Garden


Bloom dream


参加者


GM.ソヨゴ
PL.ひよにし屋/ミス・レイン
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GM:それでは『Bloom dream』セッションを始めさせて頂きたいと思います、よろしくお願いします!
レイン:よろしくお願いします!
GM:さて、レインさん。貴女はうららかな日の注ぐ中、拠点近くの森を歩いていました。
GM:葉や草の緑は暖かな陽にやわらいで、心地よい青い匂いがします。
レイン:「……いい天気」空を見上げます、どこか哀し気に。
GM:見上げた空は雲一つなく、少し寂しいくらいに澄んでいたかもしれない。
……ふと、貴女は、花の香りに気付き立ち止まります。顔を上げ、元を探ると、それは右側からほんのりと、漂ってくる。ラベンダーの香り。
レイン:「……花?」こんな所に咲いているんだ、と足を向かわせる。
GM:貴女は漂う花の匂いに、つられるように歩を進め、木立の間の、少し開けた場所に出て、
燦々と降る陽の光を、そのまんなかで目一杯に浴びた時、
GM:頬を優しく撫でる物がある。目で追うと、それは薄紫の花弁。
花弁はひらりひらりと舞って、空を覆って、貴女を包んで、そして……
GM:……
GM:【世界の果て】
GM:……
GM:目を覚ます。
GM:貴女は一本の、大きな樹の幹に、凭れるようにして眠っていた。
見渡すと、眼下にはラベンダー。ここは小高い丘のようだ、なだらかな斜面いっぱいに薄紫の花が揺れている。
レイン:「いつの間に……」花の香りに導かれたのかなと少し景色を眺めて、誰かいないかと辺りを見渡す。
GM:頂上の平地に目を遣ると、青年が水をやっている。移動式の花屋のようだ。エメラルドグリーンの垂れ幕には、何やら読めない文字で花屋の名前が書いてあると見える。
GM:青年はやがて、貴女に気付き、手を止めながら声を掛けてきた。
花屋の青年:「……ん、……お客さん、かな?」
レイン:「こんにちは!私は偶然ここに来て。……花を売ってるの?」彼の元へ歩いて行く。
花屋の青年:「うん、そう。俺はここで、……花屋をしてる。大したものは、ないかもしれないけど……見ていく?」ジョウロを手に、首を傾げながら。
レイン:こくりと頷く。何かの導きがあったのかもしれない。
花屋の青年:「わかった。ちょっと待っててね」
GM:そう言って貴女に微笑みかけると、青年は、露店の奥から、何輪かの花を取り出した。三種の花が、それぞれ二、三輪ずつ。
GM:一つは、花びらの大きな、青く淑やかな花。光を弾くとき、うっすら紫の色を見せる。
一つは、赤く丸い実が花のように萼の中に収まっているもの。他の形にもなるようだが……
一つは、銀色に輝く、先の尖った花弁の多い花。きらきらと細やかな粒子を、絶えず宙に散らしている。
花屋の青年:「えっと、どんな花が好き? 俺はこの辺が、綺麗かなって、思ってるんだけど……」
レイン:真っ先に青く淑やかな花へと目が行く。まるで自分のような色合い、この花に呼ばれてきたのではないかと思う程。
「……、この花は?」
花屋の青年:「この花は、……」青年は青い一輪を片手に渡し、軽く振る。
花屋の青年:「悲しみの色。雨の色。それでも夜の向こうに朝の光を見る色、……」
レイン:不思議そうに見ている。
花屋の青年:「花言葉は、……沈黙、あなたを待っています、……『哀』」
レイン:「……綺麗だね」そう呟けば、もう視線が離せない。「花屋なら、売ってくれるのかな。……、あ、お金……ない」
花屋の青年:「もちろん、君が欲しいと思ったなら。……でも、そうだね、……どうしてこの花が、欲しいと思ったの? 訳を聞かせてほしい」
花屋の青年:「それから、どうしようか決めるよ。実は値段がなくってさ」
レイン:「そうなの?勿体ない。そうだな……」そう前置きして話し出す。一つ瞬きをするだけで、哀しみに浸るような雰囲気に。
レイン:「……水のようで、美しく感じたから。
水は綺麗だよ。見た目の透明度よりも、ずっと綺麗。
揺れる波紋をただ独り見つめているだけでも、哀しくなる時がある。
雨を窓辺で感じている間は切なく、憂鬱になる時もある。
でもね、安心して泣けるみたいで、私はそういう物の方が好きなんだ。これだってそう、」
レイン:「……きっと、見た目以上に綺麗な気がする」そう言って笑った。
花屋の青年:「水のよう?……はは。勘がいいんだね」
GM:青年は軽く声を立てて、笑い、それから『哀』の花を一輪、そっとあなたの手に握らせた。
レイン:「……?」握る。
花屋の青年:「この花は、水に溶けてしまう。涙に濡れれば、君を満たす。雨に濡れれば、宙を満たす。溶けて、広がり、満ちる花だ」
花屋の青年:「花が満ちた中で呼吸すれば、肺の内にもう一度咲く。悪いことはしない花だけど、だから気を付けて育てなきゃダメだよ」
花屋の青年:「“哀”を、一輪。君にあげる。……お代は、君がそれに相応しいと思うものを渡してくれればいい。物でも、力でも、記憶でも」
レイン:「本当?ありがとう」そう言って笑う様は無邪気、まるで年頃の少女のように喜ぶ。
