Garden


I my me


参加者


GM.篠崎
PL.シルフ/本仮屋ブルックリン
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??:では、「I my me」セッションを開始したいと思います。
??:よろしくお願いします!
ブルックリン:お願いしますー!
??:目を開けても、閉じても変わらぬ暗闇。
??:……自分は何をしていたのだったか、思い出そうとする。
??:しかし、脳は働かない。
??:静寂の中、ページをめくる音がした。
??:【Dream】
??:「     」
??:…突然声をかけられた。
??:シーンが変わったように、君は薄いライトの下で椅子に腰かけている。
??:向かいには誰かが同じように腰かけていた。
??:表情も、何もわからないまま。
ブルックリン:「・・・あのー、あの、すいません、ここ、どこかわかりますか」
できるだけ気さくに、しかし馴れ馴れしくない程度の軽さで、話しかけてみる。
??:声を掛けられれば視線を君に向ける。
??:その誰かは、君を見て一瞬驚いたように動きを止める。
??:「いいや、そこは問題ではないよ」
??:そして、どこか諦めたような声で今度は問うた。
??:「君にとっての、正義とはなに?」
ブルックリン:「・・・なにって」「・・・正しいこと、かな?」
ブルックリン:「できるだけ、悲しむ人が少ない選択をすること。もしくは、周りにとって、一番いい選択をとること」
ブルックリン:「・・・だと、俺は思う、んだけど」
??:君の答えに頷き、ゆっくりと口を開く。
??:「……周りにとって、一番いい選択を、か。」
??:悲しい声色。
??:その誰かは席を立ち、君の方へと歩み寄る。
??:「そっか、君の思う正義はそこにいたんだ」
??:「なら、僕を殺してくれないか?」
??:そのまま、君の手にナイフを握らせて胸に当てるように、導く。
ブルックリン:「は?」あまりのことに、目を見開く。
ブルックリン:いやいやと頭を振り、手を振り払う。そのままの勢いで、ナイフは明後日の方向へ放り投げる。
それからじりじりと後ずさり。「なに、なにいってんのあんた」
??:「…何って。君にとって、一番いい選択を強いているだけだよ」
??:「それが今の答えだったじゃないか」
??:君の手に、またナイフを握らせて。
ブルックリン:「おかし、おかしいだろそんなん。だいたいなんであったばかりの人間殺さなきゃならないんだよ」そのナイフをまた捨てる。
??:「いずれ、わかるよ」
??:何度も何度も手渡される凶器に、やがて君は息を詰まらせるだろう。
ブルックリン:「っ、」息が、少し、苦しい。「今教えてくれよ。なんで、こんなの、おかしい」
??:「…逃げ続けている君に、わかるはずもないんだ」
??:暗転。
??:もう何度目かの、その感触。
??:殺してくれと縋り続けた誰かは、暗闇のなかで君を抱きしめる。
??:そうして飛び散る生ぬるい水滴に、何を思うだろう。
??:どさり、と倒れる音。
ブルックリン:「ぇ、っ」うそだ。
??:…だんだんと、視界が明るくなっていく。
??:君の殺した誰かは嬉しそうに微笑んでいた。
??:手首を滴る、この赤い水をどうしてこんなにも、愛しい、と思うのだろう。
ブルックリン:「・・・っ、ぁ」うそだ。こんなの。弱く頭を横に振りながら、一歩二歩、後ずさる。
??:とうに冷たくなった死体は細い糸をほどくように、呟いた。
??:「    」
??:【Dream】
??:また、ページをめくる音がする。
??:君は今、暗闇に居る。
??:明かりも何もなく、ただ広がる闇の中。
??:前にも後ろにも、道が続いているかどうかすらわからない。
ブルックリン:「っ、」呼吸が荒いのが自分でもわかる。こわい。暗闇は怖い。また、こわいことが起きそうな気がする。やだ。
??:君は無意識に、怖さに、思わず後ずさってしまったのだろう。
??:何かの破片を踏んだようだ。
??:そして裸足てあることに気づく。
ブルックリン:思わず、破片があるらしき方向に目をやります。
??:そちらにもあるのは暗闇だけだ。
ブルックリン:「・・・」なんだ? なにがあるんだ。恐る恐るしゃがんで、手探りで破片を拾おうとします。正体をつかみたい。
??:手に取ると、模様があるのが分かる。その破片一つ一つが芸術品のようだった。
