「猿飛先輩!」
「どうしたの? 佐助って呼んでって言ったでしょ」
「そんなことより、」
「佐助」
「……佐助先輩」
「はい、なあに?」
「なんですかこれ」
「なにってアンタの寝顔写真じゃない」
「なんでこんなの撮ったのかって聞いてるんです!」
「いやあ、可愛かったからつい」
「わざわざ現像までして……」
「俺様まめだからさ」
「知らないですよ。しかも伊達先輩たちに見せたそうですね! 嫌がらせですか!」
「可愛い彼女を自慢したかったんだもん」
「はい?」
「ん?」
「私と猿飛先輩はいつ恋人になったんですか」
「やだなあ。この前佐助先輩好きですーって言ってくれたじゃない」
「全く記憶にないのですが……」
「ほら、ジュースと見せかけた酒をアンタに飲ませたとき」
「何してるんですか!?」
「嬉しいなあ、なまえちゃんが俺様の彼女だなんて」
「勘弁してくださいよ……。猿飛先輩と恋人になるぐらいなら伊達先輩の方が……」
「は?」
「え?」
「なに、アンタまさか俺様より伊達の旦那の方が良いって言いたいわけ?」
「や、そ、そんなことは……」
「そうだよね。そんなカスな発言するわけないよね。俺様の方が男前だし」
「はは、そうですね……」
「それに、絶対あの男より俺様の方がアンタを大事にしてあげるしね」
「………」
「ね、俺様の彼女になりたいでしょ?」
「……考えときます」



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