「何を書いておるのだ? 佐助」

「“ガチでかっこいいと思うクラスの男子”?」

「そう。女の子はどう思ってんのか聞きたくてね」

「私が答えるの?」

「そう!」

「一人にしか聞かねえのに“100人アンケート”かよ」

「やだな、そこはノリじゃん。じゃあベスト5にしようか。早速5位からどうぞ!」

「え、5位は……慶次かな?」

「やった!ありがとう」

「理由は?」

「フレンドリーだから!」

「書いとくよ。“前田(フレンドリー)”ね」

「あと夢吉がかわいいから」

「それは俺の理由じゃないよね」

「じゃあ続いて4位!」

「元親かなー」

「マジで? 入んねえと思ったぜ」

「入るよ。かっこいいし、包容力がある!」

「はは、サンキュー」

「“長曾加部(包容力)”っと」

「長曾我部の字違ェ。加じゃなくて我だ」

「いいじゃん、細かいなー」

「細かいことじゃなくね?」

「はい、じゃあ3位は?」

「佐助ー」

「お、やったね!」

「理由は優男だからです!」

「俺様自分で書くの恥ずかしいんだけど……」

「いいじゃん。本当のことなのに」

「じゃああとで書くね。そのまま2位いってみよー」

「幸村!」

「おお! ありがとうございまする」

「雰囲気がいいよね。なんか好きだな」

「わかる。“真田(雰囲気)”っと」

「て、照れますな……」

「こういうとこも好き! 照れなくていいよ?」

「なんか幸村だけ扱い違くない?」

「俺も今思ってた」

「じゃあ栄えある1位は!」

「んー……、政宗、かな?」

「お、おお……」

「なんだテメェらその微妙な反応。アンタも真田のときみたいに言い切れよ」

「いや、政宗はほんと色々優れてるんだけど、性格でちょっと迷ってしまったよ」

「まあ顔なら1位でもおかしくねえよな。顔なら」

「1位決定〜。“伊達(爆)”ね」

「おい待てコラ。なんだ(爆)って」

「そのままの意味ですけど」

「俺だけ()の中身おかしいだろ! ちゃんと理由聞けや」

「(爆)でいいよ」

「おい」

「うん、いいじゃん」

「そうそう」

「……わかった。もう(爆)でいいわ」


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