Garden


Re:birth


参加者


GM.千穂
PL.ひよにし屋/市閑要哉
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GM:それではGARDENシナリオ「Re:birth」テストプレイ開始します!よろしくお願いします!
要哉:よろしくお願いします!
GM:【---】
GM:君は、心地よい浮遊感を覚えている。
GM:なにもかもから、解放されたような感覚。
GM:耳元には、さざ波の音。
GM:それに引かれるようにして、君の意識は浮上する。
GM:君は、小舟に乗って海をさまよっている。
波の音とともによみがえるのは、あなたの失くした記憶たちだ。
要哉:「……」
手から落ちたパズルのピースに埋もれているような感覚。
孤独な空間の中、まるで閉じ込められたみたいだと思った。
GM:遠くには、島が見える。
緑の木々が生い茂り、極彩の鳥たちが飛ぶ島だ。
それらが羽ばたく音と、奇妙な鳴き声が聞こえる。
GM:島の浜辺から、手を振り君を呼ぶ人物がいる。
GM:・・・君は、誰を思い浮かべるだろう?
君の心に浮かぶまま、その光景を想像してみてほしい。
要哉:"自分"だ。
痛みを忘れて幸せに溺れた自分、いや、その痛みすら知らないのかもしれない。
どこか17歳らしく、それも含めて"手に入らなかった"自分だ。
……壊してしまいたいぐらいに皮肉だと思った。
GM:やがて、その浜辺に美しい虎が一匹、やってくる。
GM:君が思い浮かべた人物と、その美しい虎は、どうするだろう?
君の心に浮かぶまま、その光景を想像してみてほしい。
要哉:……分からない。
俺は……生き残るのかもしれない。
そうだ、きっと、俺以外の誰かが食われて、俺はまた生き残る。
あの虎が俺に、見ていられないほど惨く殺されたとしても、俺は残ってしまうんだろう。
GM:やがて、小舟は島に流れつく。
……先ほど眺めていた、君が思い描いた人物と虎の姿はない。
GM:生い茂る木々の中をくぐっていけば、
極彩の花々、濃い蜜の香りがするそれに、
色鮮やかな蝶たちがひらひらと舞い飛んでいる。
要哉:そのまま奥へ、独り進む。
GM:蝶の数は次第に多くなり、
さらにその奥に進めば、蝶が群がり、
大きな塊となっている場所を見つける。
GM:君がそれに触れようとすれば、蝶ははばたき、
燐粉をちらしながら、君の視界を覆う。
GM:蝶はささやくだろう。
一匹一匹が違う言葉を、君の耳へ。
GM:
白の蝶は囁く。それは「夢」
赤の蝶は囁く。それは「出会い」
黒の蝶は囁く。それは「別れ」
黄の蝶は囁く。それは「目覚め」
青の蝶は囁く。それは「物語の終わり」
GM:
君はどれを選びとった?
その言葉は、どのようなものだったろう?
君の手のゆくまま、心にとどめたものを、つかんでみてほしい。
要哉:「別れ」
黒い蝶を指に停まらせ、笑う。
永遠なんてないんだと、自分は知っている。
夢……星見の塔の生活は諦めた。
出会い……そんなもの、もういらない。
目覚め……目覚めてもどうせ変わらない。
終わり、終わりは……逃れられないものだ。
要哉:だから、黒の「別れ」を。それが一番縁がある。
GM:「別れ」を囁いた蝶は、君の額に口づけると、闇に溶けて消えていく。
GM:蝶たちは飛び去る。
GM:君は、再び視界を取り戻す。
GM:そこにあるのは、ひとつの宝箱だ。
GM:その中にあるものは、君が求めていたもの、
または、ずっと見ないふりをしていたもの、
あるいは、見たことがないようなものかもしれない。
GM:そこには、何が入っていただろう?
君が思い描くまま、そこに「ある」と思うものを想像してほしい。
GM:【Tyrant's Miniature Garden】
要哉:「……」宝箱を見つめる顔は、まるで淋しがり屋の少年のようだった。
開けるのに躊躇う。
だって、これは、あの時亡くした幸せだ。
皆で笑顔に過ごしていた陽だまりの時間は、彼方に沈んで見えなくなってしまった。
大事に心の中にあるもの……開けてしまえば、きっと自分は、
……一人で、膝を抱えて、心を痛ませて、悲しんで、寂しがっているのに、負けてしまう。
そんなことしたら、おれはまた……動けなくなってしまう。
GM:君は箱に触れることを拒んだ。
GM:・・・眩しい光だ。
そこで、突然目が覚める。
GM:窓から注ぐ光は、生まれて初めて浴びたように眩しくて、
GM:心はある光景を呼び起こす。「きみがうまれたとき」・・・
GM:それはどんなものだったろうか?
自分はいつ、「生まれた」と感覚したのだろうか?
君の思うまま、最後に残してみてほしい。
要哉:……。
俺が生まれたのは死が、脳裏に、瞼の裏に、耳に、心に、指先に染みついた時からだ。
俺はもう、おれに戻れない。
GM:「はじめまして、また会えたね」
GM:・・・よく知った君自身の声が、響いた。
GM:ということでシナリオクリアだよおおおおやぐん;;;;;;;;;;;;;;;;;;
要哉:おつかれだよーやくん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
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