p.s.

 それにしても、楽しみに通っていたサイトさまが、閉鎖してしまったり、休止してしまったり、というのは、とてつもなく寂しいことですね。

 ひとつひとつのサイトさんには、やっぱり、それぞれの個性や雰囲気があって、それは文章だけではなく、コンテンツの配置や日記、レイアウトにも滲み出ているものだと思うのです。あるいは、日記も拍手もなく淡々と作品だけを更新していく職人気質なサイトさん。またあるいは、頻繁にアンケートをとって閲覧者さんたちと作品を創り上げていく民主主義的なサイトさん。それらは、この電脳空間という宇宙における、ひとつの小さな世界、惑星のようなものであると感じます。
 そして、いろいろな星を廻るうち、その図書館や美術館で、魅了される作品に出逢う。そこへ頻繁に通ううち、図書館や美術館だけでなく、街並みや、設置されている掲示板や、その星のあるじ自身など、あらゆるものを含めた惑星そのものに居心地の好さを覚える。少なくともわたしの場合はそうで、意味もなく一日に何度もトップページを覗きにいったりという変質者まがいのことを、よくします(気味悪く思われたらごめんなさい)。
 そんなわけで、通っていた惑星がある日突然、流れ星みたいに燃え尽きて無くなってしまったときの衝撃といったら、それはもう、もう、ことばもありません。

 最近はbsrからジャンル変更されるサイトさまも多くて、まだまだbsrで夢を書いていたい・読みたい身としては、そのあたりも寂しく感じるのですが、ひとそれぞれ事情があるのだし、萌える対象が移り変わるのも仕方がないし、きっと、だからこその、一期一会、ですね。
 同じものを好きになって、素敵な夢を見させていただいたこと。その「好き」をすこしでも共有できたこと。ひとときの楽しい時間をくれたそんな出逢いに、感謝です。
 いつかまたこの宇宙のべつの星で、ふたたび逢える日が訪れますように。

×
第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
- ナノ -