あとがき




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ということで「せんぱいは変態」シリーズ、これにて終わりになります!
2011年の6月4日から始めたものなので、だいたい半年の間、白石の変態さを試行錯誤しながら書いていたんだなぁと感慨深いです。


途中で方向性に悩んだり、主人公の性格に悩んだりと、フワフワした基盤でやり続けていたシリーズではあったのですが…。

特に主人公は悩みました。兄、跡部のおかげでイケメン耐性がついている故に、『イケメン=裏がある』なんて疑り深い主人公になってしまいました。
他人を思って行動できる子…と決めていたものの、思いすぎて慎重になってしまったり、遠慮したりと、書いているこっちが「あれ?あれ?」となるような、ある意味行動派な子に。

また、財前くんがキューピッドみたいな扱いになっているのですが、彼はとっても面倒見のいいひとだと思うのです。


白石も白石で、「あれ…ただ強引なだけで変態っぽくないな」とか、「膝裏…眼球はさすがに…」なんて、悩ませる存在でした。
先輩という立場を上手く使って、脅したり囁いたり、データフォルダを作ったり靴下欲しがったり……あれが白石じゃなかったらただのストーカーだと思います。イケメンってこわい。


彼は原作では完璧でかっこよく、やさしい王子様、いわゆる「白石くん」。
それを強引で意味不明で変態な、「白石先輩」にしてしまったわたしの罪は重いとおもいます…すみません……


ですが暖かい応援の言葉や、「変態な白石が好きです」というメッセージに励まされ、ここまで書くことができました。
本当にありがとうございました!




おまけ



「おふたりさん、授業は?」
「千歳先輩…!?」
「…自分も授業あるやろ」
「……よかシーンだったばい」
「誤魔化すな、 あっ」
「に、逃げた…」




( // 2011.12.12 )




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