やってしまった本当にとりかえしのつかない事をしてしまった。


確かに今日は占いが最下位だったけどこんなのって!
今日は本当に朝からついてなかった。寝坊して朝飯は食べそこなうし、今日提出のレポートをなくしちゃったし、ジェームズの投げたクソ爆弾に当たってしまったし、ピーブスに標的にされて教室移動の間ずーっと横で意味のわからない歌を歌われていて注目を浴びてしまったし。極めつけがスリザリンと合同の魔法薬学の授業だった。いつも一緒に組んでる子が今日は風邪でおやすみ。リリーはすでに他の子と組んでしまっていたから私は1人あぶれてしまった。どうしようかとうろうろしているとスラグホーン(もう先生なんてつけてやらない!)がこういった。

「ミス名字、スリザリンで1人あまっている生徒がいるから組みなさい」

スリザリンで余る生徒なんか1人しかいないじゃない!スラグホーンが笑顔で指差した先には、私を見て不機嫌に拍車がかかったスネイプがいた。何度でも言ってやる!神様こんなのって!


そんなこんなでスネイプと二人一組の魔法薬学の授業が始まった。よろしくね、なんて話しかけてはみたものの、奴はこっちを見向きもしないでスラグホーン先生の説明を聞いていた。何さ感じ悪い!リリーの幼馴染だかなんだか知らないけど、あたしは認めないんだからね!と心で思いつつも何も言えない私。だってちょうこええよさっきまで前向いてたと思ったら急にこっち見てるんですけど。うなじ辺りにちくりちくりと視線を感じながらも無視を徹底することに決めた私は読んでもいない(というか緊張して頭にはいってこない)教科書を見つめていた。

「おい」

どうしようさっきの心の声聞こえちゃったとか?スネイプなら有りえそう。うん出来そうだもん。認めないとか言ったけど別に嫌ってるわけじゃないんです。ただ苦手なだけなんです。喋ったことないんだけどね。

「おい!」

「はい!!わっ私でしょうか?」

どうやら私に話しかけていたらしいスネイプ。何故か眉間の皺が先ほどより深く刻まれていた。

「…さっきから心の声が駄々漏れなんだが」

「…………」



その後の実験は悲惨なものだった。的確に指示をだしてくれるスネイプに自分の失態に硬直したままの私。もちろん成功なんてするはずもなく、私たちの大鍋は見本の緑色とは違う毒々しいショッキングピンクになっていた。比較的に簡単な実験だったため、どうやら失敗したのは私たちだけだったみたいだ。横にいるスネイプにお前のせいだと言われた気がするけど気のせいだろう。いや100%私のせいなんですけどね。心配で様子を見に来たリリーが鍋の中の色を見て、なんだかロマンチックね、なんて訳のわからないことをほざいている。お願いリリー笑わないで!スネイプの顔が今日一番といっても過言ではないくらいに不機嫌になってる!



そして本日最大の不幸、スラグホーン先生…いやスラグホーンのくそったれから、スネイプと二人で授業で使った全員分の大鍋の掃除と言う死刑宣告を言い渡された。リリーが横で嬉しそうに何か言っていたけど私の耳には何も届かなかった。














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