Garden


アカシックレコードの一編


参加者


GM.ソヨゴ
PL.千穂/シド・レスポール
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GM:それでは「アカシックレコードの一編」、セッション始めさせて頂きたいと思います! よろしくお願いします!
シド:よろしくお願いします!
GM:電話のベル。
GM:気付くとあなたは、人でごった返すどこかの警察署の中にいる。
GM:かなり広い署の様だ。制服警官の他に、奥の方には刑事らしき人物の姿、それからロビーに座る人々。
GM:ベルは一度途切れ、また鳴る。
GM:今度は長いこと、誰も取らない。
GM:耳障りな電子音に、あなたが苛立ちを覚えはじめた頃、誰かが受話器をさっと取った。
そうして応対する声は、あなたのよく知る人物。
GM:「もしもし」
GM:「はあ、……ハイハイ、隣の男がね、……いやちゃんと聞いてますけど、何度も言ってるように猫を飼うのは犯罪じゃあないんで、……アレルギぃ? まあそりゃ、お辛いでしょうけど……警察じゃどうしようもねえんで……」
GM:黒髪に青い瞳の青年は、ブルーグレイのワイシャツ姿で、通報の応対をしていた。
左手でペンを弄び、見るからに鬱陶しそうな表情だ。どうやら頻繁に電話をかけられているらしい。
どどんとふ:「シド」がログインしました。
GM:「いや、そう言われましてもね……」
シド:「・・・、カート、」 と呼びかけようとして、いや、仕事中か・・・とやめる。 いや、そんなことより、なんで俺はこんなところにいるんだろう。
シド:電話のベルに不安感を煽られたのか、すこしだけぴりぴりした表情。
GM:彼はなんとか電話の主を退けたようで、ようやく受話器を置いた。
シド:さて、困ったな・・・と頭をかくね。周りにいる人たちは、自分に気づく様子はなさそうかな。必要なら幻視します。
GM:どうやらここは、彼が普段勤めている警察のオフィスの様だ。
周りにいる人々は、あなたに特別注目しない。見えていないのか、無視されているのか、気付かれてないのか、今の時点では分からないだろう。
あなたは戸口付近に立っている。右隣に壁掛け式の公衆電話が置いてある。
左方向、窓口とカウンターの境目付近にある柱には時計が置かれていた。11:44。
彼はそのまま書類仕事を始めている。
シド:「・・・・・・」 なんとなく彼のことを覗いているようで居心地がわるいな、と思う。
不安げな表情をうかべたまま、少し罪悪感をおぼえながら、カートのことをじっと見るかな
GM:彼の様子は、普段、あなたが見ていたものと変わらない。
面倒そうに書類に記入し、ぶっきらぼうに応対をし、たまに同僚と笑い声を立て、上司に頭をはたかれている。
シド:その様子を見てちょっとだけほっとするかな、ああ、いつものあいつだな、と思う。
どうしたもんかな。このままここでじっとしているのもな。と思い始めるかな・・・、なんとなく公衆電話に目をやるけど、とくに変わった点はなさそうかな。
GM:公衆電話には今のところ、特に変わった点はない。
シド:もうすぐお昼休憩かな?と時計を見ながら思う。
ためしに、回りの人の一人に、「すみません」と声をかけてみようかな
GM:周りの人は「はい?」と返事をするだろう。
GM:……と、カウンターの向こうで同僚と語らっていた彼が、こちらを向いた。
GM:「あれ、シド?」
立ち上がり、あなたの元へと歩んできながら声をかける。なにやってんだ、こんなところで。
シド:おっ返事した びびる。 無視されるかと思った。みえないわけじゃないんだな。
「あ、えっと」 と言葉を詰まらせる。 「・・・ん、カート」 声をかけられてそっちを向く、
声をかけた人には「すみません、彼を探していて」と言っておこう。
GM:カウンターに肘を置きながら、彼はいつもの調子で話し掛けてくる。
「珍しいな、本部から連絡来てねえってことはイーラ絡みじゃねーんだろ?」
シド:「ああ、うん。今日は・・・」 さてなんていったものか。気づいたらここにいた、なんていったらまた頭がおかしいと思われるぞ・・・。
「いや、こっちにきてみたらさ、なんつーか・・・迷子? ここの場所だけ覚えてたから、とりあえずさ」 アハハ・・・というセロハンテープスマイルを浮かべる。
GM:「……なんだそりゃ……相変わらず頓珍漢なヤツだな」
GM:「何だよ、行きてえとこでもあんのか?」
GM:ではシドくん、+20で天啓してみよう。
シド:1d100<=70 天啓!
