Garden


アカシックレコードの一編


参加者


GM.ソヨゴ
PL.千穂/シド・レスポール
--------------------

GM:それでは「アカシックレコードの一編」、セッション再開させて頂きます! よろしくお願いします!
シド:よろしくお願いします!
GM:……
GM:……
GM:……
GM:『さあお客様、ショーの始まりです!』
GM:貴方は気が付くと、劇場の座席のひとつに座っていた。
かなり大きな劇場であったが貴方の他に客はいない。シルクハットに燕尾服姿の青年がそう叫ぶと、即座に裏へ下がる。
GM:やがて幕が開く。ブラウスに、蝶ネクタイ、黒いスーツの下を纏った青年が礼をして、顔を上げた。
……そう。それは勿論彼。
シド:「……カート?……だよな」 なんだろう、と舞台を不安げに見つめているよ
???:「お集りの皆々様、本日はナイフ投げをご覧に入れましょう」
???:くる、と懐からナイフを二本、取り出すと彼は劇めいた、芝居がかったセリフ回しでそう告げる。
???:彼の背後に、そうしたサーカスの演目でよく見る回転板が置かれている。が、こに縛り付けられているのが誰なのかまでは分からない
???:「さて、今宵の犠牲者はこの御仁」
???:にこやかにそう言って、彼が一歩、脇へ退くと、
GM:現れたのは、……細い手足を、丸板に釘付けにされた、……幼き日の彼だった。
シド:「……!? え、」 目を見開いて驚く。
???:「口上が長くなりましたね。それじゃあ始めよう」
???:彼は元の位置に戻って、ナイフを構える。貴方に背を向けて、回転する板へ標準を合わせる。
???:「昔から思ってたんだ。こうした曲芸を見るたびに、」
???:「『こんなの、当てる方が難しいじゃないか』って」
???:「俺なら、もっと上手くやるよ」
???:「俺が、外すワケないだろう?」
???:声の底を、笑うかのように震わせながら彼は言って、最初のナイフを投げた。
GM:柔らかな何かに、刺さる音。甲高い悲鳴。
シド:「う、」 思わず顔をしかめる。
???:「さて次は、どこにしようかな」
???:二本目のナイフを構え、少し首を傾ける。やがて思いついた様子で声を弾ませ、
???:「そうだな。すぐ死んだらつまらない、四肢から行こう」
GM:ひゅ、とナイフを投げる。少年の泣き叫ぶ声が一段と募った。彼の肩越しに、鮮血が飛び散るのが見えた。
???:彼はそのあと続けざまに、さらに二本のナイフを投げた。流れ出た血が舞台を汚して、ほんの少し彼は舌打ちする。
???:「……さて、次は、……何処がいいかな?」
???:突然振り返ると彼は、座席の貴方にそう聞いた。
シド:「・・・っ」 恐怖と動揺で、声を詰まらせる。 「、んで、そんなことするんだよ!!」 やっとの思いで声を絞り出して、そう叫んだ。
???:「? どうして? 俺なんだからいいじゃないか」
シド:「……くねーよ、だって」 彼の言葉を否定して、だって、と言って、その理由を叫ぼうとして、また声が詰まる。
「だって……そいつは……」 おれの大切な"お前"の、その一部なのに。
???:「俺が、俺に、何したってさ。俺の自由じゃないの、違う?」
???:「俺が、苦しいのも悲しいのも、痛いのも嫌なのも全部、俺の中だけで終わってしまえば」
???:「誰も文句は言わないんだろ? だって、誰も、言わなかったよ」
???:「いままでずっと」
シド:「……そうかもしれない。けど、繰り返していいってわけじゃないよ」 
シド:「やめろよ、そんなこと」
???:「はは、……無責任なヤツ」
???:「お前が見てたのだって結局、舞台の上の俺でしかないのに、」
???:「どの口で」
シド:「そう言われたら、……そうだ、としか言えないよ」
シド:「でも、だからって、……黙って見てるのは俺には無理だったんだ」
シド:「なぁ、……やめろよ、やめて、ほしいよ……」 
???:「……責めはしないよ。君に限らず、人間はそんなものだから」
???:「そうやって、俺が俺を傷付けていたって、……そんなのはよくないだとか、やめた方がいいだとか、勝手なことを言うくせに」
???:「俺が他の誰かを傷付けたらもっと怒るんだ どうしろってんだか」
シド:「………」 
シド:「俺は……」
シド:「……わからない。お前の苦しい、が、それを示す行動がそれしかないのなら」