ブルックリン:息を、飲む。どうしよう、また怒られたら・・・? うっかりそんなことを思ってしまった。
ブルックリン:その破片を、そっと床に戻した。
??:では、君がその破片を床に戻した頃だろう。
??:トントン、と肩を叩かれた。
??:「君が割ったの?」
ブルックリン:振り返ろうとして、動きが止まる。「ちが、違う。違います。最初から、割れてました」少し声が震えた。
??:「そっか」
??:「君が言うなら、信じようかな」
??:表情は見えないけれど、優しい声だ。きっと暗闇の中で、君に微笑んでいるのだろう。
ブルックリン:信じられない、という思いと同時に、安堵が胸中に広がった。
??:「暗い中に、ひとりで寂しかったでしょ」
??:君をエスコートするように手を取る。
ブルックリン:「そんな、ことは」おとなしく、相手の導くままにされている。
??:二人で、終わりの見えない暗闇を歩く。
??:痛みも、不安も、もう遠くにおいてきたようで。
??:彼は他愛もない話をする、次に会った時の約束事ばかりを。
ブルックリン:自分も、普段よりはちょっと言葉少なに返事をする。ああ、約束する。安心して、約束はちゃんと叶えるから。
??:彼はふと、立ち止まった。
??:「君とは初めてあった気がしないんだ」
??:名残惜しそうに手を離しながら、消え入るような声で呟いたのが聞こえた。
ブルックリン:「・・・俺もだよ」「待って、なあ、どこにいくの」
??:彼は、ごめんね、と。
??:「……ねぇ、置いていくのと、置いて行かれるのってどっちの方が悲しいのかな」
ブルックリン:「・・・いーよ、別に。約束守ってくれるなら」
ブルックリン:「どっちも、同じくらい悲しいんじゃないのかな。・・・あー、でも、あえて言うなら、置いて行かれる方、じゃないの?」
ブルックリン:「だって置いて行かれたら、周りの景色は変わらないのに、置いてった人だけが消えてんだから」
ブルックリン:「でも、置いてった方も、そばに、いない人がいることを、知らないふりするわけにもいかないし、まあ、どっちもどっちだよ」
??:「そっか、」君の答えに満足したかのように、笑って。
??:途端、地面が揺れた。
??:まるで、何かが地面の下で歩くようだ。
??:割れた音が響いた。全てが崩れていく様に思えた。君はもう立っていられない。
傍にいたはずの、男に声をかけても何も返事は無い。
??:…君の頬に触れた何か、そこから、あふれ出る液体に。焼けるような痛みに、怯えるしかなかった。
ブルックリン:「ぁっ、や、だ」カチカチと歯のなる音が聞こえる。やだ、いやだ、いやだ。
ブルックリン:やだ。だれかだして。たすけて。
??:やがて、揺れは収まる。
??:……仄かに、照らされていく、世界。
??:君の足元には赤い髪、白い眼の亡骸。
??:嘴で突かれたように、体中に沢山の穴があいていて。腕に、目に、脚に、胸に、首に、抉れて。
そこから滲み出る赤に、吐き気を覚える。
??:思わず目を背けたくなるのに、逸らす事はできなかった。
ブルックリン:「ぁっ、ぁ、あ、あ、あ、あ」うそだ。震える手を伸ばし、亡骸を揺する。もう起きないことはわかっているのに。
ブルックリン:「やだ、おきろ、まって、おい、なんで、うそだ」何度も何度も、亡骸をゆする。
ブルックリン:「いやだぁ・・・っ」荒い呼吸音がうるさい。うるさい。いやだ。まって。ねえ。気づけば亡骸にすがりつくようにして泣いていた。
ブルックリン:「ぁ、あ、ぁぁあ、っあ、ぅあ、あああ・・・っ」
??:君は縋る、亡骸に、縋る。
??:小指の欠けた手を取る。もう、導いてはくれないと思い知らされる。
亡骸の薄く開いたままの瞳はもう、何も映してはいない。
ブルックリン:その手をぎゅっと握る。そして、覆いかぶさるようにして抱きつきます。
??:【Dream】
??:ページをめくる音がする。
??:この夢まだ、終わらないようだ。
??:君は椅子に腰かけている。
??:綺麗な洋服を着て、帽子を付けて。まるで、着飾られた人形みたいだ。
??:手足は動かない。
ブルックリン:「な」突然のことに驚きを隠せない。なんなんだ、これは。さっきから一体なんだんだ。どうしろっていうんだよ。
??:暫くすると、優しい目をした女性が扉を開けて入ってくる。
??:「今日も、とっても可愛らしいわ」
