宝物 | ナノ

かわいいいもうと(トニベト)



※現パロ
※小学生ベト




「お兄様、これ見てください!」

学校から帰ってくるなり嬉しげに私の方へ一枚の絵を見せてくるエリーザベト。其処には2人の人物が描かれていて、片方は男片方は女だという事が分かる。

「どうしたんだ?」
「私が書いたんです!先生も、上手いって褒めてくれました!」

えへへ、と本当に嬉しげに綻んでみせるエリーザベトに思わず頬が緩むのを感じる。

「こっちがお兄様で、こっちが私なんです!」
「ああ、凄く良く書けているぞ」

そう言って頭を撫でてやればそれはもう嬉しげに顔を微笑ませえへへ、等と笑うものだから一瞬抱きしめてしまおうかと手が出かけるがなんとかそれを抑えた。

「私とお兄様が手をつないでるところなんですよっ」
「確かに手をつないでるな」
「私お兄様の大きな手が大好きなんです!」
「………」

何だ何なんだこの気持ちは。
(元々だが)今凄くエリーザベトが愛しいぞ…?そしてさっきも思ったがとてつもなくエリーザベトを抱きしめたいぞ…?

「お兄様……?」
「……私は、一生お前を嫁には出さないからな!」

その言葉を受けてエリーザベトはきょとんとした瞳で此方を見た後、予想だにしない言葉を紡ぎだした。

「でも私メルのお嫁さんになるって約束してしまいました!」
「メル………だと?」

出てきたのは聞きなれない名前。おそらくは同じクラスの男だとかそんなだろう。くっ…誰だ!!私の可愛いエリーザベトに手を出した輩は!!ふざけるな!

「ええ!私はメルの事が大好きなんです!」
「っ!!お兄ちゃんはそんなこと許しませんからねっ!!!!」

とりあえずメルだとかいう奴を八つ裂きにしてやろうと心に誓った午後3時過ぎ。


かわいいいもうと
(昔は「お兄様のお嫁さんになるー!」って言ってたのに!!!)






***
鈴さんよりキリリクのトニベトほのぼのをいただきました。
自分以外のトニベトって新鮮で、もう何度も読み返してはによによしています(//^o^//)
気持ち悪い話なのですが、私はトニー様の足が大好きでして…″手″について考えたことがなかったんですよ…(爆)鈴さんのおかげで新たなトニベトの魅力に気付きました!えへへ私もトニー様の手が大好きです←
本当にありがとうございました。こちらこそこれからもよろしくお願いします*


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