Jun 01雑記


 すみれ霞み、完結しました。最初から最後まで大きな盛り上がりもなく、平淡な終わり方ではありますが、これからの未来の行く先を知っているぶん、そこに繋がる日常と、たしかに存在していたであろう彼らの希望を、想像して文章にするのは楽しかったです。

 恋愛的には最初から竹中さん一直線のつもりでしたが、書き慣れていないとは云え、あまりの別人ぶりに申し訳なく思ったりもしています。そもそも、竹中はどこか中性的な雰囲気かつ、なによりも豊臣至上主義。そんな感じなので、原作軸で恋をする彼を考えるのはひどく難しいものだなと、書き進めている途中で気づきました。
 徳川や石田、大谷さんもそうですが、書いてみて始めてその人物について考えさせられる部分って、やっぱり多いです。こういうとき、どういう気持ちになるのかな、どういうことばを紡ぐのかな、笑うのかな、顔を背けるのかな、って。原作通りに書くことなんてぜったいにできるはずもないですが、自分なりに考えて、すこしでもそのキャラをそれらしく書けていたらいいな、と思います。

 これまであまり書いてこなかった豊臣軍ということで、時間がかかったりもしましたが、最後まで書ききれてよかったです。いつかつづきも書けたらいいな、とも思いますが、きっと絶望色は避けられないので、当分は箪笥の奥にでも仕舞っておきます。bsr4で豊臣復活を密かに期待していたりもします。
 ともあれ、最後までお付き合いくださった方々、本当にありがとうございました。すこしでも楽しんでもらえますように。

 さて、六月ですね。最近思うことは、ときめきって大切だな、ということ。本でも絵でも音楽でもなんでもいいのですが、なにかに感動して考え方が変わったり、前向きになれたりするのは、やっぱり素敵なことだな、と感じます。
 それこそ、平淡で感動もない日常というのは味気ないし、もちろんたまにならそんな日があってもいいけれど、それが長く続くと、私の場合はやる気減退に繋がるようです。勉強どころか、もう、ごはん食べるのも面倒くさくなってしまう。もともとものぐさな性格なので、なおさらなのかもしれません。
 人間は感情豊かな生き物なので、なにかにときめいて心を動かされる、というのも、きっと生を実感できるもののひとつなのでしょうね。

 ちなみに、私のここ直近のときめきはパンドラハーツの最新巻です。本当、主従関係っていいですよね。オズを想うギルバートのまっすぐさに泣かされました。綺麗な絵で見開きいっぱいに使ったページなんて、もう鳥肌ものです。
 あと、ついきのう表紙買いをした「ひとりぼっちの地球侵略」も素敵でした。かわいい絵柄、戦う女の子(宇宙人)、それを見守る男の子(彼女の心臓をもつ、不死身)、珈琲屋、本、マスコット的もふもふ生物、と、むしろ好きな要素しかありません。いわゆるセカイ系に分類できると思うのですが、日常が非日常に変わる瞬間、ってものすごくわくわくしますよね。大好きです。


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