「名前ちゃん!名前ちゃ〜ん!」
「はぁい」


ベッドに座り昨日買ったファッション雑誌を読んでいたら、猫撫で声を出しながらユウジが私の腰にまとわりついてきたから、髪の毛をくしゃくしゃに撫でてあげる。
ペラリと開いた先のページでモデルさんが着ているワンピースが可愛くてジッと見ていたら「これ、名前に似合いそうやん」と言って、そのワンピースを指刺した。


「ほんまに?」
「ほんまに」


ユウジはそう言うと「やっぱ名前にはワンピースやわ」と呟き、ワンピースの裾から少し出た太ももを撫でようとしたから、ベシリと叩いてやれば「この店はお触り禁止なん!?」なんて言うから呆れて大きなため息が出た。


「女に触りたいだけやったら、風俗行って来い!」
「俺はまだ高校生や!」
「じゃあ諦めや」


私がそう言うと「いやや〜」と駄々をこねながら、私の太ももに顔を押し付けてくるから不快で仕方ない。
雑誌をテーブルに置き、何してんねん!と言いながら、ユウジの肩を掴みそのままベッドに押し倒す。
「やだ、名前ちゃん…」と両頬に手を添えて言うのが可笑しくて、顔が自然とニヤける。


「と見せかけての、おりゃ!」
「っわ!」
「名前を討ち取ったりー!」


ユウジは私の腰を掴むとそのままぐるんと回り、いつの間にかユウジに押し倒された状態になっていた。
すると、「ばーん!」と言いながらワンピースの裾を掴み勢いよく捲り上げた。


「ぎゃー!」
「名前は裸が一番やで!」
「何言うてんの!アホー!」


そう言いながら徐々にワンピースを脱がしていくのを必死に止めようとするけれど、男の力には勝てず、気付けばユウジに自分の下着姿を晒していた。

20121108

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