Garden


秘密の箱


参加者


GM.たなか
PL.ソヨゴ/カーティス・シザーフィールド
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GM:それでは、チャプターシナリオ 「秘密の箱」 始めさせていただきます。
よろしくおねがいいたします!
カーティス:よろしくお願いします!!
GM:【End Theme】
GM:さて、カーティスさん。あなたは拠点の自室にて、部屋の掃除をしていますね。
引き出しの中からでしょうか。見慣れない鍵を発見します。はて、どこで手に入れたのか、何時の間にこんなところにしまったのか。
あなたは不思議に思うでしょう。
カーティス:「……?」一人少し首を傾げますが、まあ大方弟の私物だろうと判断。弟の机の上とかに置くかな
GM:了解しました。では、その日の夜です。
たまたま、その日は浅くとも眠ることが出来た(ということにしましょう)カーティスさん。……夢の中で、見知らぬ扉を発見しますね。
GM:その扉には鍵がかかっています。
あなたの手には、昼間見つけて弟の机の上に置いたはずの、あの鍵が握られていますね。
カーティス:「……ん?」
実は安眠できるんですよ今(眠らせてくれるオルゴールもらった)。手の中の鍵に気が付いて、くるくると回してみます。
「……俺宛てだったか、……開けろってことかな」
GM:安眠できてよ゛か゛っ゛た゛
カーティス:扉に近付いてみます。鍵は合いそうだろうか
GM:はい、鍵はぴったりと合うようです。
カーティス:ではそのまま差し入れて、ガチャリと回し、中へ入ってみましょう
GM:了解しました。では、扉の中に入った瞬間。
GM:あなたは真っ暗な闇の中に落ちて行きます・・・
GM:・・・・・・・・・
GM:・・・・・・
GM:・・・
GM:【Inside Heart】
GM:……あなたが目を覚ますと、そこは、映画館でした。
GM:いつの間にかふかふかの椅子に座っており、膝にはポップコーンがあります。
カーティス:「……」
一瞬呆気にとられる。膝のポップコーンに目を落とし、とりあえず手にとるものの口には運びません。
GM:あなたが周囲を見渡すと、同じような椅子がずらっと並んでおり、目の前には大きな映画のスクリーンがあります。
カーティス:控えめに辺りの様子を窺いますね。ここが映画館であるということは理解した様子。
GM:様子を伺えど、この映画館にはあなた以外の人はいないようです。
……と、その時。あなたの目前にあったスクリーンの幕が上がり、映像が映し出されますね。
GM:映し出されたのは、サーカスの舞台で活躍するライオン。
ライオンは人気者でした。観客からの歓声を一身に浴び、彼は輝いていました。
GM:
しかし、ある日ライオンはえさを与えられず、お腹がすいて、ひどく気が立っていました。
その日のショーで、ライオンは人を噛んでしまい、檻に入れられてしまいます。
GM:
檻の中でぐったりしていると、支配人がやってきます。
いわく、3日後には自分は銃で殺されてしまうのだと、ライオンは知りました。
GM:
ライオンは夢を見ます。草原を自由に駆けている自分の夢です。
GM:
・・・・・・
・・・そんな物語が、スクリーンには映し出されました。
GM:あなたは、この映像を見て、どんな気持ちを抱きましたか?
