Garden


Re:birth


参加者


GM.千穂
PL.成樹笹/マイリール・シャルパンティエ
--------------------

GM:それではGARDENシナリオ「Re:birth」テストプレイ開始します!よろしくお願いします
マイリール:よろしくお願いします!
GM:・・・
GM:君の体を包むのは、心地よい浮遊感だ。
GM:なにもかもから解き放たれたような感覚。
GM:耳元には、泡がはじけるような水の音がする。
GM:君の感覚は、そのまま浮上していく。
GM:【Sink into the Sin】
GM:君は、小舟に乗って海をさまよっている。
波の音とともによみがえるのは、あなたの失くした記憶たちだ。
マイリール:「……マイリールの、忘れてたこと」
マイリール:「そう、そうね、思い出したのね」それはまるで他人事のよう。
マイリール:「……マイリールは幸せだったかしら……いいえ、幸せだったわ。だって、マイリールはそういうお人形なんだもの」
マイリール:「身に余る光栄だわ……マイリールはずっと笑っていられた……だから、とてもとても幸せ」
GM:【---】
GM:
遠くには、島が見える。
緑の木々が生い茂り、極彩の鳥たちが飛ぶ島だ。
GM:その浜辺から、手を振り君を呼ぶ人物がいる。
・・・君は、誰を思い浮かべるだろう?
GM:君の思うまま、心のままに、その人物を思い描いてみてほしい。
マイリール:「お兄様?」
マイリール:「マイリールのお兄様。こんなマイリールを、いつも人のように扱ってくれた人。マイリールが、とても愛してる人」
マイリール:「不器用で、でもプライドが高いところ……マイリールには見せないようにしてたけど、マイリールは知ってたわ」
マイリール:「それでもマイリールだけには優しくしてくれていた。溺愛してくれていた。お兄様、マイリールも、お兄様を愛してるわ」
マイリール:そう言いながら手を振ってる姿に手を振る。
マイリール:「待っててお兄様。マイリールがそこに行くには、眩しすぎるわ」
GM:やがて、その浜辺に美しい虎が一匹、やってくる。
GM:君が思い浮かべた人物と、その美しい虎は、どうするだろう?
GM:君の心に浮かぶまま、その光景を想像してみてほしい。
マイリール:「あら、お兄様ったら、怯えているのかしら?ふふっ、でも強がりなところは変わらないのね。虎にも、そんなに虚勢をはるのね」
マイリール:「とてもおろかね。動物相手に虚勢をはったって、何も意味ないわ。その虎はおなかをすかせているのかもしれないのよ?」
マイリール:「でも果敢に立ち向かうのね。お兄様は剣を手にする……そう、その虎を倒すつもりなのかしら」
マイリール:「力の力量を見誤らないでねお兄様。それができなくて突き進むのはただのお馬鹿になってしまうわよ?」
マイリール:「そんなところも、おろかで愛おしいのだけれども」
GM:やがて、小舟は島に流れつく。
GM:そこに、先ほどいた君の思い浮かべたひとと、美しい虎はいない。
GM:生い茂る木々の中をくぐっていけば、
極彩の花々、濃い蜜の香りがするそれに、
色鮮やかな蝶たちがひらひらと舞い飛んでいる。
マイリール:「まあ、綺麗」
マイリール:「それになんていい香りなのかしら、ふふふ。とても素敵な場所」
GM:【Viridian】
GM:蝶の数は次第に多くなり、
さらにその奥に進めば、蝶が群がり、
大きな塊となっている場所を見つける。
GM:君がそれに触れようとすれば、蝶ははばたき、
燐粉をちらしながら、君の視界を覆う。
GM:蝶はささやくだろう。
一匹一匹が違う言葉を、君の耳へ。
GM:それは「夢」
それは「出会い」
それは「別れ」
それは「目覚め」
それは「物語の終わり」・・・
GM:君はどれを選びとった?
その言葉は、どのようなものだったろう?
君の手のゆくまま、心にとどめたものを、つかんでみてほしい。
マイリール:「マイリールの物語は、もう終わってしまっているはずだわ……元の世界でのマイリールは、おしまい。さようなら……」
マイリール:「でも、また目覚めるなんて思わなかった……新しい人と出会って戯れるマイリールは、人のようだったわ」
マイリール:「そんな未来があったのかしら……マイリールは、どこかで変われることができたのかしら」
マイリール:「未練なんてなかったのに……無いはずなのに……何がマイリールをここまで締め付けるのかしら」
マイリール:「そう、これは夢。幸せな夢……」そう言いながら、夢の蝶へと手を伸ばす。
GM:「夢」を囁いた蝶は、あなたの額に口づけると、光に溶けて消えていく。
GM:さて、蝶たちが飛び去って、君の目の前に現れたのは、
ひとつの宝箱だ。
君があけようとすれば、すぐに開くだろう。
GM:その中にあるものは、君が求めていたもの、
または、ずっと見ないふりをしていたもの、
あるいは、見たことがないようなものかもしれない。
GM:そこには、何が入っていただろう?
君が思い描くまま、そこに「ある」と思うものを想像してほしい。
マイリール:そっと宝箱を開ける。その中には……
マイリール:「ああ、お父様……」
マイリール:ゴロリと、生首が入っていた。
マイリール:「マイリールをお人形に仕立てた貴方……でも、マイリールは貴方がいたから生まれたの」
マイリール:「たとえ愛されなくても、マイリールはおろかな貴方を愛していたわ」
マイリール:首を持ち上げ、額にキスをする。マイリールのはじまりと終わりの人
GM:【STOP】
GM:・・・きみがそれを手にするか、あるいは手にしなくても、
眩しい光の中、そこで突然目が覚める。
GM:窓から注ぐ光は、生まれて初めて浴びたように眩しくて、
GM:心はある光景を呼び起こす。「きみがうまれたとき」・・・・
GM:それはどんなものだったろうか?
自分はいつ、「生まれた」と感覚したのだろうか?
君の思うまま、最後に残してみてほしい。
マイリール:「マイリールは物心ついた頃に生まれたわ。お人形として……。完璧であり続けたお人形……」
マイリール:「他に生きている時なんて、なかたわ。マイリールは綺麗で、誰もが羨ましい立場で、時に人を殺すための、お人形」
マイリール:「本当のマイリールになれたときは、きっと死んだとき……死んだときはじめて、マイリールという人間が生まれるのよ」
GM:「はじめまして、また会えたね」
GM:・・・よく知った君自身の声が、響いた。
GM:ということでシナリオクリアです!
マイリール:おつかれさまですー!
GM:報酬は「夢」についての記憶+「この夢の中で一番印象に残った光景」の記憶と、その絵画です
GM:どれがマイリールちゃんにとって印象に残ったかな?
マイリール:蝶が舞ってるときの様子が一番印象に残ったかな。
GM:そうだな、そしたら・・・
GM:ちょっとふれーばーつくるからまってね
マイリール:はーい
GM:
「蝶の眠る島」
 生い茂る緑の木々と、極彩の花々、
 その濃い蜜の香りに寄せられた、
 色鮮やかな蝶たちが舞う様子が描かれた絵画。

 君が「綺麗」だと、そういった光景だ。
 夢から覚めた後、君はどんな思いを、
 この絵に抱いただろうか……。
GM:こちらをお持ち帰りくーださい!
マイリール:ありがとうございますー!
GM:あとはステータス成長3pt or SP30 だね
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -