ついてないのはもしかしたらスネイプかもしれない。グリフィンドール生とペアで、得意な魔法薬学の授業で失敗(しかも罰掃除付き)、終わったと思ったら鍋の落下で足が重傷。うん、私もついてないけどやっぱりスネイプもついてないかも。なんて考えていたら目の前で悶絶していたスネイプが唸った。


「お前…見てない、で、どうにかしろ…」

「あっごめん。ちょっと見せてみて」

痛がる足から靴を無理やり引っ剥がすと足が尋常じゃない程腫れていた。あーこれはいっちゃってますな多分。保健室いかないとって…動けないんだよね、どうしよう。スネイプ、すごい汗かいてる。こんなの尋常じゃなく痛いよね。私のせいなのに冷静に考察してる場合じゃなかった…。

「いいからポンフリーを、呼んでこい」

「…わかった!」

そう言って私はスネイプを担ぎあげた。いわゆるお姫様だっこで。目を見開くスネイプ。そりゃ女の子に担がれたらびっくりもするよね。でも大丈夫、安心して!

「私力には自信があるの!だから任せて!」

「そういう問題じゃない!どう理解したらこういう状況になるんだ!」

「ちょっと我慢しててね。元を辿れば私が悪いんだもの、これくらいさせてよ」

「いや、おいなんか違うだろこれ。というか人の話を聞いてくれ!」


と、耳元で怒鳴り続ける往生際の悪いスネイプはほっといて、私は保健室への道を急いだ。もちろんお姫様だっこのまま。こいつ本当に男なのかな。前にシリウスおんぶした時はもっと面倒くさいくらい重かったのに。何だかすごく軽い。ちゃんと食べてるのかな、なんて足よりそっちが気になってしまった。















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