ご自由にロールをお願いします。
カーティス:特に感情らしいものは抱かなかったようです。
ただ、エサを与えなかったのはサーカス側の落ち度なのだから、そちらにも相応の罰が下るべきだとは考えた様子。
GM:なるほど。
・・・さて、スクリーンに映し出されたライオンの姿は、次第にあなたの姿に変わっていきます。
そして、画面はフッと暗くなり、あなたの周りも真っ暗になります。
GM:・・・・・・気づくとあなたは、四角い白い部屋に取り残されていました。
GM:あなたの目の前には、ライオンのぬいぐるみが4つあります。
カーティス:「?」
自分の姿になったことには疑問を感じたようで、カメラか何かあるのだろうかと探しますね。
そうこうしてる内に真っ暗になったので、またぽかんとしていそうです。
カーティス:ぬいぐるみを注視します。あとは、自分の置かれている環境も。
GM:ぬいぐるみにはそれぞれ、「よろこび」「いかり」「かなしみ」「たのしみ」と札が首に下がっています。
あなたがそれを確認すると、部屋の中に声が響きます。
GM:
「その子たちを、君が正しいと思うところに置いてあげて。
 君が思うまま、君の気持ちにだけ正直に答えてね。
 
 ・・・そして、きみがどうしても
 自分の手に残したい気持ちだけ、持っておいで」
GM:「ちゃんと置いてあげられたら、道を教えてあげる」
GM:それだけ言うと声は途切れてしまいますが、
目の前に、サーカスの舞台、鉄の檻、青い草原のセットがあらわれます。
GM:カーティスさんは、3つのセットが置かれた四角い白い部屋に、4つのぬいぐるみといることになりますね。
カーティス:「……“正しい”?」
GM:ぬいぐるみを、それぞれのセットに置くことができます。
カーティス:ぬいぐるみを取ろうとして、戸惑ったように手を泳がせてしまう。
「……ただ、しい、……?」
カーティス:一番分かりやすいのは檻だろう、と思った。けれどそこにいる彼の気持ちが『いかり』なのか『かなしみ』なのか、決定する根拠が何も無い。あるいは『よろこび』を覚えたって不思議はないのかもしれない。どうやって“正しい”ものを選べば?
カーティス:草原、なら分かるだろうか? でもこれだって、嬉しいのか悲しいのか分からない、『たのしみ』が相応しいのかもしれない、
……舞台は? 楽しかったのか? でも見せ物にされた『いかり』や、『かなしみ』があったとしても不思議はない、それが生き甲斐であったなら『よろこび』というのが“正しい”だろう。
カーティス:「……だめだ、……俺には、……決められない」
GM:あなたがそう呟くと、また、部屋に声が響きます。
「……それは、なぜ?君がそう思った理由を、その心を聞かせて欲しいな」
カーティス:「……だって、……なぜ、一つに決められる?」
「どんな可能性も考えられる、……俺は彼じゃない、彼の気持ちを一つに決める根拠も、権利も、俺にはない」
GM:「なるどね、そう考えているなら、もっともだよ」 声が響く。
「しかし、問うたのは“君の気持ち”だ。“彼の気持ち”ではない。
 最初に言ったとおり、“君の気持ち”にだけ正直に答えて欲しい。……それならどうかな?」
カーティス:「……俺が、同じ立場だったら、ってことか?」
カーティス:「……それも難しい、……な。俺は、……見せ物になったことはない、なったところでどう思うのかも、……よく、わからない」
カーティス:「檻に閉じ込められて、……死ぬと分かって、……草原の夢を見て、……それで俺が、どう思うか、」
「……分からないよ。そうなってみなきゃ、……そう、なってみても、……もしかしたら」
カーティス:ひとまずぬいぐるみに手を伸ばそうとしますが、どれから手にとったらいいのかも分からない様子。
GM:手を泳がせるカーティスさんに、また声は問います。
「……もしかしたら?」 あなたが止めてしまった言葉の続きを、促すかのように。
カーティス:「……そうなってみても、わからないかもしれない」
GM:「そうか。……君自身が、君自身を、理解できていないような物言いだね」
カーティス:「……じゃあ聞くが、君は、理解してるのか?」
「自分のことなんて、本当に、理解できているのか?」
GM:声は少し黙ったあと、ふっと笑い声を漏らした。
「そう問われてみれば、なるほど難しいね」
カーティス:「……悪いが、何にも浮かんでこない、……」檻の模型に手を置いて、撫でるようにしながら。