??:近づき、君の頬を撫でる。とても愛おしそうに。
??:「ねぇ、貴方にとっての価値とはなに?」
ブルックリン:「・・・物事を決める、基準の一つ。決断のための材料だ」少し女性に対して気味悪さを感じつつ、答える。
??:「決断の為の、材料、それなら」
??:「…価値を偽ってはいけない、そう思うでしょう?」
ブルックリン:「・・・ああ。それがなに」
??:君を撫でる手を止める。口元は弧を描くが、目は笑っていない。
??:「じゃあ、なぜ嘘を付いたの?」
ブルックリン:「え」心に怯えが走る
??:女性の目は血走っていき、君を許せないかのように。一度、頬を叩く。
??:次に君の髪を掴み、上を向かせ、「何故なの」と繰り返す。狂っている、この女性は、狂っている。
??:闇を写したような黒い瞳は瞬きもせずに、お前だけを映し続ける。
ブルックリン:「なに、が、なに、なんの、話」
??:「なんの意味があるというの?」
??:強く強く、君の腕を掴む。
??:「まだ騙そうとしているの?」
ブルックリン:「は? なん、のこ、ぃっづ」
??:軋む骨の痛さに、これは夢ではないのかと眩む。
??:汚い言葉を吐かれるたびに、自分自身が汚れていくようだ。
??:痛みから零れる涙に、女性は舌打ちをする。君は机の上に叩きつけられる。そうして、軽蔑した目で見降ろす。
??:「ほら、見なさい、……やっぱり、」
ブルックリン:「ぃっ!?」衝撃に、息がつまる。まって、待て、やめて。
ブルックリン:脳裏に蘇る記憶に、今すぐ身をすくませたい気持ちでいっぱいだった。
??:その女性は甲高い声をあげて、ケタケタと笑いはじめる。もう、堪らないと。
??:「貴方、何の価値もないのね!」
??:【Dream】
??:ページをめくる音がする。
??:嫌だ。何も見たくはない。そう思っていても、時は止まってはくれない。
??:映画のシーンが勝手に終わることはないように。
??:遠くにブザーが鳴る。合図のように、君は目を開く。
??:また、暗い部屋にいる。膝を立てている。
??:手にあるのは鋭いナイフ。
??:水滴の落ちる音。デジャヴ。
??:……どこか覚えのある、シーンだ。
??:君の唇から、勝手にあふれ出る言葉。
??:「生きる意味とは何だろうか」
??:まるで、自分に問うように、そして、答えを待つように。
ブルックリン:「・・・きっとそれは、俺が生きたいから、意味が生まれるんだ。
友達と、笑ったり、美味いもの食べたり、面白い本を読んだり。
全部楽しんで、幸せに浸って、そんな日々を生きたいから、できればいつまでも続けていたいから、
だから、僕はきっと生きている」
ブルックリン:「ずっと楽しんでいたいんだ。それがきっと、僕の生きる意味」
??:自分で答えたものに、満足をしたかのか君は目を閉じた。
??:声が聞こえた。
??:向かいに座っている、誰か。
??:その人に、ここが何処だかを尋ねられた。
??:そこは問題ではない、と答えた。
??:尋ねる誰かは正義や正しさとは、一番いい選択を取ることだと言った。
??:生きることの意味を、自分の中で繰り返す。
??:……生きるために、悪夢から、目覚めなければ。
??:一番いい選択を取ること、とは何か。
??:握りしめていたナイフを、渡して。
??:「僕を、殺してはくれないか」
??:その誰かは、いやいやと首を振った。けれど、逃げるために、臆病な僕の為に、どうか。
??:捨てられたナイフをまた拾っては、何度も、何度も。
ブルックリン:「君に罪を背負わせることを、本当に済まないと思っている。
僕が臆病なばかりに、自分で終わらせることができないことを、その尻拭いを、君にさせてしまうことを。
ねえ、それでも、どうか、僕は、ほかでもない君に、僕を殺して欲しいんだ。
これが正しいとは言わない。君にとっての最善でないのかもしれない。
それでも、どうか、どうか。僕は」
ブルックリン:「どうか僕の、最善のために」
ブルックリン:「・・・僕はとても酷いことを言うよ。君にとって、とても酷いことだ。最低のことだ。最悪のことだ」
ブルックリン:「なあ、本仮屋ブルックリン、臆病な君、迷っている君、逃げている君、向き合おうとしない君、
僕は、君のことが好きじゃない。でもとても好きだ。
僕は君のそういうところが嫌いだ。でもそこも含めて君なのだろう。
・・・ああ、全く本当、不運なことだね、お気の毒に」