シド:「……わからないよ。俺は止めちゃいけないのかもしれない、けど」
シド:「……あのさ、もし、違ったらごめん」
シド:「……俺にも、見てる人にも、……苦しんでほしい、ってこと?」
???:「さあ、ね、……どうなんだかわかんねえな」
???:「どうせ今さら、自分じゃなくて他の誰かに八つ当たりしろと、言われたところでやり方が、分からない」
???:「なんで俺ばっかり、って、思わない訳じゃないけど、……そうだな、……」
???:「誰か対象がいる訳じゃない、ただ、どうせなるんなら、」
???:「全員不幸になればいい」
???:「俺の知ってるところでも、……俺の知らないところでも、ね」
シド:「……そっ、か」 
シド:「……なら、俺はもう何も言わないよ」
シド:「お前の気がすむまでやりなよ 俺は、黙って見てる」
???:「……はは。賢明だな“ヒーロー”くん」
???:すっと、貴方に背を向けて、ナイフを構えながら彼は言う。
???:「お前、人に説教垂れてるヒマがあるなら、」
シド:ぎり、と心が痛む音がする。
???:ナイフを投げて、投げて、投げて、
???:「自分のこともうちょっと、どうにかした方が、いいもんな?」
GM:もはや悲鳴は聞こえない。
GM:ただ舞台上に広がる夥しい量の血液だけが、惨劇の酷さを示している。
GM:くるり、と屍を隠すように振り向き両腕を広げた彼は、終演の口上を述べた。
???:「これにてナイフ投げは終了!! 次の演目をお待ちください」
???:「……ねえ、」
???:「ほんとに、観てるだけだったね。シド」
GM:……
GM:……
GM:……
GM:目が覚めると、君は見慣れたマンションの一室の、前にいる。
GM:その部屋は以前から、何度も尋ねたことのある、彼の部屋。
部屋の前にたつ貴方は、この世界で自分が、彼を訪ねる約束をしていたことを思い出す。
シド:「……あ……」 思い出したように顔をあげて、こんこん、とノックをする。
「カート、来たぜ、……俺だよ」
GM:す、と扉が開く。
???:だが、現れたのは、幼い姿の彼だった。
???:「待ってたよ、入って入って」
シド:「ん、ん? あ、ああ……」 戸惑うけれど、言われたとおりに部屋に入るよ
GM:廊下を抜ければ、見慣れた景色が広がる。大きなリビングと、テレビゲームのセット。それから、……
GM:見回して、気付く。
GM:部屋の隅に、首を吊って、揺れている死体がある。
GM:貴方の良く知る彼の姿だ。
???:「紅茶がいい? コーヒーがいい? あ、シドはサイダーが好きなんだっけ」
シド:「へ、……え、いや、ちょっと待てよ」
シド:「カート、……カートが」
シド:「へ?」
???:「サイダーなんて子どもみたい、ぼく子どもだけどサイダーなんか飲まないよ、シュワシュワしてお喉が痛くなるもの、でも好きなら入れてあげる」
???:「あとね、ポップコーンと、ポテトチップス、……甘いものも食べたいって、言いだしそうだからキャンディも。ぼくきみのことよく知ってるでしょ? 来てくれるの楽しみにしてたんだ」
シド:「なんで、……う、あ?」 「カート、しっかりしろよ、なんでそんなとこぶらさがって……え、あれ、……なあ、なんで」 
シド:死体に触れて降ろそうとするよ
???:「それ、壊れてるからもう動かないよ」
???:「さわっちゃだめ」
シド:「壊れてるから?」
???:「うん、そう」
シド:「でも……」
???:「さわっちゃだめ」
???:「気味悪いだけだよ」
シド:「カート、……壊れちゃったのか?」
???:「? どうして今さら気になるの?」
???:「前からじゃない」
シド:「へっ?」 
???:「前から、ずっと、」
???:「壊れてたでしょ?」
シド:「前から……ずっと……?」
???:「それより、何飲むか決めてよね!」
シド:「そんなわけないよ、なんでお前は平気なんだ」
???:「ぼくずっとまってるのに」頬を膨らませながら、不満そうに彼は言募る。
???:「なんでって、前からずっとそこにあったもの。なんできになるの?」
???:「もしかして、怒ってる? ぼくのこと嫌いになった?」
???:「ちょっと意地悪しただけだよ、好きだからだよ きらいになっちゃやだよ」
シド:「いや、……そうじゃないよ……」
シド:「なんで………」
シド:そこにしゃがみこんでしまうよ
シド:「じゃあ、なんで俺は気付かなかったんだ?」
???:「しらない。見えなかったんじゃない?」