「……何にも、浮かんでこないんだ」
GM:「君の心には、0と1しかないのだね。……それ以外の数字や小数点以下、なんていうものは、存在し得ないようだ」
GM:「思いとは、心とは、まさしく君の言ったその通り。本当に理解するのは一等、難しい」
GM:「しかし君は、特に難しいだろうね」
GM:「なにせ、“こうかもしれない”という“if”の存在すら、許さない」
GM:「分からないから、“きっとこうだ”と推測することを許さない」
GM:「分からないなら、“分からない”。1でないなら、0でしかない」
GM:「…………なんてことを言ったら、君は“ならそういうことだ”とでも言わんばかりに納得しそうだけれどね」
カーティス:「君が正しいのかどうかも、俺には判断がつかねえよ。……っていうか、責められてんのか?」
言って、少し笑う。
「ただ、……そうだな、どちらかといえば、……“無数に推測できてしまう”んだ。……どう思っても、不思議じゃないから」
GM:「そこからひとつ選び取るのも、難しい話なのだろうね。そこには、君の心が……“主観”が混ざるから」
カーティス:「……それを、一つに、決めようとすると、……頭が真っ白になってしまって」
「そう、だな、……そうかもしれない、……答えがあるものなら、考えようもあるけど」
「これは、答えが、ないものだろ」
GM:「そうだ、けして君を責めているわけでは、ないんだよ。気を悪くしたなら謝ろう。すまなかった」
「…………この答えは、他ならぬ君に決めてもらいたいものだよ」
カーティス:「いや、気にしてない。どういう意図で言ったことなのか図ろうと思っただけだ」軽く手を振って。
「……いやだな、……何か決めるのは、すごく苦手だ、……基準のないものは」
カーティス:「君の意には、沿いたいと、思ってるんだけど」
「言われれば言われるほど、俺にはできないことな気がしてくる」
GM:その言葉を聞いて、声の主はたっぷりと間を取った後に言う。
GM:「なら、君が無数に推測した“それ”について、聞かせてみてはくれないだろうか」
カーティス:「……一つ一つ?……そうだな、……それなら、できるよ」
カーティス:まず舞台の前に、『いかり』と『かなしみ』と『よろこび』と『たのしみ』を並べます。
GM:その様子を見て、声はまた暫し沈黙を続けますね。
カーティス:「本来生きていた場所から離され、勝手に人間に捕らえられて、見せ物にされて、恐れたり笑われたりしたら、当然『いかり』を覚えるだろう。誰に対するものかは分からない、自らを捕らえた者かもしれない、あるいは観ている者かもしれない」
カーティス:「けど、……『いかり』というのは、ある種の人間には、決して抱けないもので、……ただただ『かなしみ』に浸ってしまう人もいるだろう。そういう人は、人を憎めないんだ、……それも自然なことだと思う。『いかり』は攻撃で、それができない人がいるのは変なことじゃない」
カーティス:「逆に、演じることが『よろこび』となる人もいる。他にすることもないのなら、なおさら舞台に立つ時間を大事に想うかもしれない。人を楽しませたり、喜ばせたりすることが自分の『よろこび』となるのは自然だ。同じように、自分の吠え声や手振りで、人を驚かせたり笑わせたりするのが『たのしみ』となるのも不思議はないだろう」
カーティス:次に、檻の前には『いかり』と『かなしみ』を置きます。『よろこび』と『たのしみ』は、迷った末に選ばなかった様子。
「自分にエサを与えなかったサーカスのヤツらが悪いのに、なんで閉じ込められて、挙句殺されなきゃならないんだと、『いかり』を覚えるのは至極真っ当なことだ。でも自分が死ぬと分かったら、『かなしみ』の方が上回って、怒る元気はないかもしれない。……閉じ込められていることに、『よろこび』や『たのしみ』を見出す人ももちろんいるだろうが、……あまり一般的ではないだろう、推測する上では省いてもいいかな。……あ、……俺の話、なんだったな、……まあ俺も多分Mじゃないから」
カーティス:草原の前では、先ほどまでより長く逡巡しました。結果『よろこび』と『かなしみ』を置いた。
「……自分が死ぬと分かっていて、得られないものを夢想している状態を、どう呼ぶべきか、……草原を駆けている自分の姿は、檻に囚われている以上自由になりたい気持ちがあるだろうし、きっと『よろこび』を生むものだろう、『たのしみ』がそこにあったって不思議はない。けど、……檻に自分がいることは分かっているんだ、だとしたらその光景は、酷く『かなしみ』に満ちたものかもしれない、……すんなり想像できるのは、ひとまずこういう感情だな」
