p.s.

 結局、最初に目指していたものとは少々違う分野の大学に進むことになったので、後ろめたいなあという気持ちもたしかにあるのです。もうなにもかも投げ出してしまいたくなったり、そんな自分がひどく嫌になったりと、自分の内側で色々なものが渦巻く時期もありました。
 けれども、そんな自暴自棄な感情も落ち着いた頃、いままで執着していたものと訣別し、潔く諦めてしまえば、なんのことはなく、ほかにやりたいこともちゃんと見えてきました。どうしても諦められない、と思って二浪を決めたのに、もう諦めなければ駄目なんだ、と考えたら途端に楽になってしまったわけです。なので、諦めと云っても、それはとても前向きで、積極的な感じ。不思議と後悔はそれほどありません。

 具体的に云うと、獣医を目指していましたが、海洋系の学部に進むことにしました。生物や自然・環境について勉強したい、という根っこの部分はあまり変わっていません。
 もともと開業医になりたいと云うよりは、絶滅危惧種の研究や動物保護なんかをやりたかったので、どんな形であれ自然と関わる勉強ができるのは楽しみです。なにより、海や水棲生物が好きなので、海洋専門の学部学科にしました。
 というわけで、春から進む道は自分で納得して選んだ道です。まっすぐ、けれどときどき寄り道しながら(もう、これまでにも充分な寄り道をしてきたけれど)、楽しんで歩いていこうと思います。

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テーマ「人外ファンタジー」
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