◎遠山くんの彼女

「なまえー!」
「金ちゃんだ」
「わい、今日部活休みになってん」
「ああ、白石くんから聞いたよ」
「せやからたこ焼き食べに行こうや!」
「またたこ焼き?」
「パフェでもええで」
「パフェがいいな」
「わかった! 授業終わったら迎えにくるわ」
「ありがと。待ってるね」
「ん」
「ん?」
「なまえはいっつも手ぇ冷たいなあ」
「金ちゃんといるときは手握ってくれてるからあったかいよ」
「そやな!」




◎白石くんの彼女

「部活お疲れ」
「なまえ……待っててくれたん?」
「うん」
「遅なってすまんな。帰っといてよかったんやで?」
「どうしても一緒に帰りたかってん。そろそろ白石の疲れが溜まっとる頃やろと思て」
「え……」
「また一人で頑張っとるんちゃうかなって。無理したらあかんよ」
「………」
「私にぐらい、きつかったら言うてくれてええねんで。何でも話してや」
「……おおきに」
「ん。ほな帰ろか」
「なまえ」
「なに?」
「俺、なまえめっちゃ好きや」
「はは、知っとるよ」




◎忍足くんの彼女

「あーお腹すいたわー」
「お菓子あるで」
「さすが謙也。ありがとう」
「あ」
「どうしたん?」
「そういえば上履き破れてん」
「スピードスターや言いながら走り回っとるからや。ちゅうかなんで今のタイミングで思い出したん」
「わからん。買いに行かな」
「今日行く?」
「ええか?」
「じゃあ部活終わるの待ってるわ」
「おおきに。なんか奢ったるわ」
「よっしゃ」
「そのあとうち来るか?」
「行く行くー」




◎財前くんの彼女

「先輩」
「光やん」
「今日委員会なんすか?」
「うん」
「ふーん」
「え、どうしたん?」
「俺今日部活ないんすわ」
「あれ、珍しいなあ」
「せやから先輩とどっか行こ思てたけど、委員会なら無理っすね」
「え!? あ、そういうことか!」
「俺帰りますわ」
「ま、待ってえや!委員会なんかすぐ終わるさかい! どっか行こ!」
「ほんまにすぐ?」
「うん!」
「ならしゃあないっすね。図書室で待ってますわ。遅かったら先帰りますよ?」
「でもそう言いつつ遅なっても光は待っててくれるんやろ? 優しいわあ」
「……やっぱり帰りますわ」
「ま、待って待って!」




◎千歳くんの彼女

「千歳」
「おお、なまえ」
「おお、やあらへんわ」
「どないしたと?」
「また部活出えへんの? 白石くんたち探しとったで」
「今日はそんな気分じゃなか」
「ほんならいつそんな気分やねん……」
「明日は行くばい」
「ほんまかいな」
「今日はなまえとデートじゃき」
「え、聞いてへん」
「嫌と?」
「嫌やないけど」
「ほんなら決まりばい」
「しゃあないな……」
「なまえはむぞらしかね」
「意味わからんわ」




あと四人は書けない…^q^
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