うるさい 





「あ、あーっ、くっそ、また負けたああああああ」

「ちょっと黙ってくれるか死んでくれない?」

「なにそれ辛辣!」

「うーるーさーいーなーあ。良いから黙れゲーマー」

「痛い痛い頭割れるから掴まないで」

「どうせ空っぽだから割れたところで何も支障は無いって」

「笑顔で恐ろしいこと言うなよ!」

「…おまえら五月蝿いぞ。近所迷惑だ。特に平助」

「はじめ君までひどい!少しくらいオレをいたわってよ」

「何故?」

「ごめん真顔で聞かないで心が折れる」

「五月蝿い。ここは俺の家だ。俺の言うことを黙って聞け」

「なにこの独裁者。総司どうしようはじめ君が暴君になっちゃった」

「わー、もっとやれやれはじめ君!」

「ちょっと煽るなよ総司!つーかオレの扱いが!ひどいと!!思うんですけど!!!」

「おい大声を上げるな!喚くな!騒いだら殺す!!」

「なにその強盗みたいな台詞!助けて総司、オレはじめ君に殺される!」

「一回殺されておいで」

「ぎゃあああああ見捨てられたああ」

「平助黙れ。近所迷惑だと何度言えばわかるのだ!」

「はじめ君も中々にうるさいけどね」

「おい総司!助けろよ!友達だろ!?」

「え?友達?」

「だから真顔やめて」

「……………」

「シカトもやめてくださいマジで」

「もういちいち注文が多いなあ。一体僕にどうしてほしいの?」

「はじめ君の暴挙を止めてください」

「お断りします」

「少しくらい考えろよ!即答するなよ!」

「無理だよ僕にキレたはじめ君を止められるわけないじゃない」

「半笑いで言うのやめてくれよな?絶対面白がってるだろ?もしくはオレが殺されれば良いと思ってるんだろ!?」

「うん、後者」

「くっそ聞きたくなかった本音!」

「平助、悪足掻きはよせ。男ならば腹を括れ」

「え、ちょ、はじめ君なにそれ」

「何って真剣だが?」

「うん見ればわかります。つーか時代設定!ここ現代!幕末じゃないから!」

「そんな細かいこと気にすんなって」

「そうだ。総司の言う通りだ」

「もうなんなの二人して!そんなにオレのことが嫌いなの!?」

「……平助、気色悪い」

「うわ、はじめ君に面と向かって言われると結構ガチで傷付くんだけど。なに、そんなにオレ悪いことした?」

「うん。うるさい。声がでかい」

「おまえの声はかなり響く。この間隣人から苦情があったのだが」

「え、なに、オレ、そんなにうるさいの?」

「うん」

「ああ、ただただ五月蝿い」

「なんか…ごめん……相当ストレス溜まってたんだな二人とも」

「わかればいいのだ」





(あ、ああーーっ!よっしゃ、よっしゃあっ!勝ったぜーーっ!!)
(平助うるさい)
(うおおおっ!よっしゃあああああっ!…って、はじめ君なに!?真剣やめて!!ごめんオレが悪かった。オレが悪かったから!!)
(…………殺す)





そしてループ。

 
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -