Garden


秘密の箱


参加者


GM.草餅
PL.ひよにし屋/睦人
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GM:それでは、「秘密の箱」セッションをはじめさせていただきます。よろしくお願いします!
睦人:よろしくお願いします!
GM:さて、それでは睦人さんあなたは拠点の自室にて、部屋の掃除をしていますね。
引き出しの中からでしょうか。見慣れない鍵を発見します。
睦人:「……ん?」
GM:はて、どこで手に入れたのか、何時の間にこんなところにしまったのか。
あなたは不思議に思いますね。
GM:さて、その日の夜です。
夢の中で、見知らぬ扉を発見しますね。その扉には鍵がかかっています。
あなたの手には昼間見つけた鍵が握られています。
睦人:何これこわいと思いながら扉に鍵を試してみます。
GM:鍵は開きました。
GM:進みますか?
睦人:進みます
GM:進むと扉の中は闇そのもの、真っ暗です。
GM:そしてくぐった睦人さんは真っ暗な闇の中に落ちて行きます…
GM:………
GM:……
GM:…
GM:【秘密の箱】
GM:そして睦人さんが目を覚ますと
GM:ふかふかの椅子に座っており、膝にはポップコーンがあります。
睦人:「……?」状況に訝しみます、思わず周りを見渡す。
GM:周囲を見渡すと、同じような椅子がずらっと並んでおり、
目の前には大きな映画のスクリーンがあります。
…どうやらここは、映画館のようですね。
睦人:「どうしてここに……」
警戒しながら、スクリーンを見上げる。何が始まるのだろうか。
GM:睦人さんがそれを確認すると、
スクリーンの幕が上がり、映像が映し出されます。
GM:映し出されたのは、
サーカスの舞台で活躍するライオン。
ライオンは人気者でした。
観客からの歓声を一身に浴び、彼は輝いていました。
GM:しかし、ある日ライオンはえさを与えられず、
お腹がすいて、ひどく気が立っていました。
その日のショーで、
ライオンは人を噛んでしまい、檻に入れられてしまいます。
GM:檻の中でぐったりしていると、支配人がやってきます。
いわく、3日後には自分は銃で殺されてしまうのだと、
ライオンは知りました。
GM:そしてライオンは夢を見ます。
草原を自由に駆けている自分の夢です。
GM:…そんな物語が、スクリーンには映し出されました。
GM:あなたは、この映像を見て、どんな気持ちを抱きましたか?
睦人:夢中になって見入り、考えていた。
餌を与えなかった係にも非があるのでは、ライオンは人間の身勝手に支配されただけなのでは……
GM:…さて、ライオンの姿は、次第にあなたの姿に変わっていきます…
睦人:不快そうに目を細めていた。
GM:さて、画面は暗くなり、あなたの周りも真っ暗になります。
GM:………
GM:……
GM:…
GM:気づくとあなたは、四角い白い部屋に取り残されていました。
GM:あなたの目の前には、ライオンのぬいぐるみが4つあります。
睦人:先程のライオンを思い出し、何とも言えない顔をしている。
GM:それぞれ、「よろこび」「いかり」「かなしみ」「たのしみ」と札が首に下がっています。
GM:あなたがそれを確認すると、部屋の中に声が響きます。
GM:「その子たちを、君が正しいと思うところに置いてあげて。
君が思うまま、君の気持ちにだけ正直に答えてね。
GM:…そして、きみがどうしても
自分の手に残したい気持ちだけ、持っておいで」
GM:「ちゃんと置いてあげられたら、道を教えてあげる」
GM:それだけ言うと声は途切れてしまいますが、
目の前に、サーカスの舞台、鉄の檻、青い草原のセットがあらわれます。
GM:ぬいぐるみをそれぞれのセットに置くことができます。
睦人:その声に訝しく瞬きを繰り返した後、サーカスの舞台に目を向けた。
「なるほどね、さっきの映像を模しているんだ」
睦人:少し考えふけり、ぬいぐるみの一つを手に取る。
GM:どこに置きますか?
睦人:そうだなあ
睦人:「手元に残したいものだけ、ね」
睦人:よろこびを置いておこうと決めて、サーカスの舞台に「たのしみ」を置きます。
睦人:よろこびを手元に、ね。
GM:「たのしみ」の人形を置くと、声が響いてきます。
GM:「君はその子が、舞台に立つことを望む?
大勢の前で指をさされたり、笑い物になってもいい?」
GM:「君は<たのしみ>を、そこに置いていくかい?
それでよければ、その人形はそこに置いてお行き。
GM:…違うのなら、ほかの人形を持っておいで」
睦人:ぴくり、と指が反応する。
「随分と気に障るような物言いをするんだね」
そうしてまた考えにふける。
GM:セットしたままにしますか?