GM:声の主は、あなたの言葉を聞き終えるとひとこと 「ありがとう」 と告げました。
「……なら、次はこんなことを聞いてみよう。この部屋には3つのセットがあるね。この中で君が“魅力的だ”と感じたものを1つ選んで欲しい」
GM:「……どうだろう?」
カーティス:「……魅力的、か」三つを見比べ、しばし考えて。
「それなら、……これかな」サーカスの舞台を選びます
GM:「ふむ、では君は、さっきそのセットの前に全てのぬいぐるみを置いたね。
 4つあるそのぬいぐるみの中から、君が欲しいと思うぬいぐるみを3つ、選んでみてはもらえないかな?」
カーティス:「俺が、欲しいと思うもの?……そう、だな……」
『よろこび』と『たのしみ』の二つを手に取り、『いかり』と『かなしみ』の二つで迷う。
カーティス:「……これは、持っとくべきかな」結果的に『かなしみ』を選びます。
GM:「…………やらせておいて、手のひらを返すようなことを言うのは申し訳ないんだが」 声の主は前置いてから言います。
「では君は、<サーカスの舞台>に『いかり』を置いていくんだね。
 君はその子が、舞台に立つことを望む?大勢の前で指をさされたり、笑いものになってもいい?」
GM:「……これを聞いて、考えが変わったならほかの子を持っておいで。
 きみの、その3つが欲しい気持ちに揺るぎがなかったのなら、『いかり』をそこに置いてお行き」
カーティス:「『いかり』が、舞台に?……それは、嫌だな、……」
カーティス:「人前に、晒されるなら、……こっちの方がいいだろう」
『いかり』を『よろこび』と取り替えますね。
GM:その様子を見届けた声の主が、またあなたに問いかけます。
「それじゃあ、また同じ質問をしよう。この部屋には、さっき君が選んだ<サーカスの舞台>のほかにもあと2つセットがある」
「どちらの方が、君にとって“魅力的”だろうか」
カーティス:「ん、…………」改めて檻と草原を見て。
カーティス:「……檻の方がいいな」
GM:「<鉄の檻>を選ぶんだね。……君はさっき、そこに『いかり』と『かなしみ』の人形を置いたね」
「これもまた、さっきと同じだ。君が欲しいと思った方だけ、選んで貰えるかい?」
カーティス:「それじゃあ……」迷わず『かなしみ』を選びます。
GM:「では君は、<鉄の檻>に『いかり』を置いていくんだね。
 君はその子が、そこから一生出てこれなくて、一人きりになってもいい?」
「……それでいいのなら、『いかり』の子はそこに置いてお行き。もし違うのなら、別の子を持っておいで」
カーティス:「……そうした方がいいだろう。あまり、……見てて気持ちのいい、感情じゃない」
カーティス:『かなしみ』を抱えたまま、『いかり』は置いていきます。
GM:あなたの返答を聞くと、声は続けます。
「最後に残った<青い草原>だけれど、君はさっき、ここに『よろこび』と『かなしみ』を置いたね。
 『よろこび』は最初に舞台に置いてきたから、ここに置いていくなら今のところ、『かなしみ』しかない」
GM:「さて、君はその子が、自由になるのを望む?
 君の手を離れていってしまっても、いい?」
GM:「君は『かなしみ』を、<青い草原>に置いていくかい?
 それでよければ、その人形はそこに置いてお行き。違うのなら、他の子を持っておいで」
カーティス:「『かなしみ』、が、……」手の中のぬいぐるみを眺めて。
だいぶ悩んでいるようです。置こうとして、置けずにまた手に戻したりして。
GM:「君がそうしたいのなら、『よろこび』を<青い草原>に置きなおしてもかまわない」
GM:「考えが変わったなら、全てを順番に選びなおす事だってできる」
カーティス:「『かなしみ』も、『たのしみ』も、……去っていってほしくは、ないな、……」
カーティス:「……でも、……なあここに、『たのしみ』を置いていったって、いいんだよな」
GM:「もちろん、君がそれでいいのなら」
カーティス:「じゃあここには、これを置いてくよ」
草原に『たのしみ』を置いて、『かなしみ』を手元に置きます。
GM:すると、全ての人形を置いたあなたの前に、扉が現れます。
GM:「君は<サーカスの舞台>に『よろこびを』を、
 <鉄の檻>に『いかり』を、<青い草原>に『たのしみ』を置いたね。
 
 ……この答えに迷いはないかい?
 あるいは、迷いを持ったまま進むのもいいだろう。
 準備ができたら、そこをくぐっておいで」
GM:さて、カーティスさん。
置いた人形についてなにか思いがあれば、ここでロールをお願いします。 なければ、そのまま扉をくぐってください。
カーティス:人を楽しませるのが好きだ。喜んだ顔を見るのが好きだ。
だから舞台に立って、仮令自分をあざけ笑っているのだとしても、楽しそうに喜んでいる人たちが見れるなら、
多分、あの場所にはこの感情が、相応しいだろう、……そう思った。
カーティス:『いかり』は、嫌だ。あまり見たくない。怒っている人を見るのも嫌だが、自分が怒るのはもっともっと嫌だ。
自分の思い通りにならないことで他人を責めるのは、いいことじゃない、と思う。
だから檻の中に居た方がいい、……表に出すべきではないし、なんなら、いなくなった方がいい。
カーティス:『たのしみ』も『かなしみ』も、本当は手放したくはなかった。
けど、『かなしみ』を忘れたら、誰かの『かなしみ』もわからなくなるから、
それだけは、……してはいけないことだと、思ったから。
だったら、『たのしみ』を失う方が、まだマシなんじゃないかと思った。
カーティス:口に出しはせず、自分の考えをなぞるように確かめて、ドアをくぐった。
GM:ありがとうございます。では、扉をくぐると、暗闇が続いています。
一つ目をぎょろりとさせたコウモリが、道の先を案内するように飛んで行くのが見えますね。
GM:コウモリを追いかけていくと、暗闇の中にぼんやりと、サーカスの舞台に立つあなたが見えてきます。
GM:「きみがあそこに置いたのは、ほかの人にもっと"見てほしい" "知ってほしい"と思っている気持ちだよ。
 君は『よろこび』をそこに置いたね」
カーティス:そのまま暗闇の中を進んでいきます
カーティス:「……"見てほしい"、"知ってほしい"、か」
「確かに、そうかもしれないな、……人に見せるなら、嬉しそうな顔の方がいいだろ」
GM:
「舞台に立っている君は、<よろこび>に満ちていて、涙さえ落としているね。
 うれしさでむねがいっぱい、飛び上るほどしあわせな気持ち。
 君はその喜びをみんなに知ってほしくて、舞台に立っているようだね。
 観客の人たちも、君のその姿を見て、喜びを感じ、それを祝福していたかもしれないね」
GM:「……聞かせて欲しいな、君はどんなとき、<よろこび>を感じるの?」
カーティス:「ん、……好きな人が、幸せそうにしてるとき、……かな」
「そういう時、胸が、……あったかくなる、っつーのか、……喜ぶ顔を見るのが好きだ。楽しそうにしてるのを見るのが」
GM:「……そう。君は……人を喜ばせるのが好きなんだね。
 好きな人の喜びを自分の喜びに出来る君からは、深い優しさを感じたよ」
GM:「……じゃあ、次だ」
GM:続いて、檻の中にはいっているあなたの姿が見えてきます。
GM:「きみがあそこに置いたのは、"隠しておきたい"、あるいは"感じることに罪悪感のある気持ち"だよ。
 君は<いかり>をそこに置いたね」
カーティス:「……そりゃあ、人前に晒すべきモンでもねえだろ、みっともねえ」
カーティス:「……怒り、って大概、……自分の為のものでしかないし、……」
「……感じたいとは思わないな。怒った自分も疲れるしよ」
GM:
「檻にいれられた君は<いかり>に震えている。
 閉じ込められている理由を知っていても、
 それを理解していても、この憎しみが消えることはない。
 しかし、君は安堵している。
 ああ、この<いかり>を、誰も知ることはないだろう。
 周りの人たちは君の姿に怯え、みな近寄ろうとはしなかった。
 君の<いかり>はそうやって隠されているみたいだね」
GM:「……教えて欲しいな、君はどんなときに<いかり>を感じる?」
カーティス:「……『いかり』、か」
「なるべく、考えないようにしてるから……わかんねえな」
「……でも、理不尽なことは、あまり好きじゃないな、……そういうものは、ない方がいいし、……理にかなった結果になるように、意図することは、よくあるよ」
GM:「……そう。君は怒りを、考えないようにしている。晒すべきではないと思っている。
 たとえそれが、自分の為のものであっても。……それはもしかしたら、君にとっての喜びに繋がっているのかも、しれないね」
GM:「……次はこっちだ」
GM:続いて見えてくるのは、青い草原を駆けるあなたの姿。
GM:「きみがあそこに置いたのは、"君にとって叶わない願い"だ。
 君は<たのしみ>をそこに置いたね」
カーティス:「ああ、……叶わない、とまではいかねーが」
「後回しにするようには、してるよ。……なるべくなら味わいたいもんだが」
GM:
「青い草原の君は、歌って、足を弾ませ、<たのしみ>を体いっぱいに表している。
 君は、そんな自分の姿に、あこがれ、胸を焦がしているんだ。
 同時に、この気持ちを、心のどこかで叶わない願いだと感じているようだね。
 この楽しさを自分の心で感じることができたら。
 笑顔でそれを受け入れられたら。
 君はその<たのしみ>を、いつか手にできることを夢に見ているんだよ」
GM:「……教えて欲しい、君はどんなときに<たのしみ>を感じる?」
カーティス:「……んー、……楽しい、か……そうだな、」
「シドいじめてる時は楽しいよ。って多分そういうことじゃなくて、」
「遊んでる時は、それなりに、……調子良く的に当てられてる時とか、……あ、これは銃の話な」
カーティス:「自分の好きなことしてるとき? かな、……ざっくり言うと」
GM:「……そう。君は、自分のことを後回しにしてしまうんだね。
 周囲の人の<よろこび>のために、自分の<いかり>は出来るだけ隠して。
 ……つかの間かもしれないその<たのしみ>が、都度、充実したものであることを祈っているよ」
GM:「……さあ、最後だよ」
GM:「君が最後に手にした、その<かなしみ>は、君の"取り戻したいもの"だ」
GM:「……おれは、心を食らう悪魔。君の心のことを知りたかったんだ。
 教えてくれてありがとう。……お礼に、おれから手渡すものがある」
GM:「その箱に人形を入れて、君が持っているはずの鍵で、その箱の鍵をしめてくれ。銀色の鍵だよ」
GM:あなたの目の前には小さな箱があらわれます。鍵をかける穴がついていますね。
あなたの手には、ここに来るときの扉で使った鍵が握られています。
GM:「それは、"秘密の箱"。
 どうして君が<かなしみ>をのこしたかは、答えなくていい。
 
  ──君にだけ、その秘密は明け渡される」
カーティス:「……取り戻したい、もの」
手の中のぬいぐるみを改めて見つめる。
「……そうか、……わかった」
カーティス:ぬいぐるみをそっと箱に入れて、ゆっくり蓋を閉め、鍵を掛ける。
GM:カチャリ、
GM:あなたが箱に鍵をかけると、それと同時に空間に割れ目が走り、ぼろぼろと崩れていきます。
GM:闇への中へ、落ちていく感覚。
カーティス:最後に箱を撫でるようにして、やがてそのまま落下していこう。
GM:・・・・・・・・・
GM:・・・・・・
GM:・・・
GM:そして再び目を覚ませば、そこはいつもの、拠点のベットの上。
不思議な夢を見た気がする。
GM:……けれど、そこでの出来事はすべて忘れてしまった。
代わりに、<かなしみ>の記憶だけ、あなたの頭には残っていた……
GM:お疲れ様です!!!!!!シナリオクリアです!!!!!!!!!!!!!!!
カーティス:おつかれさまですありがとうございます!!!!!!!!!!!
GM:【LADY MADONNA 〜憂鬱なるスパイダー〜】
カーティス:GMのおかげでなんとかクリアできた……ありがたい……ありがたい……
GM:ハァァァァァドッキドキしながらでしたがなんとか…!!!なんとか……!!!
GM:では改めてクリア報酬です!
カーティス:いええええい
GM:▽クリア報酬
スキルポイント50pt
自身の「悲しみ」に関する記憶
GM:詳細は!!!!BBSにて報告よろしくお願いします!!!!!
カーティス:わーいわーい! 何にしようかな記憶……
GM:はぁぁ;;;;;どうなるんだろう;;;;;;;;
GM:楽゛し゛み゛に゛し゛て゛ま゛す゛
GM:では改めてお疲れ様です!ありがとうございました!
自由解散ですの〜〜!
カーティス:おつかれさまでした!!!! たのしかった!!!!
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