15:49 何者にもなれない私達は
実写の映像でしかできないものがある。それと同時にアニメーションでしかつくれないものもある。言葉でしか表せないものもある。そういったもの、それぞれの特性を生かしたものが作りたい、なんていうことをふと思いついたけれど具体的にはどう言ったものを作りたいかはまだ浮かばない。そんなことをもやもやと考えながら気付けば時間は経っていました。久しぶりに会ったあひると現在について話していた。彼女とは本当にしていることが似ている。私はきっと彼女にはセンスがあると思っているのだけれど。長時間の電話は話が途切れることがなかった。好きだけれど自分の下手さに嫌になる。好きなのに嫌いで、嫌いなのに好きだからやめられない。こんなに辛い思いをして何なるのか。そんなことをお互いに言いながら、結局は泣きそうになるほど嫌なのに心を揺さぶられるほど好きだった。何ならなくてもいい。私達は好きで嫌いな映像をやれるところまでとことんやって、それでも駄目だったら手を引こうと話した。
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