睦人:しますね。
「……はっきり言って、感情を笑わられるのはどれも不快だ。
でも、楽しみを指されて馬鹿にされても、映像のライオンのようにやり通せばいい」
そう言って舞台に背を向けた。
GM:はい、次はどの子をセットしますか?
睦人:「この分じゃ、閉じ込めて棄てられてもいいのとか、夢の中で自由を手にしたいのはそれかとか言われそうだね」
そう言ってかなしみを手に取る。
睦人:「泣いても下に見られるだけ……だったら、怒りをぶつけた方が利口だ」
そう言ってかなしみを檻に置いた。
GM:するとまた声が響いてきます。
GM:「君はその子が、檻に入ることを望む?
そこから一生出てこれなくて、一人きりになってもいい?」
GM:「君は<かなしみ>を、そこに置いていくかい?
それでよければ、その人形はそこに置いてお行き。
GM:…違うのなら、ほかの人形を持っておいで」
睦人:「ここでいいよ、かなしみはこれでいい」
睦人:「私が知っていれば……十分だよ」
睦人:そう言って背を向け、いかりを取りに行く。
GM:残るは青い草原にセットですね。
GM:置きますか?
睦人:置きます。
「さっき言った通り、解き放つならいかりだ」
GM:また声が響いてきます。
GM:「君はその子が、自由になるのを望む?
君の手を離れていってしまっても、いい?」
GM:「君は<いかり>を、そこに置いていくかい?
それでよければ、その人形はそこに置いてお行き。
GM:…違うのなら、ほかの人形を持っておいで」
睦人:ぴく、と手が動く。
「……私の手を、……」
睦人:いかりを戻す。
睦人:「ちょっと待って」そう言って背を向け、迷い始める。
睦人:喜びが一番、まともな感情だと思っていたけれど。
私は――思い出せない――何を――行かなきゃいけない――どこに?――
「……」
分からない、思い出せない、この脅迫概念。
でも……"知っている筈だ"、"感じたことがある筈だ"。
私は……
睦人:「……、"分からない"」
そう言ってよろこびを抱きしめ、けれど、再びいかりを草原に置く。
睦人:「これでいいよ、もう迷わない」
GM:最後の人形を置き終わると、扉があらわれます。
GM:「君はサーカスの舞台に<たのしみ>を、
鉄の檻に<かなしみ>を、青い草原に<いかり>を置いたね。
GM:…この答えに迷いはないかい?
あるいは、迷いを持ったまま進むのもいいだろう。
準備ができたら、そこをくぐっておいで」
睦人:「振り返る気はないよ」そう言って扉を目指す。
GM:さて、睦人さん。
置いた人形についてなにか思いがあれば、ここでロールをお願いします。
GM:なければ、そのまま扉をくぐってください。
睦人:ないですね。ただ、
どうして自分は"喜び"を手元に置いておこうと思ったのか……
その答えが分からなくなって、ぎゅ、と不安そうにそのライオンを抱きしめた。
一番辛くない感情だと思って選んだのに――
睦人:そのまま扉を潜りました。
GM:さて、扉をくぐると、暗闇が続いています。
GM:一つ目をぎょろりとさせたコウモリが、
道の先を案内するように飛んで行きます。
GM:コウモリを追いかけていくと、
暗闇の中にぼんやりと、サーカスの舞台に立つあなたが見えてきます。
睦人:ああ、とそれを見やる。
GM:「きみがあそこに置いたのは、ほかの人にもっと
"見てほしい" "知ってほしい"と思っている気持ちだよ。
君は<たのしみ>をそこに置いたね」
GM:「舞台に立っている君は、<たのしみ>でいっぱいで笑顔を振りまいているね。
たのしさで心が弾んで、つい笑顔になってしまう。
GM:君はこの気持ちをみんなに知ってほしくて、うきうきしてるみたいだ。
GM:観客の人たちも、
君のその楽しそうな姿を見て、心が躍ったことだろうね」
GM:「…教えてほしいな、
君はどんな時に<たのしみ>を感じるかな?」
睦人:見てほしいのは楽しみより……と思っていたが、
観客が心躍ったと聞いて口を噤む。皆と笑い合えたら、訳ないのだ。
「私は……」
不安げに言葉を紡ぐ。どうしてしまったのだろう、自分は。
「本を読んでいる時、服や物の飾り方、それから何を食べようかと考えている時。
朝の憂鬱さが、太陽の暖かさで消えていった時。
森を探検している時も、少し楽しいかな。何かがあるかもしれないって、わくわくするんだ」
GM:「…そう、君はそこに<たのしみ>を感じるんだね、
君らしい、っていうのかな。答えてくれてありがとう。」
GM:続いて、檻の中にはいっているあなたの姿が見えてきます。