「やっぱり綺麗な花だね。……良いものばかりでなかったとしても、不思議と大丈夫って思える」そう言って荷物を漁る。
レイン:知り合いから投げられるように渡されたんだっけ、と出てきたそれを見る。
「水だったとしても、こういう物はあまり好かれない。……貴方もかな?悪戯には使えそうだけど」
くすりと笑ってCookie No.7とCookie No.9を差し出す。中身はともかくな香水だ。
花屋の青年:「? 見た目は、綺麗だけど……」手に取って少し鼻を近付けて、心底後悔したような顔を
花屋の青年:「うっ、……あ、ありがとう、……いつか嫌がらせしたいヤツがここに来たら、使わせてもらうよ」言って、思い当たる人物がいるのか、想起するように遠く微笑んだ。
レイン:ふふっと笑う。「ね、悪戯には最適でしょ。きっとその水も悪戯好きなんだろうね」
レイン:その香水が自分という訳でもないのに、使えるなら本望だと言わんばかりに笑いかけた。
花屋の青年:「……帰るなら、ラベンダーの中を、進んでいって。香りが元いた場所まで君を連れてってくれるはずだから」
レイン:「……帰る前に聞いていい?他の二つの花は何だったの?」
花屋の青年:「ん、」少し目を丸くして。それから一度仕舞った花をまたいそいそと取り出す。
花屋の青年:「この花は、」まずは赤い実を掲げて。
花屋の青年:「嘆く花。叫ぶ花。あなたが欲しくて、痛む花」
花屋の青年:「花言葉は、……期待、疑い、私に答えてください、……『噫』」
花屋の青年:「それから、この花」銀色の一輪を、そっと手に取り、しばし見つめる。
花屋の青年:「触れ得ない花。けれど在る花。美しく、壊れやすく、でも消えない、強い花、……」
花屋の青年:「花言葉は、……繊細、優美、許し合う、……『愛』」
レイン:「花って綺麗なんだね」そう言って二つの花に視線を向ける、どこか淋しげに。
「……また来れたらいいな。噫、愛、……、どうしてだろうね、やっぱり呼ばれている気がする」顔を上げた自身はまた笑う。けれど、
「記憶があったのなら、身に憶えがあるって泣いたのかな」まるで、心を痛めているようだ。
花屋の青年:「記憶が、ないの?……そっか、……それは多分、苦しいよな。俺には分からないことだけど、……」
花屋の青年:「俺も君に、また来てほしいな。君に相応しい花が、他にもあるかもしれないし」
花屋の青年:「俺はきっと、ずっと、ここにいるから」
レイン:「うん」約束と言えない理由もあったのかもしれない。でも、今は知らないから、ただ手を振って背を向ける。
貰った花と一緒にラベンダーの中を歩いていこう。
GM:青年は貴女に手を振って見送る。
GM:やがて、花の香が強くなる。濃く、重く、とりまいて、徐々に意識が遠のいていく。
視界の全てが薄明るい、紫色に覆われた瞬間、……貴女は、そっと眠りについた。
GM:……
GM:……
GM:そして、夢は終わる。
GM:貴女は元いた場所、森の木立の隙間に、倒れ込んでいた。起き上がると、胸に一輪の花。
GM:青く淑やかなその花は、貴女の“哀”に応えるように。そっと、優しく揺れていた。
レイン:「一緒に行こう」そう言って口づけをするように、顔を近付けて瞼を下ろす。
再び景色を見ても変わらない、そこは雨のない日常だ。
レイン:立ち上がって拠点を目指した。
GM:貴女は日だまりの中を、歩いていく。
ラベンダーの香りはどこにも、もう、残っていなかった。
GM:【ED】
GM:『Bloom dream』クリアです!! お疲れさまでした!!
レイン:お疲れさまでした!!!!!
レイン:一発で哀だーーーーーーーーわーーーーーーー運命か
GM:最初の三輪が「哀」と「噫」と「愛」なんだよね……
シアンちゃそが来たとき言ってたのはこの花ですな
GM:(シアンちゃそは「愛」を持って帰っていった)
レイン:本当は全部持って帰りたかった……また来る!!!
GM:きゃーぜひぜひ!! 二回目以降は花の種類増やそうかなって思ってるから……へへへ
レイン:まじで!!!常連になれる
GM:PL報酬は『哀』になります! spとかステとか消費すれば効果付きにできるけどどうする?
とりあえず現時点だとフレーバーアイテム的な効果がつく感じかな!
レイン:欲望に忠実に欲しいです ちょっとステ漁ってくる
GM:承った!!
レイン:SP50を犠牲にしよう!!!!!!!
GM:わかった!!! ではその分の効果考えときます!!!
レイン:やったあああああああああああああありがとう!嬉しい……
レイン:楽しかった
GM:うへへへこちらこそありがとう!! 楽しんでもらえたなら嬉しい……私も楽しかった……
レイン:ログ保存して落ちよう……ジェランのもによで行きたい……
GM:ぜひぜひぃ……BBSたてときました(今追記編集中
レイン:あざっす!!!
GM:ジェランの方も花のラインナップ考えとくね! 改めておつかれさまー!
レイン:お疲れさまでした!
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