???:「もう勝手に決めちゃうからね!」
???:たたた、と彼はキッチンへ駆けて、それからサイダーをついでくる。
シド:「……カート……」 ごめん、ごめんと小声で繰り返す。
???:「はい、サイダー、……どうしたの?」
???:「なんであやまってるの? ぼく、怒ってないよ、きみの気が散りがちなのはいつものことだもん」
???:「ゲームしないの?」
シド:「ううん、……なんでもないよ」 
シド:「どうしよ、……わけわかんね、もう。……俺馬鹿だ」 そう言いながらぼろぼろ泣き始めるよ
???:貴方が泣き始めると、幼い彼は大層慌てる。近寄って頭を撫でながら、心配そうに聞いてくる。
???:「どうしたの? 悲しいことがあった? “あれ”のことならへいきだよ、」
???:「だって君が出会う前から壊れてたもん」
???:「君が悪いんじゃないよ」
シド:「……ずっと?」
???:「うん。ずうっと前から」
???:「ぼくが、大人になる前に」
シド:「でも……なんで……」
???:「なんでって、……うーん? なんでかなあ?」
???:「気付いたら壊れてたからよく分かんないよ」
???:「ぼくにわかるわけないじゃない。ぼくは子どもなんだから!」
???:「……でも、」
シド:「わかんない、のか……」
???:「お母さんが死んじゃったとき、」
???:「ぷつっ、って、なにか、……切れるような音がして、」
???:「それからはぜんぜん動いてないな。昔はちょっとだけ動いてたけど」
シド:「………」
シド:茫然と死体を眺めているよ
???:「せっかくあそびにきたのに、あんなののはなしばっかり」
???:「シドってそういうところあるよね! つまんないの」
???:彼は拗ねてしまったようで、持って来たお菓子を食べ始めた。
シド:「ごめん……」
シド:「どうしたらいいのか、わかんなくて」
???:「どうしたらって、……あそびにきたんなら、ぼくとあそべばいいだけでしょ?」
???:「変なひと。っていうか、バカ? バカはちょっとはしたないから、おバカさん。ふふ」
シド:「うん……そうか、そうだよな、はは」
シド:「うん……」
シド:「ゲーム、するか?」
???:「する!」
シド:「うん、わかった」
GM:貴方の言葉に彼は嬉しそうに笑って、テレビと、ゲーム機の電源を入れる。
始まったゲームは、随分と古めかしい、ドット絵のもの、……だがよく見ると、そこに描かれているのは彼の本家の屋敷だと分かる。
貴方にはそれが、どういったゲームなのかが分からない。
???:「どうしたの? ルール忘れちゃった?」
シド:「なあ、……これなんのゲームなんだ?」
???:「姉さんから逃げるの」
シド:「へっ」
???:「姉さんから逃げるゲーム。でも、クリアできたことない、いっつも途中で捕まっちゃう」
???:「何度やっても勝てないから、飽きてきちゃったんだよね」
シド:「そ、っか」
シド:戸惑いつつもプレイし始めるよ
???:「結構がんばって逃げてるのになあ。森に隠れたり、ライ麦畑に行ったり、……」
???:「パパとママが家にいる日は、傍にいれば大概平気なんだけど、」
???:「アーニーだけのときはダメ。気付きもしないや。気付かれたって気まずいけどさ……」
???:「捕まると、ひどい目にあうから、」
???:「嫌なんだけどなあ、」
???:「いやなん、だけど、……な、……」
GM:ゲームは彼の言う通り、思うように進まない。
彼が姉、と称す怪物、……長い金髪に青い目の、しかしもはや人といえない異形にゲーム内で捕まると、
凄惨な画面が展開される。それは、ドット絵ゆえに鮮明ではないが、想像するだに気味の悪い光景。
何度目かのゲームオーバーで、隣の彼が吐いた。
シド:「大丈夫、か?」
シド:「もう、やめたほうがいいんじゃないのか」
???:「う、うえ、……う、……」
???:「やめたいけど、やめたらずっと、」
???:「捕まったままになっちゃうから、」
???:「だから、……」
???:「でも、もう、やっぱり、無理かなあ、」
シド:「そう、か……」
???:「くるしいよ、こんなのやだ、」
シド:「……うん」
???:「でも、パパとママには、言えない、……どういったらいいかわかんない」
???:「アーニーは、まだ、ちっちゃいし、……まきこまれたら、かわいそう、」
???:「どうしたらいいの?」
