※CP色々詰め合わせ



桜色の唇に誘われて(一秋)
「それでね、春奈ちゃんったら面白いのよあのね...」

たわいもない今日の出来事をまるで特別な事のように嬉しそうに話す秋
俺は秋のそんな所が大好きで、ちゃんと話しを聞いてあげようと心掛けている
だが今日はいつもと様子が違う
秋の唇が妙にぷるぷると潤ってキラキラしている

目が離せない

「? 一之瀬君?」

秋のうるうる唇から俺の名前がでたのを合図に、俺はその唇に食い付いた



(びっくりした…いきなりどうしたの?)
(ごめん、秋の唇がつやつやでスイーツみたいに美味しそうだったから)
(もー、せっかくのグロスが落ちちゃったじゃない!一之瀬君の馬鹿!!)







耳元を犯すその声は(二豪)

「豪炎寺」

貴方に名前を呼ばれると顔がカーって熱くなって、心臓がばくばく動いて、全身から変な汗が噴き出します



「なので責任持って娶って下さい二階堂監督」
「はは、豪炎寺でも冗談言うんだな」

「…監督の馬鹿」



(そんなデリカシーの無い言葉にもときめいてしまうほど重症です)







以上でも以下でもなく(松半)
「何をやっても平均で平凡な半田が大好き」
「よしマックス、一発殴らせろ」


(俺現社の成績だけは上位なんだからな!半端じゃないからな!!)
(現社自体の存在がなんか半端じゃない)
(…)







悲しい別れを望んでる臆病者(円ヒロ)
「ねえ、円堂君。もしも俺のことが嫌いになったらちゃんと言ってね」
「…どうしてだ?」
「だって円堂君に嫌われたらもう生きてる意味がないじゃ無いか。円堂君に愛されてる期間。それが俺の寿命だよ」


(そう言ったヒロトの目は凄く澄んでいてとても綺麗だった)







まるで神様みたいなことを(照美)

「神になりたくないか?」

僕に手を差し伸べてきたあの人
そう、その時はその人が僕の神様でした







脆く儚く崩れて消えない(円冬)
「小麦粉を多めに入れてみたの」
「え…マカロン?」
「うん、マカロン」
「なんか恐ろしく固いんだけど。岩みたいなんだけど」
「言ったでしょ、小麦粉を多めに入れてみたの。…食べて守君」

がりっ!

涙目の守君の口の中から嫌な音がした
ごりっ!がちっ! 通常のマカロンからは有り得ない音が聞こえてくる
うん、やっぱり守君には柔らかいサクサクのマカロンなんて似合わないわ
不格好で固くて粉の味がする失敗作のマカロンが良く似合う

ごっくん

粉の塊を飲み込み 美味しかったぜ って笑う守君
嘘つき
そんなもの美味しいはず無いじゃない







時を止めて!(砂木緑)
「うわっ!」

自分の足が自分の足に絡まり体が重力により地面に引き寄せられるのを感じる

(痛いのは嫌だ…!)

ぼすっ

………?
痛くない
それどころか良い香りがして、暖かくて、何これ天国!?
そろっと目を開けてみる
するとそこには砂木沼さんのドアップが!!

「大丈夫か緑川。ちゃんと足元を見ろ」

彼がそんな事を言ってるような気がするか俺は今それどころじゃない
大好きな大好きな砂木沼さんにぎゅってされて平常でいられるわけないだろ!

あーもう、このまま時間が止まれば良いのに!!






(c)しろくま便



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