DiceBot : (1D100<=70) → 75 → 失敗
シド:オイッ
GM:ここでしくじるか……さすがだな……
シド:「行きたいところ・・・あー・・・・」 上を見上げる。 「どこだっけな・・・」 腕を組む。おい俺しっかりしてくれ。
内心頭抱えつつ、聞き耳で周囲からなんか情報とれないかためしてみるよ・・・
GM:聞き耳すると、窓口にいる人々の一部は、
何やら書類に書き込みをしていることが分かりますね。資格をもらうには、必要な手順なのでしょう。
GM:「お前頻繁に痴呆起こすけど病院の予約は取ったのか?」
彼はあなたの発言に笑みを浮かべて、コーヒーを一口飲みました。
シド:ふむ。 「ん、カート、そうだ。あそこで書いてる書類ってなんだ?」
って聞いてみるです。
「そうだな・・・今度検査してもらうか・・・」 すごい暗い表情で言う。
GM:「ん? あーあれは、」と彼はカップを置いて、親指で人々を指し示す。
「“パスポート”申請だよ。役所でやるのがめんどいってヤツ用に、新たに始まってな」
GM:「書類ならそこにあんぜ」
と彼は、二人がいるカウンターに置かれた、透明なトレイを指差したことでしょう。
シド:「ん、これか」 書類に目をやって、一枚とる。ペンもそこにあるかな?内容をいちおう見ておこうかな。
GM:その書類には、書名をするための欄の他には、以下の一文しか記されていない。

あなたは後悔しませんか?
□はい  □いいえ
シド:「・・・!」 びっくりする。 「後悔って、なんの・・・」 小声でぼそり。
・・・なんの、ことだろう。
心にざわつきを覚えながら、それを振り切るように。
「はい」にチェックをする。
シド:いいえ、を選んだら、この不安感に押しつぶされそうな、そんな錯覚を覚えたから。
GM:彼はそんなあなたの様子を、軽く首を傾けながら、
無表情に見つめている。記入した書類を、あなたはどうしますか?
シド:「ありがとな、カート」 彼ににかっと笑いかける。
そしたら軽く手を振って、窓口に持って行こうかな。
GM:「……物好きなヤツ」
GM:くっと肩をすくめて、彼は踵を返す。
去り際に一言、書類を置いたらドアから出ろ、と続けた。始めあなたがいたドアを指して。
GM:窓口の女性は、礼儀正しくあなたの書類を受け取ったことでしょう。
シド:何を見たって後悔しないよ。・・・俺がここに来たこと自体、なんか意味があるんだろう。
彼の言葉に頷いて、書類を渡したら、言われたとおりドアの外へ出るよ。
GM:『ほんとうにいいんだね』
GM:……
GM:……
GM:……
GM:外れた受話器が鳴っている。
GM:ドアから外へ出たはずなのに、あなたは元いたところへ戻っている。
GM:音の正体を探ると、隣の公衆電話だと分かった。
GM:周りの人々は、先ほどと同じように見える。……だが、微かな違和感も覚える。
GM:誰も受話器を掛けようとしない。音はずっと鳴り続いている。
シド:「・・・・・・」 周りの様子をうかがう。ほかの変化はあるだろうか。
GM:周りの様子を伺ったあなたは、あることに気付く。
ほんの少し、……少しだけ、人々の動きが“遅く”なっている。
気付いた途端、貴方の目にはそれが異様な光景に思える。実際に程度も増したのだろう、もはやスロー映像の様だ。
GM:変わらないのは、電話の音と、
カウンターの奥でいつも通りに振る舞う彼の姿だけ。
……そう、なぜだか彼は“いつも通り”だ。
シド:「・・・・!」 なんだ、これ。 と眉根を寄せる。 彼を見る、異様な光景。
・・・ではあるけれど、ああこれも、俺が知ってる"カート"だ。・・・そんな気がする。
放置されている受話器に向かう。耳に当ててみるけど、プー、プーという音だけかな。
GM:受話器からは、もう既に途切れてしまった通話の音しか聞こえてこない。
シド:無言で、受話器を掛け直すかな
GM:受話器を置くと、音は止んだ。
シド:ふう、と一つ息を吐く。どうしてだれも元に戻そうとしなかったんだろう?とかすかな疑問と不安感がわく。
振り返って、「カート、」と気持ち大きな声で彼に声をかけるかな。
GM:「あれ、シド?」
と、彼はあなたに気付き、また歩み寄ってきますね。
GM:カウンターに肘を置きながら、彼はいつもの調子で話し掛けてくる。
「珍しいな、本部から連絡来てねえってことはイーラ絡みじゃねーんだろ?」
シド:「よう!」 にっと笑顔を見せて、手を振る。 「うん、そうだ。特に用はねーんだけど、なんとなくな」
さっきと同じ、だけどどこか、違う光景。・・・かすかな恐怖感。
なんだか努めて明るくしようとする自分に違和感を感じる。
GM:「……なんだそりゃ……相変わらず頓珍漢なヤツだな」
GM:「何だよ、行きてえとこでもあんのか?」
GM:シドくん、天啓振ってもいいよ。さっきと同じ数値で
シド:はい!