???:「どうしたら、よかったの?」
シド:「……」
シド:「どうにもできなかったから、……壊れちゃった?」
???:「……わかんない」
???:「わかんないよ、…俺に、」
???:「わかるわけないだろ」
GM:画面は、どしゃ降りの雨の中、森を逃げる彼の姿を映し出している。
いま隣にいる少年とも、よく知る青年の姿とも違う、……言うなればその中間だ。15歳程度であろうか。
やがて彼は姉に捕まって、その場に伏せられ、陰惨な行為が始まる。
空は雷が鳴っていて、彼は姉に首を絞められて、昏倒していく。
刹那、雷が傍らの大樹に落ちた。
GM:樹がゆっくりと傾いでいく。彼の耳に声が聞こえる。自分の名前を呼ぶ母の声、……
母は頭上に気付かずにいる。
やがて、その幹が彼女を潰し、……彼の瞳が見開かれた。
GM:まっくら闇の中で声がする。
「ご覧なさい、あの、潰れた肉」
「あの女は死んだわ」
「めちゃくちゃになって」
GM:「いい子ね。貴方が、殺したのよ」
GM:最後の台詞が、耳に届いたその時。
ほぼ同時に、がたん、と大きな音がして、
続けざまにぼきり、と鈍い、……何か、骨の、折れるような、……音が聞こえた。
シド:びくりとして、音のした方向を向くよ
GM:隣を見る。少年の姿はない。
頭上を見上げる。……そこにあった。
GM:絞首刑にあったような姿で、首の骨を折られ、天井からぶら下がる、……少年の死体が。
シド:「っ、」 「うあ、あ!?」 
シド:声をあげて驚いて後ずさるよ
GM:後退った拍子に、何かが上から落ちてきて、貴方の頭を打つ。貴方は意識を失う。
それは人間の頭部だった。でも、顔は、解らないまま……
GM:……
GM:……
GM:……
GM:貴方は、丸テーブルを挟んで、彼と向かい合っている。
???:「こんなところまで、落ちてきて、後悔してる?」
???:青年の姿の彼は、それでいて少年の声のままでそう尋ねてきた。
シド:「……してないって言えば、嘘になるよ」
???:「あは、やっぱり」
???:「だから、逃げてもいいよって、言ったのに」
???:「頑固なんだから」
シド:「ううん。だけど逃げるのは、違うと思ったから」
シド:「俺は見るよ」
???:「……せっかく、旅をしてくれたのに、言いにくいんだけれど」
???:「ここには、“何も無い”んだ」
シド:「……何も?」
???:「そう。正確に言うと、……何かはある。“何か”になる前の」
???:「この先、これが“何”になるのか、」
???:「僕にはさっぱり分からない。……今のこの状態を、何と名付けるべきなのかもね」
シド:「……そっか」
???:「ここにある、いる、ものの、目が覚めて、」
???:「“何か”になってしまったら、」
???:「もしかしたら色んな人にとって、都合が悪いかもしれないな。……でもね、そろそろ、起きちゃいそうで」
シド:「……都合が悪い、って?」
???:「うーん、……そうだった。君には婉曲な言い回しは伝わり辛いんだったね、バカだから」
???:冗談めかして笑うと、彼は告げる。
???:「いいヤツ、のままじゃいられなくなりそうだなって、……そういうことさ」
シド:「ん……」 すこしうつむく。 「でもさ、あれだけ色んなことがあったら、……当たり前な気もするよ」
???:「そう? でも僕は、そういう人間になりたくないなあ」
???:「起こしちゃったら、しょうがないけど、……みんな笑っていられる方が絶対いいでしょ?」
シド:「……そうかな」
???:「嫌だなあ、ずっと寝かしつけてきたのにさ」
???:「起きたっていいことないよって、だから、」
???:「でももうだめかもしれないな」
???:「君があんなとこ、呼んだりするから。気付いちゃったじゃんか」
シド:「……気づいた?」
???:「“寝ていたっていいことない”って。……ここにいる、誰かがさ」
シド:「でも、お前がいくら変わっても」
シド:「きっと俺は、……ずっとお前を追いかけると思う」
???:「……なにそれ」
???:「プロポーズみたい」あはは、と笑う。
シド:「失いたくないもののひとつだから、……お前がお前でいる限り、……いや、お前じゃなくなっちゃってもさ、……なんだろ、でも」
シド:「わかんないな。……そうすることしかできないんだ」
シド:「やめるとか、切り捨てるとか、……そういうことはできない」