ブルックリン:「それでもどうか、お願いします」
ブルックリン:「僕を、殺してください」
ブルックリン:「そうじゃなきゃ、きっと、進めるものも進めない」
ブルックリン:「そして、もう一つ、わがままを言うと、どうか僕のことを、忘れないで」
ブルックリン:「・・・ごめんね」
??:…君の言葉が聞こえていないのか、ただ怯え、竦むだけのその子に、もう幾度ナイフを渡したのかもわからない。
??:似ている、と思った。
??:最後に、強く握らせたまま、抱きしめる。
??:あふれ出る、この液体を。どうか忘れないで。
??:怯えたその子は、自分の手首を伝う赤を愛おしそうに見ていた。
??:体は、冷たくなっていく。
??:きっと、夢から覚めていく、感覚なんだろうな。
ブルックリン:「ごめんね。感謝するよ。・・・ごめんね」
??:最後に、パタン、と本を閉じる音がした。
??:【Unidentified Flavourful Object】
??:「もう、覚める時間みたいです」
??:幼い、少女の声。
??:短く整えた黒髪に黒い目。その少女の姿は貴方の記憶のどこにもいない。
??:どこか、懐かしさを抱かせる温もりを黒い瞳に映し、少女は微笑んでいる。
ブルックリン:「・・・君は?」
??:「難しい問いだわ」
??:「言うなれば、誰かの幸せを願う存在かしら?」
ブルックリン:「それはそれは。優しいんだな」ふっと、笑みが零れる。
??:「ありがとう」と少女も笑う。
??:「…最後に、もう一つ問いたいことがあります」
ブルックリン:「・・・どーぞ」
??:「ユメは逃げるために見るものだと、誰かがそう言っていました」
??:「あなたにとって、『ユメ』とはなんですか?」
ブルックリン:「・・・ゆるやかで、色がどぎつくて、質素で。
そんで、過去を振り返るのに使ったり、やりたいことを、やったり」
ブルックリン:「んー、そうだなあ・・・もしかしら俺にとって、夢は休憩場所なのかもしれない」
ブルックリン:「覚めたらまた、現実へ向かうんだ」
??:ユメを受け取った彼女は、仄かに笑った。
??:「現実がなければ、夢も存在しないものね」
??:・・・
??:・・
??:・
??:【停止】
??:……目を覚ます。
??:風に吹かれ、パラパラとページが捲られる音がする。
??:君の目は、少し滲んでいて。
??:辛く、酷い夢を見たような。多くと語った、そんな漠然とした記憶が残っている。
??:生きて居たいと思いこむように、深く息を吸い込んだ。
??:カーテンの隙間からさしこむ鬱陶しい光に、目を細めては体を起こす。
??:胸を刺されたような痛みが走る。
??:視線を下せば、まるで割れたように体にひびが入っていた。
??:いや、……そのように見える、ネックレスだとすぐに気づく。
ブルックリン:「ぃっ、つ、・・・?」不思議に思い、ネックレスを手に取る。
ブルックリン:ああ、びっくりした。しかし・・・奇妙なネックレスだ。こんなものしていただろうか。僕は首をかしげた。
??:そうして、綻びに指をそえて。何かが割れる音を遠くに聞きながら、君は現実へと帰っていくのだろう。
??:「I my me」シナリオクリアとなります、お疲れさまでした!
??:【cool kids】
ブルックリン:うおおおおおおおお疲れ様でしたあああああ!!!!楽しかった!!!!
??:あ〜途中お嬢可愛いとしか言ってなかったな…
ブルックリン:はあ・・・楽しかった・・・お疲れ様でした・・・
ブルックリン:wwwwwwwwwwwww
??:冒頭の誰かの伏線が回収できてよかったよかった、うまくいくかな〜と心配だったのだ…
ブルックリン:あれめっちゃ好きですぅぅぅううううううう・・・はあいいシナリオ・・・にやけた・・・
??:よかった〜〜〜ほんとGMしてても楽しかったぜ
??:あとこのシナリオのクリア報酬の話ですな!
ブルックリン:わーい!!
??:「貴方だけの装着スキル」ですね!!
ブルックリン:はああああたのしみいいいいいいいい
??:頑張っちゃうぞ〜〜〜〜
??:ちょっと内容を考えるのに時間が欲しいので、スレ建てたらその時にまたお知らせします!
ブルックリン:了解ですー!楽しみに待ってます!
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