シド:1d100<=70
DiceBot : (1D100<=70) → 17 → 成功
シド:ホッ
GM:ではシドさん、あなたは気付いた。
彼が先ほど全く同じ言葉しか口にしていないこと、
あなたの返答に関わらず、ただ繰り返しているだけだということに。
シド:気づいたとき、一瞬だけ、ぞわ、と背筋が凍る。
「あ、うん」 目が泳ぐ。なにが、こんなに怖いんだろう。
「こことは、違う・・・ところ。かな。もう少し、先へ、」
「本当、が、見つけられるところ」 その言葉で通じるのかは、わからないけれど。
彼の問いかけに、意味があるなら、と、たどたどしく言葉をつなぐ。
GM:放っておくと、彼はあなたの返事がなくても、言葉を次々接いでいく。
「お前頻繁に痴呆起こすけど病院の予約は取ったのか?」
「ん? あーあれは、」
「“パスポート”申請だよ。役所でやるのがめんどいってヤツ用に、新たに始まってな」
「書類ならそこにあんぜ」
「……物好きなヤツ」
GM:重なっても。噛み合わなくても。動作もトーンもタイミングも、そっくりそのまま、同じように。
シド:笑顔がひくつく。機械的に返答する彼が、どうしてか、「異常」に見えなかったからだ。
「うん、わかった」 とだけ言って、書類を手に取る。文面を見る。
GM:書類は先ほどと全く同じだった。つまり、自分が記入済みの用紙がそこにあった。
ただ一文、
『取り消しをなさる場合は、選択肢に二重線を引いてください』
と付け足してある。
シド:文面を見て、息が詰まる。
後悔しない、という選択肢を選んだ、そうして先に進んだ。
怖いか、怖くないかでいったら、・・・、でも。
・・・たぶん、馬鹿だって言われるんだろうな。
選択肢には手をつけず、そのまま窓口へ出すよ。
GM:窓口の女性は酷くゆったりと動いていて、
まだあなたにも気付いていない様だ。だが書類は放っておけばそのうち受け取られるだろう。
シド:じっとそれを待ちます。取り消すなら、きっと今だ。
それをしても、彼は怒ったりはしないだろう、それはわかっている。
進むことを選んでも、彼は愚かだとそれを笑うかもしれない。
でも、選んだのは、・・・俺なんだ。
GM:やがて、書類がするり。
窓口の向こうへと、ゆっくり、消えた。
シド:では先ほどと同じように!!!ドアから出ます
GM:ギイ、と重くガラス戸が開く。
今度は、誰の声もしなかった。
GM:……
GM:……
GM:……
GM:電話のベルが鳴っている。
GM:また同じ風景。だが今度は、あからさまに異常が見て取れる。
誰もいない。あなたと、彼以外。心なしか暗さを増したオフィスの中に、二人だけ。
GM:ベルは公衆電話から鳴り続けている。
シド:瞼を開ける。その光景を見て、沈黙する。
電話のベルが鳴っている。誰が、鳴らしているんだろう、
その先に誰かいるんだろうか、・・・いるとしたら、誰が?