GM:「きみがあそこに置いたのは、
"隠しておきたい"、あるいは"感じることに罪悪感のある気持ち"だよ。
君は<かなしみ>をそこに置いたね」
GM:「檻に入れられた君は<かなしみ>に震えている。
閉じ込められている理由はわかっているし、理解もしている。
GM:けれど、この悲しみは消えることはない。
君の涙はもうとっくに枯れてしまったね。
GM:周りの人も君に同情はしているが、
なすすべがないのだろう、みな近寄ろうとしなかった。
GM:君の<かなしみ>はそうやって隠されているみたいだね」
GM:「…教えてほしいな、
君はどんな時に<かなしみ>を感じるかな?」
睦人:「……私、私が、自分が蔑ろにされるのが、かなしいんだと思う。
私は……言葉が痛いものだということを、知っていて使ってる。
それは……言葉で痛んだことがあるからだと思う。
誰にも認められない……それって、かなしいね」
だから、自分から認めようとしなくなったぐらいには。
GM:「なるほど、かなしいね。‥確かに言葉は使い方で癒やしにも痛みにもなるだろう…
君の<かなしみ>、理解したよ。」
睦人:思い出しているいじめの記憶に、背を向けた。
GM:さて続いて見えてくるのは、青い草原を駆けるあなたの姿。
GM:「きみがあそこに置いたのは、
"君にとって叶わない願い"だ。
君は<いかり>をそこに置いたね」
GM:「青い草原の君は、
唸り、猛り狂い、<いかり>を体いっぱいに表している。
GM:君は、そんな自分の姿に、
あこがれ、胸を焦がしているんだ。
GM:同時に、この気持ちを、
心のどこかで叶わない願いだと感じているようだね。
GM:この怒りをどこかへぶつけられたら。
GM:その怒りを知ることができたら。
GM:君はその<怒り>を、
いつか手にできることを夢に見ているんだよ」
GM:「…教えてほしいな、
君はどんな時に<いかり>を感じるかな?」
睦人:「……大体かなしみと一緒だけれど。
そうだな、……、最近私と顔が似た、兄だと名乗る人に出会った。
初めは、生き物を蔑ろにしてると思って怒ったけど。
次は、勝手に人を殺そうとする所に怒った。
それに……私の話を聞いてくれないことにも
……私、かなしいから怒るのかもしれない、一人ぼっちのようで、嫌いなんだ」
GM:「相手に伝わらないってかなしいね、確かにかなしみはいかりに近いのかもしれない。」
GM:「―そのお兄さんにいつか伝わるといいね。」
睦人:「……」
睦人:まるで自分のことじゃないような、いや、自分が違うもののような。
そんな感覚を抱きながら、その場を後にする。
GM:そんな睦人さんにさらに語りかけます。
GM:「さあ、最後だよ」
GM:「君が最後に手にした、
その<よろこび>は、君の"取り戻したいもの"だ」
GM:「……おれは、心を食らう悪魔。君の心のことを知りたかったんだ。
教えてくれてありがとう。
……お礼に、おれから手渡すものがある」
GM:「その箱に人形を入れて、君が持っているはずの鍵で、
その箱の鍵をしめてくれ。銀色の鍵だよ」
GM:あなたの目の前には小さな箱があらわれます。
鍵をかける穴がついていますね。
あなたの手には、
ここに来るときの扉で使った鍵が握られています。
睦人:「鍵……」
GM:「それは、"秘密の箱"。
どうして君が<よろこび>をのこしたかは、答えなくていい。
──君にだけ、その秘密は明け渡される」
睦人:そう聞いて、安心したように瞬きをする。
抱きしめ続けていたぬいぐるみを、そっと箱に入れ、ゆっくりと鍵を閉めた。
GM:箱に鍵をかけると、カチャリ、という音とともに、
空間に割れ目が走り、ぼろぼろと崩れていきます。
GM:闇への中へ、落ちていく感覚。
睦人:静かに目を閉じた。
GM:………
GM:……
GM:…
GM:そして再び目を覚ませば、そこはいつもの、拠点のベットの上。
GM:不思議な夢を見た気がする。
GM:……けれど、そこでの出来事はすべて忘れてしまった。
代わりに、<よろこび>の記憶だけ、あなたの頭には残っていた……
GM:お疲れ様です。シナリオクリアです!
睦人:お疲れ様です!!!!!!!!!!!
GM:お疲れ様です!!!!!
睦人:お疲ry
GM:クリア報酬ですが
睦人:はい
GM:スキルポイント50ptと、自身の「喜び」に関する記憶です!!!
睦人:Fooooooooo
GM:おめでとうございます(ぱちぱち)
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