うらめしにゃあぁぁ 2/2


ちゅ・・・ カプリ ちゅ・・・

「左之さん!なに恥ずかしい事してんだよ!ずりぃ!」

「お、挑戦するか?平助!」

「おいおい・・・俺を抜かして楽しもうとすんなよ」

「土方さんノリノリだ・・・」

「来ないで下さい!来ないで下さい!」

「え・・・・千鶴ぅ・・・」
ガーン

「無理だ。」

土方は千鶴の言葉は気にせず千鶴を抱きかかえ自分の膝の上に乗せる。

「あっ・・・」

「耳触んぞ」
くいくいくいくいくいくい

「うぅ・・・」

「千鶴耳寝ちゃってんな」

「俺尻尾触る〜」

「しっかしこんな連続で呪いにかかるなんて千鶴ちゃんついてないなーアッハッハッハッ!」

「しんぱっつぁん千鶴ガチで凹んでるから・・・」

「うぅ・・・永倉さんのばかぁぁ〜ひっく・・・」

「雪村・・・俺の部屋に鈴があるのだが持ってきたほうがいいだろうか・・・?」

「必要ありません!!」

ずーん・・・

「一君・・・落ち込むなよ・・・」

「いいんだ・・・雪村は猫になるとちょっぴり気性が荒いみたいだな」

「ただいま〜〜」

「あっ、総司帰ってきた」

「いや〜走り回っちゃった」

「どこ行ってたんだよ?」

「ん?ほら!こーれ♪」

「またたび?」

「うん、どこに売ってるか探したけどなかなか見つからなくてね、いつも遊んでる女の子のが猫飼ってたの思い出して聞いてみたら有るって言うからちょっと貰ったんだぁ」

「「「「「へぇぇ〜〜」」」」」
ニヤニヤ

「なっ、何ですか!?こっち見ないでください!」

「ちーづーるーちゃぁ〜ん♪」

「きゃあ!」

沖田は貰ったまたたびを少量千鶴にぶちまける。
当然、またたびなのでその効果は人間で言うアルコールのようなものなのだが・・・

「ふにゃあ・・・」

「「「「「「 !!! 」」」」」」

あれ〜?身体があっついな・・・
なんでだろう?
なんだか無性にゴロゴロしたい・・・
あれ?ふわふわする・・・それに楽しくなってきた・・・・・

ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロン

「千鶴が・・・っ、千鶴がゴロゴロしてる!」

「またたび効果だよ」

「ふふっ、うふふ〜♪」

「ゴロゴロする千鶴かぁいいなぁ〜」

「頬笑ましいよね」

「そしてちょっかいをかけたくなる」

「おい・・・千鶴・・・」
ボソッ・・・

「にゃっ・・・っ」

土方が千鶴の猫耳にわざと息をかけながら囁く

「またたび気持ちいいか?」

「ん・・・」

「にゃんこはお腹撫でられるの好きだよね。千鶴ちゃん撫でてあげる!」

「じゃあ俺は喉撫でよ〜」

「触らないでくださっ・・・」

なでなでなでなでなでなで
さすさすさすさすさすさす

「あっ・・・んんん〜〜〜ふあっやあ沖田しゃ・・平ーす・・・くんうううううぅぅぅぅ〜〜〜!!!」

「交代だ。」

沖田と平助を退かして原田と土方がそれぞれ千鶴の首やらお腹をくすぐる。

さすさすさすさすさすさすさす
なでなでなでなでなでなでなで

「あっ・・・しゃわらないでくらさっ・・・ンにゃ・・やあぁあ!」

「千鶴。こっからは大人の時間だ。」

ちゅ・・、ちゅ・・・、ジュッ!、ガブッ

「んんっっ!!は、ら、ださっ・・・」

「原田、跡付けんなよ」

「俺の技をなめんなよ土方さん」

「やだやだやだあーー!!」

千鶴がどうやら泣き出してしまったらしい。

「千鶴ちゃんの堪忍袋の尾が切れたみたいだね」

「どうしてどうして!いつもいつもおぉぉーー!!」

「千鶴が怒った!」

千鶴は隊士達に半狂乱になるが隊士達はそれをのんきに見物する。

「犬の時も思いましたが私呪われたんですよ!もっと真剣に立ち合ってください!人事だと思ってぇ!あとっ・・・あと!耳噛むのとか!なっ、舐めるのとか私の身体あちこち普通にベタベタ触るし!みっ皆さん口付けまでしてぇっ!助平!皆さんは助平隊士ですぅ!」

はぁはぁ・・・ぜぇぜぇ・・・
千鶴は息を切らしながら今までのうっぷんを吐いた。
しかし、相手の気持ちなど関係なしの男が一人発言する。

「はーい。でもぉ〜千鶴ちゃんも僕らにいろんなコトされて結構感じちゃってたよね〜?」

「ちょ、総司可哀想だから。空気読んでやれよ。」

「千鶴がああ言ってるんだからさぁ!」

「かっ!かかかか感じてなんていません!ばかぁ!」

「千鶴〜怒んな。な?またたびもっといるか?」

「千鶴。猫じゃらしでまた遊んでやるから。」

「雪村・・・煮干しをやろう。カルシウムをとればイライラも収まる。」

「またなでなでしてやんぞ」

「だからね?ほらおいで!」

「シャアアアアアアアアーーー!!!!」

「ぎゃああああーー!!千鶴が狂暴化したぞ!」

「逃げろ!」

「悪霊退散!悪霊退散!」

「だれか寺から坊主呼んで来い!」

「うわっ千鶴ひっかくなぁー」

「チッチッチッチッ雪村・・・ほら大好きな煮干しだぞ」

「ギニャァァァァァ!!!」
バリィィィィ

「うっ、殺られた・・・」

「ばかーー!一君のばかーー!」

「千鶴ちゃぁ〜ん。土方さんが千鶴ちゃんに引っ掻かれたいって〜」

「総司てめぇ・・・うわっ千鶴、ちょ、待て!こっち来んな」

「シャアアアアアアーーー」

「痛ッテ!」

「千鶴に噛まれたあああ!」

「引っ掻かくな引っ掻かくな」

「誰か千鶴の呪いをといてくれーーーーー!」




その後、千鶴は暴れまくった。千鶴の怒りにより幹部達は全身傷だらけになったのだが、人間を嫌う化け猫が人間に復讐出来たとスッキリし、千鶴の化け猫の祟りは数時間後消え、千鶴は元の人間の姿に戻れた。化け猫は満足げに天に滅していったという。正気に戻った千鶴が泣きじゃくり謝りながら幹部達の傷の手当てを複数の隊士達が目撃し、雪村千鶴は何者か?としばらく噂が絶えなかった。





END


うわああなんか内容がちょっとぐちゃぐちゃになってしまったような(;´Д`)
オールなのに数人空気になる。
夏なので、冒頭はちょっとホラーっぽくしてみました!
最後の方コメディになりましたが・・・地味に時間軸としては犬の祟りと繋がっております。
風華さぁん!どうでしょうか!?
ついでに↓
にゃんこ千鶴たん

相互記念リクエスト話
(此方の作品は風華さんに捧げます。お持ち帰りは風華様のみ。)







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