わからない。彼がとる様子はない。 ・・・・・・。
電話に向かい、受話器をとってみます。
GM:がちゃり。あなたが受話器をとると、
GM:ノイズ。
GM:……それだけで、通話は途絶えた。
シド:びくりとして、受話器を取り落としそうになったのを抑える。
そのまま、受話器を元の位置に戻すね。
GM:受話器を置く。
GM:見ると、彼は初めから、カウンターまで来ていた様だ。
だが、……彼を少し見つめれば、あなたはすぐに気が付くだろう。
彼が先ほどから1mmたりとも動いていないこと。
GM:まるで人形のように。
シド:また、びくっとする。 怖い。いやだ。いやだ、
動かない、人形のような、やだな、これ、俺が、見たくない、・・・・・・。
「カート、・・・・・・。なあ、」 声が震える。問いかける。
返事がない、想像をする。・・・とても、怖い。
GM:そして、結果は、あなたが想像した通り。
GM:返事はない。
シド:「はは、・・・だよな。だよな、って、変だけどさ」 
何かをごまかすように、へらへらした笑いを浮かべる。
動かない彼は、いつにもまして、作りもののような、それはそれは、端正な容姿に見えて、
それが恐怖感を煽った。最初から、”こう”あるべきもののような。そんな気持ちを抱いてしまうから。
「書類、えっと・・・ここだったよな」 先ほど書類があった位置に目をやる。
GM:すると、書類の他にもうひとつ。
カウンターの端、手前側に、小さなゼンマイが取り付けてある。
シド:「・・・・・・、?」 びくりとしながら、それを見つけるね。
手にとって、眺める。胸が、ざわざわする。
シド:触れてみる ですね 取り付けてあった
GM:それは、オルゴールや、からくり人形の背についているような、
双葉型の把っ手のついたゼンマイだ。
どうやら、本物だ。ちゃんと回せるだろう。
シド:「なあ、これ・・・回すのかな、はは、なんかほんと」 人形みてえ、と言いかけて声が出なかった。
ゼンマイを、回してみる。うまく、ちからがはいらない。
GM:がち、がち、がち。
ゼンマイは重たい部類だった。少し、回して、手を放すと、彼は途端に動き始める。
「珍しいな、本部から連絡来てねえってことはイーラ絡」
GM:そこまで言って、また止まってしまう。
シド:「なんの、真似だよ」 もう回す気になれなかった。回したって、彼は"同じことを繰り返す"だけだ。
それが、彼自身、知っている彼自身と、なぜか重なってしまって、焦燥感を覚える。
俺は、彼をそんなふうに、思っていただろうか。いや、違う、違う、・・・違う、って、言い切れるか?
ただ、彼が動かなくなるのが怖かったのかもしれない。手が、勝手に、がむしゃらにゼンマイを回した。
GM:がちゃがちゃと必死にゼンマイを回せば、
やがてそれは少しも動かせなくなる。
回し切ったと断じたあなたが、そっと手を離せば彼は、
また同じことを繰り返す。三度目の光景。三度目の会話。
GM:「みじゃねえんだろ?」
「……なんだそりゃ……相変わらず頓珍漢なヤツだな」
「何だよ、行きてえとこでもあんのか?」
「お前頻繁に痴呆起こすけど病院の予約は取ったのか?」
「ん? あーあれは、」
「“パスポート”申請だよ。役所でやるのがめんどいってヤツ用に、新たに始まってな」
「書類ならそこにあんぜ」
「……物好きなヤツ」
「書類を置いたらドアから出ろ」
シド:血は冷え切ったように冷たいのに、動悸がやまない。
心臓が、痛い。
はあ、はあ、と息を吐いて、気を落ち着かせようとする。手が震える。
そのまま、乱暴に書類をとって、文面を見る。
GM:その書類には、記入済みのあなたの名前と、
下記のような文章がある。


逃げ出したいですか?
□はい  □いいえ
シド:「あぁ・・・?」
ぶつ、と何か切れる音が、頭の中でした。
ふざけるなよ。
逃げ出したい?ここからか? ・・・逃げ出して、どうする?
俺はそのまま、あいつのなにもかもから目をそむけて、生きるのか?
そんなのはごめんだ。
ただ、ひたすらに怒りをおぼえた。そうしてしまう自分の姿が、少しでも想像できたから?
ペンをとって、いいえ、にチェックをする。
窓口に提出して、そのままドアのほうまで行く。
逃げ出したい? ・・・頷いて、たまるかよ。
GM:あなたはいささか乱暴に、ドアを開いたことだろう。
オフィスから抜け出すその瞬間、
GM:『ばかなひと』
GM:幼い子供の、笑い声がした。
GM:………
GM:今日はここまで! おつかれさまでしたー!
シド:うおおおおおつかれさまでしたーーーー!!!楽しかった!!!
GM:これ以降が本番なので頑張れシドくん!!! 頑張れシドくん!!
シド:ウヒャーーーが、がんばれ・・・すでにもうSAN値ごりごりである
GM:だいぶ追いつめられてたね……可愛いねシドくん……
GM:ではでは自由解散です。おつかれさま!!
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