シド:「一緒にいれる確証なんてないけどさ、でも、……俺の目がお前を見ていられる限り、……絶対に見失ったり、したくないんだ」
???:「……ほんと、……小っ恥ずかしいこと平気な顔して言うことにかけては、僕の知る限り君がピカイチだね」
???:「……迷子になるのはいつも弟で、」
GM:ふと、彼の声が貴方の耳に親しいそれに変わった。
???:「迎えに行くのは俺の役目。……だから、……迷子になる勇気がなかったけど」
???:「お前が、迎えに来るって言うんなら、……信じる、からな」
シド:「……うん」
シド:「信じてて、行くからさ」
GM:貴方の言葉が終わった瞬間、世界が一気に色を変えた。
GM:真っ暗闇は、
GM:極彩色の幾何学模様が踊り狂う空間へ変わる。
GM:瞳を凝らすこともできない、目まぐるしく変化し続ける色の乱舞、模様の連なり、
GM:気付くと椅子とテーブルは消え、貴方の身体はそのサイケデリックな渦の中へと飲み込まれていく。
???:「ありがとう。おかげで狂う気になれたよ、シド」
???:「俺が、どうなっても、……来てくれるって言ったよな」
シド:「……行くよ、何があっても」
???:薄れてゆく意識のなか、彼の、とても意地悪な、……だが懐かしい笑みが見えた。
???:「試してやるよ。覚悟しろ、“ヒーロー”」
GM:………
GM:………
GM:………
GM:随分長い夢を、見ていた気がする。目が覚めると、そこは拠点の寝床。
GM:同居人はどこかへでかけているようだ。眩しい日差しに目を細める。
シド:「………」 日のまぶしさに目を細めながら、ぼんやりと夢の内容を思う。
俺は本当に、自分の言葉を信じきれるだろうか。きっとまた疑い、迷い、つまづく日も来るのだろう。
けれどその言葉を裏切ることだけはしたくない。そう強く思い、心の中で静かに誓った。
カート、……ごめんな、あの時止められなかった。次もし、お前の痛みを、知ることがあったら、絶対助けるから。
薄れていく記憶の中で、幼い自分を傷つける彼のすがただけが強く心に残っていた。
GM:次に見る彼の姿は、貴方の親友の姿とは、少し違っているかもしれない。
けれど、あの空間で、……確かな誓いを立てた貴方は、本当の彼の姿を、見失うことはないだろう。
GM:おめでとうございます、シナリオクリアです!
GM:【ED】
シド:ふわああああいお疲れ様でした!!!!
GM:やはりEDは変えました(変えました)
おつかれさまー!!!
シド:ナイフの時とめれなかったのが心残りです(です)
GM:ふはははは カートはずるいヤツだからな……
GM:期待してることは口に出さないんだ……
シド:それな 後で気づいて
シド:あーーーってなった
シド:シドもそうだったのかもしれないな・・・
シド:わからん あいつなら迷わず止める気もした
シド:いろんな意味で心残り
GM:その前段階で、よいと思ってしたことでめっちゃ後悔してるから(シドくん)、
GM:どうしたらいいのか余計分かんなくなっちゃったのかもしんないよね
シド:あー
シド:そうかもしれないな・・・
GM:カートの言ってることは一応正論ではあるし(っていうかどういうことに対しても何となくの正論がいえる男ではあるんだが)
シド:せやんな
シド:それは思った
GM:ハーーー楽しかった シドくんのアカシックもいきたァい
シド:楽しかった!!
シド:ありがとねええ シドのアカシックも練りたいけど思いつかないにゃ
GM:GMボーナス:ステ成長5pt(3回まで重複可)
一回目はカートの魔適に全ふりします! 夜籠とあわせて魔適40だぁ
PL報酬は「精神世界の持ち主モチーフの固有装着スキル」です。どんなのがいいとかある?
シド:えっそうだな
シド:カートモチーフか・・・
シド:んんっ なんか友情というか シドカトの関係性が感じられるもの足ったらうれしい
GM:ふむふむ……雷繋がりでもいいんだけども、どうせならカートとシドくんの違いが分かるもののほうがおいしい気もするな
シド:そうだね
GM:了解だぜ! 考えとく。どこにでも気軽につけてけるものにしようかな(sp軽めの
シド:お、やったぁ
GM:ではでは、BBS立てたら連絡するぜ!! 急だったのにありがとー!!
GM:お疲れさま☆
シド:いえいえー!楽しかったありがとう・・・また遊ぼう〜〜〜!!
シド:おつつつ
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -