土方さんイケメンだし剣振るう土方さん絶対鼻血もんだし。
当時千鶴ちゃんは12歳土方さん26歳。
結婚する時は14歳と28歳。
幼妻だぜイエイ\(´∀`)/

光源氏は紫の上と出会った時は紫の上10歳、光源氏18歳だったはず。
結婚したのは源氏22歳、紫の上15歳たしか源氏が結構ムリヤリ枕を共にしたんだったな…
ちょっと源氏物語取り入れてるんで土方さん歳違うけど千鶴ちゃんは紫の上と同じが良かったから…

土方さんの父親が結核で亡くなったのは史実通り。母親は忘れた…土方さんは10人兄弟の末っ子らしい。

江戸時代のお見合いは作中に書いてある通り、相手の女性の家で行われるらしいですね。(調べた!)見合いはその場で決心するみたく、相手さんの女性が茶菓子を運んできて、男性にその気があればお茶を飲むか菓子を持ち帰る。または自分の扇子などを置いて帰り意思表示したらしいですね。お見合いの始まりも江戸時代らしいですね。

話作るとき明治とか大正時代もいいなと思った^^
続きもしかしたら書くかも

あとがき長いW








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