21:15 ムムリク
絶対何か運んできてくれたって思ったけれど
たった2年のブランクと約1mのこの距離が阻むのだ。
正確には約1mと数人によって。
私の事情を知らない人は消したと思うだろうし、
きっと無理もない。
たった2年の小さくて大きなブランク。
あぁ彼は昔から感じていたのか
このブランクを。
なん て
私は昔から恋愛云々ではなく
ただなんとなく気に入っていた彼と
もう一度話したかっただけなのだ。
これは自己満足。
押し付けたら駄目だけれど、
私はきっと押し付けたいのだ。
私はきっと話したいのだ。
もう一度だけでも。前みたいに。
きっと私はミィになりたかった
スヌスムムリクみたいだけれどミィになりたかった。
彼を導けるミィになりたかった。
なんて憧れ。なんて馬鹿馬鹿しい。
おとなしい彼はきっと迎えには来てくれないから
やっぱり私はミィになりたい。
引っ張ってみようかと思ったけど
どうやらそれはないようで、
もっと一杯辿ればわかるかもだけれど
やめておいた
また会えたときにでも話してみよう
きっと間違いではないから
それも叶わないなら彼はきっと
私に何も運んではくれなかっただけだから。
チキンが発生しなければきっと大丈夫。

けれどあれは奇跡だったのかもしれない、
次私が同じ時間に乗った、彼と会った2日後には
彼はいなかった。
一人に聞いたけれど知らないようで
深く探し当てるのはやめた
たまたまだったのだろう。
彼は何も運んではくれなかった。
私はスヌスムムリクにもミィにもなれなかった。
後悔としては最後の最後青春らしい青春がしたかった。




この前彼に会ったときの雑記。
彼と私は何もなく
間をあけて2年同じ
ただのクラスメイトで
ひきこもりとクラス委員長
仲がいいかと言えば
彼が登校してた時期を知る1人で
3年の時のクラスの女子では
きっと一番仲がよかった
3年の時の方が来てなかったけど
最後にってあと1年あるのに
気付いたら書いてた
スヌスムムリクってご存じですかね
最近はムーミン知らない子もいるので悲しいです

何はともあれ
彼は今元気らしい



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