千鶴ちゃんとプリクラ 1/1


「あー疲れた早く放課後になんねーかなゲームしてー」

「平助…お前はゲームだのする前に三時間目の土方さんの授業中に居眠りをした罰として放課後補習を受けなければいけない義務があるのではないか」

「一君なんで知ってんの?」

「昼休み職員室に用事があってな、そのとき土方先生と原田先生が話しているのが聞こえたのだ」

「補習なんてさぼるよめんどくせーもん」

「…平助、俺は風紀委員として居眠りをする生徒は罰を受ける権利が与えられる、よってその罰から逃れようとするなど…

「だーーーーっっ!!一君の説教は聞き飽きたよ!わーったよ補習受受ければいいんだろ!!」

「あぁ当然の義務だ。」

「ちぇ〜せっかく千鶴と一緒に新しくできたゲーセンでコスプレ出来るプリクラ撮ろうと思ったのに…」

「ゆっ、雪村がコスプレ!?」

「そーだよ! そこにメイド服とかチャイナ服とかさ、あと巫女!千鶴のイメージに巫女の服絶対似合うって〜」

「そうだね千鶴ちゃんは清純なイメージだから巫女とかが似合うよね。」

「わっ!総司いつの間にいたんだよ」

「一君の説教が始まったあたりから。で?千鶴ちゃんがコスプレするって?」

「いや、まぁ…一緒に行こうと思ったんだけどさ、俺補習あっから…千鶴と約束してたんだけどな〜」

「お前が授業中に居眠りなどしなかったら行けたはずだ」

「そーだけどさー」

「ちなみにそれどこのゲーセン?」

「駅前のアーケード通りのゲーセン。新しいプリ機がいっぱいあるってクラスの女子が言ってた」

「へ〜じゃあ平助は補習だし一君は千鶴ちゃんのコスプレ興味ないし僕が2人っきりで撮ってこようかな♪」

「はぁ!?なんで総司が千鶴と二人でプリクラ撮るんだよ!俺が千鶴と二人で撮る予定だったのに!!」

「総司、俺は何も興味が無いなど一言も言っていないぞ平助が行けないのなら俺が変わりに行こう。」

「ちょっちょっ!何でそんな話になってんだっつーの!元々俺が約束してたんだから俺が行かなかったら千鶴も行かないに決まってんだろ!!」

「平助君の意見なんて聞いてないよ。千鶴ちゃんに聞いてみてOKだったら行ける事だし」

「駄目だ駄目だ!!プリクラ撮んのは俺と千鶴二人で今日放課後しようって1ヶ月前から約束してたんだよ!!」

「ならば雪村に俺も加わると伝えれば済む事だろう。きっと雪村なら快く了承してくれるはずだ。」

「僕もね。」

「だ〜か〜らぁ〜っ!今日の約束はお・れ・と、ち・づ・るがっ二人て遊ぶの!っていう約束を1ヶ月前からしてた訳!!千鶴は優しいから二人が参加しても文句どころか喜んで『いいですよ』って言うだろーけどそれじゃ意味ないわけ!
第一俺が千鶴と二人っきりで遊びたいし」

「はぁ〜〜… 一君どう思う?この心の狭さに頑固で己の欲望を満たしたいがために親友の僕らを裏切る薄情さ…
ていうか平助君に千鶴ちゃんを占領する権利なんてハナからないに決まってるでしょ。そんなのはないね。僕が邪魔する。」

「なんでだよ!」

「あ、平助君はそういえば補習があるんだったよね。土方先生なんでしょ?早く行った方がいいよ。」

「そうだな遅刻は厳禁だ。」

「………」

「僕ちょっと千鶴ちゃんにメールしてみよう。」

カコカコ…

「え"なんて送ってんの!?」

「ん?《平助君が補習あって行けなくなったから今日は僕と千鶴ちゃんでプリクラ行こう》って」

「総司、俺も行くぞ。」

「駄目だし!!そんなん千鶴ならOKしちゃうじゃん」

「うん、だからそう送った。あ、返信きた」

《プリクラは平助君と約束しているので申し訳ありませんが沖田先輩とはまた後日…すみません(>_<)》

「だって…」

「ち、千鶴…疑った俺がバカだった」

「ふーん…千鶴ちゃん僕の誘い断るつもりなんだ…へー」

「総司殺気を出すな。」



END


特になんのオチもないです
スミマセン。
千鶴ちゃんとコスプレプリクラ私も撮りたい!
巫女千鶴ちゃん((゜∀゜*))







《 前 ‖ 次 》



戻る
TOP


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -