14話
「何をやってんだか、君たちは……」
「ん?」
「なんだぁ、あいつァ」
海から出てきた頭にパールを着けた男。
パール。(えらい名前だよな、こいつ。もう存在自体がダジャレなんじゃないかと思う)
不意打ちをついて攻撃してきたパールを軽々と避ける。
「ハァーハッハッハッ!!てっぺき!!よって無敵!!!」
「…………そうですか」
正直あまりこういう系統とは関わり合いになりたくないな……無視しちゃダメかな……。
海賊達がパールさんと喜びながら名を呼ぶけれど俺のテンションはがた落ちだ。
「ガキの分際で俺のパールプレゼントを避けるなんてやるじゃねぇか!」
「…………いえ、大したことありませんが」
ポーズを決めて言ってくる相手に少し視線を反らし言う俺。
何だか直視したくない
ハァーハッハッハッ!高笑いを繰り返すパール 。
「おっこんなところに包丁が落ちてんじゃねえか、へっへっへ」
そんな声が聞こえてきた方向へ目を向けるとサンジ兄が繰り出した蹴りにやられ、巻き込まれた海賊達が俺の横をものすごい早さで飛んでいきパールの鉄壁へとぶち当たった。
「うわ、いたそう……」
「包丁はコックの魂、クソ素人がやすやすとコックの包丁に手をかけんじゃねえよ」
タバコを加えながら落としたと見られるコックに包丁を渡すサンジ兄。
14話